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プロローグ

───時の流れに御簾の隙、走る言葉は銭の種。とある地主のその妻は、いまわの際にて娘に向かい、「愛する我が子、よくお聞き、神はいつでもそばにいる。神を信じて、愛していれば、さすれば幸福訪れん。私は天にて神と一緒に、おまえを見守りつづけます」そう言い残して息絶えた。以降幾年月日は巡り、されども娘の信仰絶えず、月に一度の墓まいり、常に欠かさず行き帰り。しかし地主は寂しさ優り、約3年目の春の日に、迎え入れしは後の妻、娘にとっては継の母。後妻かつては貴族の嫁で、なれど早くに後家となり、15と19の娘はふたり、豪奢な日々など過ごせども、その美しきが容姿故、数名男は隣をねらい、身を落ち着けるの必要性、いつしか地主と巡りあい。地主と後妻婚約し、かれら家へと入れども、地主いつしか出先で客死、後家継子のみが残りけり。地主のはじめの妻の子は、継の子によりいじめられ、ついたあだ名は灰かぶり、こき使われてはお女中か。しかし娘は希望を忘れず、母の言葉を思い出し、神を信じて敬虔に、常に純朴清らかに。さらに故地主もうひとつ、娘に残した置き土産。それは武道の魂だ。この時期、西では浮世絵はやり、東洋趣味こそ貴族の嗜み、灰の親父もご多分もれず、とある武術を会得した。かれは10年道場こもり、免許皆伝、西洋帰り、それを娘へ伝授させ、一子相伝、古武術の技。おとぎ話は瑕疵の極、さりとて優美なものなれば、この物語は舞踏にあらず、一人の娘の武闘伝。今この地にて起こりてし、灰かぶり武闘伝CINDERE-LLA、戦の火蓋は切り落とされた。

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