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過去技術

男は学者であった。ある日タイムマシンを発明した。彼は世界初だ、そう喜ぶ。たくさんの賞金が貰えることになった。彼は亡くなった家族を取り戻すために過去へと飛ぶ。

過去へと飛んだ彼は次々と過去を変えようとする。災害で死んだ家族を避難させることからあの日盗まれた自転車を取り戻すことまで大小いろいろと変えていく。歴史を変えていく彼は全能者になったような気分であった。調子に乗って日本を勝戦国にしたり、織田信長がアジア平定をするようにし、自分が悪だと思うものを滅ぼしていく。彼は学者であるからその時代にはない技術をつかって世界を作り変えていくことができた。

彼は満足して未来に変える。

帰った世界は何も変わっていなかった。いや、確かに少しは変わっていたが家族は交通事故でなくなっていたし、日本は三次大戦で負けていた。彼が変えたと思ったものは悉く失われていた。彼は家へと帰る。しかし彼が貰ったはずの賞金はなかった。

それどころか、彼の論文は剽窃だと言われていた。

それは彼が昔に行ったことで技術が奪われてしまっていたという事だった。

彼は願いを叶えようとして全てを失ったのだ。しかし、彼は喜んでいた。

この物語の読者が作者に問う。「彼は何故喜んでいるんだ?」

「書いた人ですが何故学者が喜んでいるのかは私には分かりません。」

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