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ケース01の後:受付系の探し方

 挿絵(By みてみん)


 編集者からは、「次のケースの前に、どうやって新しい受付系を見つけたのか、協力している名医は誰なのか、を説明したほうがいいと思いますよ」って言われた。


 だから、次のレッスンは「キャラを雇うときに、病院は何を求める?」ということにする。病気に関することじゃないんだけど、病院で働きたい医学生はいっぱいいるし、全く無関係という訳でもない。


 じゃあ、説明しよう!


 まずは、「どのように探している?」、にお答えしよう。


 大変残念な大きなミスのせいで、私はリスギビレッジの住民に好かれていないと分かっていたから、あの名医以外を面接する気にならなかった。ネット上に「受付募集中!」と投稿するのもよくない。前に一緒に働いたあの名医を雇うこともできない。


 それで、トッポッキくんに誰かいいキャラがいないか尋ねることにした。


「トッポッキくん、リスギビレッジに住んでいるキャラ以外で、何というか、ここで働きたいキャラを知らない?」


 トッポッキくんは眉をひそめた。うっかり事件のことを話してバレっちゃった?


「リスギビレッジに住んでねぇ奴がいいのは何でだ?」


「あの…」


「皆がゲラキッツと関係があることを知っているからか?」


「あの…」


「だって、ゲラキッツマラディーて呼ばずに、皆を治したいはずの医者であるお前の名前を病名に使っているのも変だし… こわくねぇーか?」


「そっ、そう、あの… 怖すぎるし、皆あんまり私を好きじゃないみたいだし…」


「お前をいじめねぇ、お前のファンを探そうぜ」


 縁故採用ではないけど… 個人的なコネクションっていうのかな?とにかく、トッポッキくんがファンに新しい雇用の機会を伝えると、100人以上の応募がきた!ウサキュアくんといっしょに全ての履歴書に目を通した後、みんなと面接をするのかと思ったらー


「すみませんが、応募者の半分はうまく働くことができないかもしれません」


「どういうこと?」


「中学生もいるし、嘘をついているキャラもいるし、AIで履歴書を作ったと思われるキャラもいるしー」


「ウサキュアくん、嘘をついたりAIで履歴書を作ったりしたキャラが本当にいるとー」


 ウサキュアくんは私に履歴書を渡してきた。しっかりと読んでみると、


「『AIとしては、あなたの話し方を完全に再現はできませんが、あなたが書いた職歴に基づいて』あ…」


 ウサキュアくんは額を触ってため息をついた。


「せめて、履歴書をしっかり書けて働けるようなキャラを雇いたいですよね… 残念ですが、まだ社会的に未然なキャラは置いといて、残りの半分の応募者の面接は比較的早く終わるでしょう」


「… でも、例えば、ちゃんと履歴書を書けなかったキャラにちゃんとするように言って、完成まで持つのはどうだろうかー」


 あの日は、ウサキュアくんの頭痛を治すのは本当に難しかった(ストレスからくる頭痛には休息しかない。安静に!)でも、まだちゃんとしていないキャラもいたものの、20人のキャラと離婚届を送ってきた1人を除き、たくさんのキャラと面接することができた。


 でも、やる気や仕事の役割への理解は、キャラによって全然違う。


 なんだか英検の面接のようなキャラもいた。短く一言で答えてくるキャラ…


「他に経験はありませんか」


「はい」


「… すみません、もっと説明できませんか」


「あ、はい」


「…」


 分かりにくい、難しい言葉を使うのが好きなキャラ…


「私はSEOやプロンプトエンジニアリングの経験を活用し、貴社のウェブサイト、SNSをより発展させ、病院の評価をうなぎ登りに高めることができると確信しています」


「… 日本語で説明しない?」


 そして、素晴らしい経歴が書かれているものの、実際にはそうでもないようなキャラもいる。


「履歴書によると、大学卒業以上の英語能力だとなっていますね」


「そうです、英語能力は高く、英語話者と流暢に話すことができます」


「Good, so we’ll conduct this interview in English. Hello, I’m Dr. Majikoro, and I’ll be interviewing you from this point onward. First of all, how would you communicate with our patients? At the Majikoro Hospital, we believe in curing patients as soon as possible, without any rescheduling or delays or ‘Sorry, we can’t treat you. The hospital’s full’ responses! Oh, and Usacure says that we need someone who can budget, since I can’t do it well-」


「まあ実は、中学英語しかできません。I am very sorry!」


「… だんだん英語が上手になってくるよ」


 面接を20回行ったあと、研究室でお茶を入れてくれたウサキュアとその日面接をしたキャラの話をしていた。ウサキュアくんの目の下にはくまがあった。


「今日の応募者は、あの何というか、面接の時の話し方を覚えてくれるといいのですが」


 ウサキュアくんは私に抹茶を渡した。抹茶をちらっと見た後、自分のお茶をじっと見つめるウサキュアくんに目を移した。


「そうだね… 私達が教えたほうがいいかも」


 ウサキュアくんは眉をひそめた。


「AIで履歴書を作っていたキャラは、2次面接でもAIのような回答をしてくるかもしれませんね」


「本当にここで働きたいキャラが2次に進めるといいのに!」


「ここよりも他の会社で働くほうがいいと思います。例えば、AIの会社、新聞社、もしかするとアイテムショップー」


 ウサキュアくんがアドバイスをくれた最中、私のスマホがなりだした。ウサキュアくんはスマホをちらっと見た後、私を見つめた。


「そのキャラは…」


「もしもし、マジコロです」


 ―とスマホを取ると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。低い声… まるで小説を読み上げるような声…


 その名医の名前は、Dr.イテザ・ウサキュアだった。


「春の日うららかな今日このごろ、お元気でいらっしゃいますか」


 彼はいつも時候の挨拶を使ってくるんだよね。理由はわかんないけど、毎回同じように答えていた。

「はい、元気です」


 ウサキュアくんはお茶を飲みながらスマホを睨んでいた。彼は兄であるイテザ先生との関係が悪く、ほとんど喋ることもない。


「元気である… それは良好である… しかし、まだ雇用に関する問題を抱えているのではないだろうか」


「うん、ちょっと… いや、大問題なんだ。雇いたいキャラがいっぱいいるのに、選べない… じゃなくて、全員雇いたいのに雇えない」


 相槌を打ちながら、彼は全部を聞いている気がした。私の過去をよそに、聞き上手でいてくれて助かった。話し終えると、彼は答えた。


「ムムム… あなたが雇いたいキャラが我が病院で働くのはありだろうか?マジコロ病院で働くとして、正直に言うと、倒産する可能性もゼロではないと思うのだが」


 倒産する可能性は… ゼロではない… 私は信じたくないけど…


「あの…」


 イテザ先生は私の「あの…」に気付いて即答した。


「心配しなくてよい。あなたが不安を抱えている時、マジコロ病院のために、我が新しい使用人を探すことにした。完璧な受付係… それは我の看護師の妹、ヘイワ・リスリスである」


 ヘイワ・リスリス… トウツ・リスリスの子供のこと?!


「ヘイワ… リスギビレッジのヘイワ・リスリスのことを言ってる?!トウツに関するキャラを雇ったりしたらー」


「心配しなくてよいと思う。不思議なことに、彼女はこの事件のことをさっぱり忘れている。当時の年齢を考えても、現在の若者は過去の事を知らないもので、彼女の親族に関係なく、その資質は正にぴったりである」


 彼を信頼しない理由はないものの、だんだんと不安になってきた。ヘイワ・リスリスを雇うのは… 私は言葉が出てこなかった。


「あの…」


「マジコロ先生… この世から消えてしまうまで過去にとらわれるのか?それとも、一歩一歩でも、辛いことに対処していき、ついには治したいのか?」


 ウサキュアくんの方を振り向いた。彼は首を横に振って、腕でバツを作った。ウサキュアくんと同じように心の中でバツだと思っていても、イテザ先生の言葉を無視していると治らないのだろう。それに、名医のアドバイスをよそにするのは… ダメなんだよな。


 しょうがないな…


「いつかは治したい」


 ウサキュアくんは口を開けてびっくりした。「言わないで、って言ったのに言った!」と言わんばかりの呆れ顔になった。彼がその表情をするたびに、「すみませんが、そのことをする理由が分かりません」と言ってくるから、何を言いたいか簡単に理解できた。


「良かった… 今週の金曜日に面接をできればと思うのだがー」


「うん、今週の金曜日でいいよ」


「素晴らしい。あなたは次の患者対応もあると思うので、また6時に電話をするつもりである。では、そろそろ失礼いたしますが、引き続きよろしくお願いいたします」


「お疲れ様です!」


 電話を切って、呆れているウサキュアくんの方を向いた。


 「ウサキュアくん、私も全部が好きな訳じゃないけど、大丈夫だと思う。今、私達を手伝いたいって言ってくれているし、多分、彼も変わったんじゃないかな」


 ウサキュアくんは口を閉じて私を睨んでいた。


「兄上は変わってないし、もしあのリスリスさんを雇ったら、トラブルになるかと思います」


「ウサキュアくん、リスリスさんはすっかり忘れているってことだし、もしかしたら、大丈夫だろう、多分…」


 結局、面接した後で、彼女を縁故採用で雇った。「先生、間違えだったって思う?」と聞く読者もいるかもしれないけど、今は編集者のアドバイスでそれには答えられない。だけど、次回は、ついにリスリスさんと次の患者に会えるよ!


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