宝
機械仕掛けの世界に何を求める・・。
俺は、この世界に何も求めない。求める価値もない。
人間がロボットに支配された世界、元凶は人間がいろんな物を、無計画に開発したせいだ、AIロボットそこから多大なエラーが発生した・・・そして誰も止められなくなった
ドー、ピピピ
「は、は、は、はー!おい!追い付かれるぞ!」
「わかってる!」
「お前ら喋る気力があるならもっと早く走りやがれ!」
「あぁぁーーん!!」
今俺らは、巨大なロボットに追われている。
「何で俺らがこんな目に!」
「もとはといえばシト、お前のせいだろ、おっきなガラスのケースから無理やりぶち壊して・・」
そう俺は、大きいガラスのケースをぶち壊して、ただぶち壊した訳じゃない色々なコードを解き、何かいろんな物が、スクラップされたような鉄の塊からいろんなコード線を引き抜き手に持っていた。
「目の前にお宝があるのに取らないなんて・・死んだ方がましだ!もういっぺん言ってみろこら!!」
「お前は、もうちょっと自分を制御できるものかと思っていたが!」
確かにどうして俺は・・分からない
「喧嘩してる場合じゃないでしょ!ほら、前!前!」
巨大なロボットがもう一体・・何体?上から降ってきた
「おいおい、ここの地帯どんだけ巨大ロボいるんだよ!」
シトの持っている物が青く点滅していた。
「おいどうする!」
「ひとまず下に降りるぞ!」
「おい、シトお前その宝てやつのせいで追われているんじゃないか?そうだったら諦めておいていけ!」
「嫌だ!!嫌なんだ・・・」
「そうかならお別れだな」
「おい、タク!」
「あーそうだなじゃあなタク、ウル」
階段の途中にある壊れた窓から飛び降りた
「シト!?おい!シトー!」
「いいんだ俺達は、こっちに向かおう・・・ちっ、あいつに構ってられるか!」
「ちょっ、え!?」
「くそ!増えすぎだろ、巨大ロボ!」
後ろは、もう巨大ロボットの集団暴力、ねずみ一匹、猫10匹状態だ。
「こんなにどこから!?」
ピピ
ん?何か音がしたような
ピピ
「くそ!また1体増えた!」
ピピピ
ドゴーン
「くはっ!」
左肩にものすごい衝撃が伝わった。
多分巨大ロボットのパンチ?か何かで、腕がぶっ飛んだ。
当たり前だあんなロボに、高速のパンチやら何かされたら人間は、脆い腕がなくなるに決まってる。
「くぅぅぅぁぁあーー!!」
ものすごい痛み、激痛で、声にならない声で叫んだ。
「はあ、はあ、俺・・ここで、死ぬのか、はは、笑えるなこんな物捨てとけばっ!こんな・・ことに・・ならなっ・・たのに、な・・」
ドゴー、ピピピ、プシュー
「はあー、はあー」
ピピピピピ
「ログ・・イン、アクセス・・コード、シー、」
「は!?」
その瞬間シトの持っていた宝から青白く視界を覆い何も見えなくなった。
このまま死んだのか?
死んでいた、倒れていたと言うべきか・・確か11体いたはずの巨大ロボットが、全て倒れていた・・・。
「え?・・何で!」
あんなに俺を追っていた巨大ロボが全滅したことにも驚いたが、それ以上に驚いたのが。
「腕が・・」
ごくっん
「機械の・・手!?」
俺の腕が、巨大ロボによってぶっ飛ばされなくなっていた腕に、新たな機械の手がそこに存在していた。