木こりのハリーは頭脳派(旧:俺は木こりのハリー)
よろしくおねがいします!!
俺は木こりのハリー。もちろん、木を切ってそれを生業にしているわけだが。
ある日のこと…。「あっ」
俺の手から相棒とも呼べる大事な斧が池にポチャン。
俺はショックだった。しかし、斧がないと仕事にならないので、池に飛び込もうとした。
そしたら池が光り出した。
女神が現れた。
「アラ、いいカラダ♡ゴホっ違うわ。えー、あなたが落としたのはこの金の斧ですか?銀の斧ですか?」
変態女神だと俺は直感的に思ったので、とりあえず服を着た。
「ちげーよ。俺の斧はそんな金ぴかで使えそうもない斧じゃなく、もっと実用性のある切れ味のいい斧だよ」
「あら、そうですか。では、これですか?」
女神が差し出したのは最新、木が豆腐みたいに切れると噂の斧。正直欲しい。
「違うんだよなぁ。俺が落としたのは俺が直々に研いで、切れ味良くしてきた相棒みたいな大事な斧なんだよ。他のものと交換はできないなぁ」
「あらまぁ。そうなんですか。では私が池の中を探してきますね?これでも女神です。濡れないんですよ~」
…そのままの姿でも十分露出狂なんじゃないかと思うが?
しばらくして、
「これですか?」
可哀そうに、苔が生えてる。きちんと洗って研ぎなおしてやるからな!
「ああソレソレ。どうもありがとうございました。では俺はこれで…」
変態女神とサヨナラしたかった。
「ちょーっと待ったぁ!お代を払っていただいていませんよ?」
そっちが取りに行くって言いだしたのに。理不尽だ。
「俺は貧乏だ。故に木こりをしているわけで…」
「何もお金で払えとは言っていませんよ。そのカラダで…」
それが目的か?変態女神め!!
俺は戻ってきた相棒(汚れてはいるが、研ぎは俺)で、猛烈な勢いで池の水を山から川の方へ誘導した。
「あ、卑怯!」
「思った通りだな。池の女神なんだろ?池が無くなれば、女神もさようならだ。強制終了」
俺は容赦なく続けた。池の水が川に流れていく。
俺の作戦勝ち。斧は元に戻り、変態女神とはサヨナラをした。
そこには、金の斧と銀の斧と最新式の斧が残されていた。
変態女神は斧コレクターか?
俺はそれらを売り払った。
俺は貴族の爵位を買えるだけのお金を手にしたが、貴族はいろいろ面倒そうなのでこのまま平民として生きていこうと思う。
木こりならムキムキですよね?変態女神の気持ちもわかる~。でも変態。
当たりやみたいなのはいけないですね。