ろんどおぶざぎあ!
即興小説。校正すらしてない勢いの塊をどうぞ!(コラ
私は歯車である。カチリカチリ音をたてで時計の針を回す、それが仕事だ。
隣の歯車が回る、私も回る。そしてまた隣も。
カチリカチリ、カチリカチリ……
終わらない。ただ「えねるぎー」とやらが伝わる限り我々は等間隔に同じ速度で回り続けるのだ。
ちゃんと回れないものは交換されねばならない。それは壊れているからだ。私はまだ壊れていない。だから回るのだ。
なぜ回るのか? それが役目だから。それで十分じゃないか。たとえ磨り減ろうと役目を果たすためには無我夢中で回る、それが我々歯車である。
今は1月2日23時30分。だけどその時間は私達には関係ない。
ただあるのは自分が回り始めて何回転そしてそれが間接的に時間という存在を示すのだ。
回る……まわる。
私だけではない、みんな、地球、太陽、果てには銀河さえも広大な宇宙の真理に従いくるりとまわる。
前の一周とは全く違う、今。だけど生み出される効果は変わらない。それが我々の世界の原理だからだ。
世界の原理から弾かれるのは死んだ時、壊れた時である。
だから我々、歯車は回り続けねばならないのだ。それは我々の役目である。
カチリカチリ、そう当てはめられた未来を紡ぐのが我々なのだ。