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私は観測者  作者: ラム肉
正義とは、観測者とは
10/10

8 前任者

その声に私は一瞬感情が乱れ身体が硬直したがすぐに声の主を探す。すると私の右後ろ側、つまり小屋と逆の私の来た方向に近い場所から足音が聞こえてきた。その時私は島や今のこの世界の状況を思い出し咄嗟に声を出す「私は魔物でもなく、貴方と争う気も無い。」と話しかけるように言うとすぐに返事が返ってきた、そしてその返事は私が全く予想していないものであった。

「もしやお前は観測者か?」私は咄嗟に声のする方向に振り返り戦闘態勢に入った。すると声の主はエルフであったがどこか私の見てきたエルフとは違うように感じ観測者の存在を知っている事を含め戸惑っていると「まぁまぁそう警戒しないでくれ私が何故観測者を知っているのかというのが一番の疑問かな?」エルフはそう笑うように言った、私は「それは私が聞いても良い質問なんですか」と警戒しつつ返事をする。「あぁ君はどうやら本当に観測者の様だしね隠す必要も無いだろう、私はね今までこの世界の観測者をずっと殺し続けていたんだよ君は気にならなかったかな、何故亜鉄なんてものがあるのか何故エルフの魔法が効くのかそして何故この世界は何度も観測者が変わっているのか、その疑問の答えが私だよ」そう笑みを浮かべながら話すエルフは今の私ではとても勝てそうにない、だが逃げる訳にも行かないだろう「その話は本当か」私は若干の怒りと恐怖を持ちつつ問う返事次第ではすぐにでも戦闘に移行する気だ。そしてエルフは笑いながら答える「ごめんごめん冗談だよ」と、どうやら本当に冗談らしい(まじかこいつ)と思ったが何とか口には出さ無かった。そのままエルフは話を続ける「私は君の何人前の観測者かは分からないが君の前任の観測者なんだよ」私はその発言が本当だろうと分かりながらも疑問を隠せなかった「そんな事がありえるのか?」本来観測者は同じ世界に2人も存在することは無いはずだ、その私の疑問に対しエルフは動じる様子もなく語る「あくまで今の私は観測者じゃないからね、寿命が無くてちょっと強いだけのただのエルフさ」その発言に私は驚きつつも分からない点は多いが納得した。「まぁまぁ、詳しい話は私の住んでる小屋でしようじゃないか」と言いながら私の横を通り小屋へと近づいて行ったので私も着いて行った。それから私は一通りこの世界に来てからの話をした、話を静かに聞いていたエルフは話終わると少し悩んで何かを考えている様だったが少しすると私の顔を見てハッとした表情になり話し始めた「ごめんごめん考え始めると周りが見えなくなるのは癖でね、話を聞いている感じその島で攻撃の元凶となったエルフは何かしら今回の魔物達の発生と行動に関係していそうだね、さて話し合う前にまずは自己紹介でもしようじゃないか私の事はエルフのエルとでも呼んでくれ人種の子供達が数百年前に付けてくれたんだが気に入っていてね」そう話すエルは朗らかな笑顔であった。「さて、君の話は大体聞いたから自己紹介は良いだろう、君は名前もまだないだろう?」私は無言で頷いた「さて、ひとまず君の疑問をいくつか私のわかる範囲だが答えようか、何から聞きたい?」私は少し迷ったが「この世界の異常さの原因が知りたいです」気付いた時には私はそう答えていた。「言うなれば最初の観測者の異常さそしてその次を引き継ぎある程度世界を戻そうとした者の跡と言うべきだろうか…」そう言うとエルは少し考えを纏めるように言葉が詰まった。「もしやこの世界の観測者が何度も交代になっているのは最初の観測者のせい、ですか?」私は不意にそう問いを投げかけた、するとエルは驚き若干興奮しながら答え始めた「今の会話だけでそこまで予想するとは君は凄いな!その通り私の想像の部分もあるがこの世界の最初の観測者はまさに異常そのものだった、奴は自分の世界を創る気等無かったのだ、奴が望んだのは観測者を殺せる世界、それこそが奴の目的だったのだだからこそ魔法や製鉄の技術は我々には理解出来ない様になっており更に魔法で我々を攻撃出来る様にし君が亜鉄と呼ぶ物それを生み出す為迷宮を創り出した本来こんな事想定されていなかったのだろう、結果最初の観測者は私の様に望んで世界の1部となり奴も又不老となりエルフの魔法、ドワーフの技術、亜鉄で作られた武器を牙や爪につけた獣人、そして自分を王とする為創り出し数多ある種類の武器を操れる人間、それらを操った。そんな状況を知らず世界を正そうとした次の者はまず迷宮内部で取れる亜鉄を取られないようにするために魔物を生み出した、だが魔物すらも初代は奪い操り初代の物となった。そんな事を知らない観測者は君の様に変化し今度はエルフの魔法に干渉しようとしたその時初代が襲った、結果は目に見えてはいるもののあってはならぬ結果であった。観測者も不死では無かった片や虎視眈々と準備を進めていた最初の観測者、片やそんな事を知らず警戒もしていなかった観測者。その後も観測者不在となったこの世界は新たな観測者が来たが元観測者ならば変化していなくとも存在を確認できるからな、何度も同じ事の繰り返しで今に至る訳だ」

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