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9.sideリラン





「──リランちゃん、大丈夫か?」


 魔女討伐訓練開始から約三か月が過ぎ、騎士団と魔術士団の団員たちの戦闘レベルがだいぶ上がってきたと感じるようになった今日この頃。いつも通りの訓練をひと通り終えて一時的な休憩に入り、ふっかふかの洗い立てハンドタオルに顔を埋めて汗を拭いていた私に、恐る恐るといった声音でサネルガさんが聞いてきた。私はギュウッとタオルに顔を押し付けてから、パッと離して笑顔で彼の方を見る。


「何がですか?」

「何がって……ほら、」

「私は全然大丈夫ですよ!」


 両腕でガッツポーズをして見せて「元気元気!」とアピールすると、気不味そうな視線を向けられる。そこに含まれているものを感じ取り、信じられてないなぁ、と心の内のどこか一歩引いたところで呟く。さっきまでいつもと同じように訓練していたのに、何を心配してくれているのか。これくらいじゃ疲れないし、まだまだ動けるのに。私より騎士団と魔術士団のみなさんの方を心配した方がいいんじゃないですかねぇ。ちょっと息上がっている人が多い気がします。鍛練が足りないですよ。気合いは充分ですけれど。

 ニコニコしたままでいると、眉根を寄せて顔を(しか)められた。何故だ。


「……大丈夫そうに見えないから、聞いているんだけど」

「えぇー? 何が心配なんですか? 本当に大丈夫なんですけど…」

「いやいや、そりゃ心配するよ。だって、ここ最近ずっと、いつものリランちゃんじゃないからね?」

「いやいや、いつもと一緒ですよ? 特に変わりありませんて」


 片手をパタパタさせて言うと、さらに表情が曇っていく。何故だ。


「……自覚してないのか?」

「自覚? なんのことですか?」


 頭の上にクエスチョンマークを付けて、首を傾げる。一体なんの話をしているのでしょう?

 そんな私を見て、とてもとても深ぁい溜め息を吐いた魔術士団副団長様は頭を抱えた。ちょっと失礼じゃないですか地位はそちらの方が物凄く偉いですけど。少しムッとした私に、サネルガさんは目を据えてちょいちょい、と指を掻いて近くに寄れと言外に伝えてくる。ここで意地を張っても意味がないので、素直に従いスススッと移動する。


「気にしてるんだろ、あの噂」

「……どの噂ですか?」

(とぼ)けなくていいから。めちゃくちゃ分かりやすいから、君」


 そう言われて、ぐっと言葉に詰まった。図星を突かれた私は押し黙ることしかできなかった。


 “あの噂”というのは、少し前から王宮内で広まっている、私にとっては動揺を隠せない噂のことである。私の幼馴染みのアヴィストと、この国の第二王女・エナーシャ様が内密に逢瀬を重ねているとのことだ。噂になっている時点で内密も何もないと思うが。

 美男美女の逢瀬話。この国の英雄と王女の密会。いくら本人たちが人目を忍んでいようが、箝口令(かんこうれい)を敷いていようが関係なく(忍んでいるのか敷いているのか知らないが)、これが噂にならない方がおかしい。こんなの一部の頭お花畑……ごほん、メルヘンチックな人たちにとっては(よだれ)ものではないか。キラキラならぬギラギラした目付きで、両手をガッシリ組んで、表情筋をユルユルにしたアヘアヘ顔で食い付くのが目に浮かぶ。

 私だって、こんなロマンチックな話に興味がないなんて言ったら嘘になる。自分で言うのも恥ずかしいが、一応、恋愛に多少の憧れを持っている普通の女の子なのだ(いろいろ普通じゃないところもあるけれど)。だけど、だけどね? 他のみなさんのように一様にキャーキャー騒げないのが現状なのですよ。心情的に。


 だって何を隠そう、この噂の当人が()なのだから。


「サネルガさぁ~ん………」

「えぇー…、そこで俺に(すが)る?」


 真っ白なタオルを振り捨てて、私の両手はサネルガさんの立派なローブの端っこをガシリと掴んだ。高級そうな生地に対してとても可哀想なことをしているけれど、私の心はそれ以上なのだから許してもらいたい。

 泣き縋る私を見るサネルガさんの目が、面倒くさいと言っている。すみません、それでもこの手は離しません。


「だって、だって……! わた、私っ、どうすれば……!」

「うーん……とりあえず、一回落ち着こう? な? ほら、鼻水拭いて」

「うぅ~………ずびびっ、ずぶびびばび。ぷしゅう…」


 差し出されたティッシュを遠慮なくいただく。肌触りのいいティッシュだった。鼻水でベトベトにしてしまったのが、なんだか申し訳ない気がする。だけどそれが君の役目だ、諦めておくれ。無惨な姿となったティッシュに、指でひと撫でして小さな炎を灯らせると、あっという間に燃え上がって塵となり跡形もなくなった。はぁー、魔術って偉大。なんて便利。使い方を間違えている気がしなくもないけれど。

 地面に落としたタオルを拾い上げて、軽く叩いてから畳み直す。放り投げてゴメンね。許しておくれ。


「……まぁ、実際のことは本人たちに聞いてみないと解らないが…。たぶん嘘だと思うぞ、俺は」

「え…?」


 心の中でタオルに対して謝罪している私の姿が、それほどしょんぼりして見えたのか、サネルガさんはポンポンと頭を軽く叩き、励ましてくれた。振り向くと、優しい瞳をした彼と目が合った。


「俺から見たアヴィストの印象は、噂とは全く違うものだぞ。アヴィストの奴、全然女の子と遊んだり付き合ったりしてるとこ、見たことないし。“こいつ恋愛に興味ないのか?”って思っちまうほどなんだぜ」

「………相手の恋愛感情に鈍感で、気づいていないだけなのでは?」

「あぁ……そうだったのかもしれないけど。でも本当に今まで噂話なんてなかったんだ。女の子と並んで歩いてるところも、同僚以外じゃなかったし。それもビジネスパートナーみたいな感じだったから、仕事が終われば即帰宅って奴だし」

「うわぁ……アヴィストらしい」


 与えられた仕事をこなし、終わった途端に「じゃあな、お疲れ」と片手を挙げて、さっさと帰路に着くアヴィストの姿が頭に浮かんだ。我が幼馴染みながらなんてドライな人なの。そして、その情景がすぐに浮かんでしまうことの悲しさよ。ちゃんと人間関係作れているのかな。サネルガさん以外に親しい人っているの? あ、団長さんがいらっしゃった。でもそれはアヴィスト的にはノーカウントですか? そうするともしかして、現在進行形でボッチに片足突っ込んでる? 幼馴染みとしてちょっと心配になってきたぞ。

 悶々と考え込んでいたのに、次第にアワアワと焦り出した少女の姿に、青年は思わず吹き出した。


「はははっ! やっぱりリランちゃんは面白いな!」

「え? 今の会話のどこに笑いどころがありまして?」

「会話っていうか…君の行動かな。噂話に落ち込んでたのに、何をどうしたらそんなに慌て出すんだい」

「えっとぉ……彼の人間関係について、少し心配を。彼、周囲に馴染めていなくてボッチになってないかなって思っちゃって…」

「ぷっ……! ほらな、思考回路がちょっとズレてる」

「えぇー……?」


 幼馴染みの心配をしているだけで、笑われる私って一体なんぞや? あ、王国にとっての最重要参考人だった。いやいや今それ関係ないし。そうでなくても笑われるのは納得いかないのだけれど。

 困惑から憤慨に移行しそうになった私は、そこでハッとなる。もしかしてサネルガさんは、噂話に落ち込む私を、彼なりの方法で励ましてくれていたのか? 結果的にさっきまでの私の憂鬱な気分がどこかへ飛んでっていったし。なんて優しい人。知ってたけれど。


「リランちゃん、今よく分からないこと考えてるでしょ。たぶん検討違いだと思うよ。そんなキラキラした目で見ないでくれるかな」


 ……………ソウデスカ。

 口角を引き攣らせたサネルガさんを見て、私はそれ以上考えることを止めた。本気で引かれると心が痛みますので、お願いですから距離感を戻していただきたい。

 噂話は少し…いや、それなり…いやいや、物凄ぉく気になるところだけど、いつまでもクヨクヨしていても仕方ない。気持ちを切り替えて、目の前のことに集中しよう。

 手にしたタオルを綺麗に畳み直してベンチの上に置くと、腕をグゥッと伸ばしてから体の力を抜く。そして隣の彼を見上げて、にっこりと笑う。


「さて、そろそろ休憩を終わりにしましょうか?」

「あぁ、そうだな。あいつらもだいぶ回復しただろうし。あとどのくらいいけそう?」

「ん~……最低でも五戦くらいは」

「…………それはちょっと止めとこうか。せめて三戦にしてあげて。あいつらが可哀想だ」

「そうですか?」

「リランちゃんって、結構鬼畜だよね……」


 そんな心外な。私は彼らのことを思ってやっているのに。強くなるために必要なことはやっておいた方がいいに決まっている。魔女討伐のためには実践が一番の近道だと思っている。頭で考えるよりも、身体で覚えた方が臨機応変に動けるし、いざという時にすぐ反応できるから生存率も上がる。彼らが戦いの中で死なずに済むためには、繰り返し剣と拳を交えて身に付けるべきだろう。

 そう思って言ってみると、確かにそうだ、と賛同された。しかし、その後すぐに、でも、と続く。


「リランちゃんの考えは一理あるし、当然のことだと俺も思う。だけど今は訓練なのだから、常に緊張感を抱いている状態が続くと心身共に疲れて、逆に怪我をしてしまったりする可能性がある。少しずつ戦う時間を長くしていくことだったり、回数を増やしていくことで“戦闘”というものに慣らす必要があるんじゃないかな」

「………そういうものですか?」

「まぁ、リランちゃんが経験させられてきた(・・・・・・・)ことに比べると、今の訓練は生温く感じるかもしれないな」


 苦笑しながら私の頭をポンポンと優しく叩くその人の瞳は、慈愛と多少の憐愍(れんびん)を帯びていた。


「それまで平和に暮らしてきたのに、いきなり血生臭いところに放り込まれれば、どんなに強い精神力を持つ奴でも精力を削られて疲弊するだろう。リランちゃんなんか特に、戦い=狩りくらいのレベルの生活をしていたんだろう? なのに突然、自分の意思とは関係なしに命の殺り取りをする場所に引き摺り込まれたんだ。心が壊れなかったことに驚きを感じられずにはいられないくらいだよ」


 俺だったらきっと心が壊れていただろう、と苦笑を深めた彼は、スッと視線を団員たちへと向ける。目を細めて見つめる姿に、彼らに対する思いやりが感じられた。やっぱり、この人は優しい人なんだな、とふと思う。


「団員たちは一般の国民たちに比べれば命の殺り取りを知っているから、多少のことじゃへこたれない。油断すれば一瞬の隙を突かれて死んでしまうことも、経験から理解している。だけど、それも日々の鍛練を積んでから実戦に赴いているから解ることだ。鍛練の中で様々なシミュレーションを行い、頭の中にイメージを焼き付けてから実際の戦場に行くから、生き残るために動ける。それに先輩たちの教えもあるからな。経験に勝るものはないかもしれないけれど、先人たちの生きた知識も時には必要だ」


 穏やかに、だけど確かに強い意志を感じ取れるその言葉たちに、私の耳は自然と吸い付いた。魔術士団の一員として戦いの第一線で活躍してきた人の、経験からくる一つの考え方だ。己のものとは異なるけれど、これほど聞くに値する話はない。


「だけど今回の敵は、書物の中にしか登場しないイメージし(にく)い強敵だ。どんな攻撃をしてくるのか、どんな弱点があるのか、未知な部分が多くを占めている。アミュータの町での戦闘が唯一の経験。団員たちは、表には出さないけど恐らく心の中では不安に感じている奴もかなりいると思う。これまで魔物としか戦ってこなかったのに、いきなり化け物染みた格上の同じ人間が相手となると心構えが違う。勝てるイメージがこれっぽっちも浮かばない。それは戦場において最も危険な状態だ。怖じ気づいていては勝てるものも勝てないからな」


 なるほど、と納得した。私はこれまで自身の経験から、実戦を想定した訓練を続けていけば必然的に強くなれると思っていた。だけど、団員たちと私とでは考え方の基準が違う。同じ“戦い”でも、私の中にあるイメージと団員たちの中にあるイメージに相違があるのだ。

 魔物から人々を守るために戦ってきた者と、自身の快楽のために人を殺める者。守護者と人殺し。違って当然だ。

 私は、頭の隅がスッと冷めていく感覚を感じ取った。彼らとの間に、確固たる溝があるような気がした。それはきっと気のせいなんかじゃない。こちらとあちらでは確実に異なる部分がある。仕方のないことなのだけれど、なんだか自分が異物のように感じる。


「でも、まぁ、リランちゃんが訓練の相手をしてくれるのが有り難いことなのは本当だぜ?」


 泥沼に沈むように思考の海へ嵌まりかけた私に気づいたのか、明るい声色で投げ掛けられた言葉に、フッと意識が引っ張られる。声の主へと視線を向けると、子どものように無邪気な、それでいてどこか大切なものを包み込むような柔らかな表情のサネルガさんがこちらを見ていた。


「あの“魔女”のことを一番知っているのは、他でもないリランちゃんただ一人なんだから。あんな目に遭って、やっと“魔女”から解放されたのに、俺たちの訓練の相手をさせてごめんな? 本当は今すぐにでも“戦い”から離れさせてあげたいんだが…」


 そう言って申し訳なさそうに眉尻を下げるサネルガさんに、私は首を振って微笑んだ。


「謝られることなんて何もないですよ。それに、協力させてほしいと頼んだのは私の方です。私個人としても“魔女”のことは許せないですし、彼女を倒すためならば幾らでも協力は惜しみません。団員さんたちと訓練できるのも、私なんかでも役に立てるんだって思えるので、別に苦でもありませんし。むしろ私の方こそお礼を申すべきです」


 一国民として国防に関われるのはとても光栄なことだ。弱き者を悪から護る、誇り高き騎士様・魔術士様の力になれることがあるのならば、それに応えねばなるまい。

 たとえ、この手が数多の命を奪ってきたとしても。この手が、本来護るべき人々の血に染まっていたとしても。

 時間を巻き戻すことはできない。失われてしまった命を生き返らせることなどできはしない。どんなに懺悔(ざんげ)しても、どんなに(あがな)っても、無くしたものは二度と元には戻せないのだから。ならばせめて、悪の根源を絶つために全力を注がなければ。必要としてくれる間は、その期待に応えなければ。そのために今できることから一つずつ、着実に、こなしていかなければならないだろう。こんなところで嘆いていてはいけない。立ち止まっていてはならない。敵は今も尚、力を付けているに違いないのだから、こちらもそれ相応の対処をしていかなければ勝てない。

 訓練場の広場に向けて、一歩を踏み出す。この一歩は勝利を掴むための大切な一歩だ。


「私は、誰がなんと言おうとも、戦うことから逃げたりしません。目を逸らすこともしません。勝利のために、この国の平和のために、できることをやるだけです」


 それが、今の私にできる最大限のことだ。

 私は、私の全力で“魔女”を倒す。


「ですから、サネルガさんも協力をお願いしますね?」

「………あぁ、任せろ」


 後ろを振り返りそう言うと、頼もしい言葉が返ってきた。ニッと口角を上げて笑う彼に、にっこりと笑みを返す。


「さぁ、気を取り直して。取り敢えずあと三戦、ちゃちゃっとやっちゃいましょう!」

「………………やっぱりリランちゃんって鬼畜だよね?」


 なんてことをおっしゃるのですか。鬼畜だなんてそんな殺生な。私は私の全力を懸けるだけですってば。







 なんやかんやあったけれど無事に三戦執り行い、月と星々が爛々と輝く夜のこと。いつも通り夕食を済ませて、昼間の訓練の疲れをお風呂でゆっくりじんわり取り除き、さぁあとはもうベッドに入って寝るだけだ!というところまで準備をした私は、部屋の奥──家具の陰になっている方へ足を進める。突き当たりの壁に手を当てて滑らせ、僅かに質感の違う部分に指を押し込む。カチリ、と小さな音がしてから数十秒経った後。ガタン、という何かが外れる音を立てて、目の前の壁が左右に開かれた。その向こうから現れたのは、他でもないサネルガさんである。

 体調も元通りになり、特別医療室から移動することになった私に与えられたのは、王宮内にある大きくも小さくもない一室。生活に必要な家具とバスルームが付いていて、国の端っこにあったほぼ自給自足の生活を送る一村に暮らしていた私から見たら、一日をこの部屋で過ごしても何も問題がないくらいの豪華な部屋(城下町の人からするとこれが普通みたい)。だけどやっぱり仕掛けも何もないってことにはならなくて、こうして隠し扉が付いていたりする。

 私の予想としては、監視のためだと予想している。こちらからは開けられない仕掛けになっているし、何より隣部屋にサネルガさんが常駐していることから、この予想は外れていないとみている。……あれ? だったらなんでこっちにスイッチが付いているんだろ? あ、もしかして監視じゃなくて要人警護のためだったとか? ……ま、今は部屋のことなんてどうでもいっか。そんなことより大事なことがある。

 仏頂面して頭をガシガシ掻いているサネルガさんは、私がこの後何を話そうとしているのか解っている。表情では感情を全面に出しているけれど、文句は言われない。そこは性格が出ている。不本意ながら、私の言うことを聞いてくれる彼に、私は遠慮なく甘えさせていただく。


「さぁさぁサネルガさん。遠慮なくいらしてくださいな」

「……………今日もやるのかい?」

「何をおっしゃるのですか。そんなの当たり前に決まっているじゃないですか。とことん話し合わなければ私眠れません」

「……………そうかい」

「はい!」


 有無を言わせようとしない満面の笑みを見せつけると、はぁ…と大きく深ぁい溜め息を吐いて、私の部屋へと入ってくる。すみませんね、面倒臭い女で。だけど私自身、変わる気はないのでこのまま諦めていただきたい。

 サネルガさんが椅子に腰掛けるのを見て、私は二人分のお茶を煎れてテーブルの上に置く。そしてベッド横の引き出しから紙とペンを取り出し、私も椅子に座る。テーブルを挟んだ向こうから、諦めムードのサネルガさんがお茶に口を付けるのを待ってから、「では早速」と話を切り出した。

 騎士団と魔術士団のみなさんと訓練を開始してから少し経った頃から、毎夜こうしてサネルガさんを呼んで話し合っている。その内容は言うまでもなく。



「魔女を倒すための計画を立てましょう」






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