ファースト・コンタクト
ゾンビさん達が誠心誠意、真心を込めて作った米や加工品を認められ必要とされていることについては素直に嬉しい。
こんなに多くの人々に求められている、俺の中では『やり遂げた感』満載状態だった。
しかし、それゆえに俺の後ろには長蛇の列がいる。
従って背後に数多くの視線が集中しているのかと思うと、ゾッとなるのは当然だ。
でも、それだけなら我慢もしよう。
けど、それだけでは残念ながら終わらなかった。
そう現在の俺は、あの『聖人』という忌々しい役を演じている。
七十年ぶりの恥晒し、馬鹿がやるとしか思えない行為の真っ最中であった。
「聞けえぇー!この聖人ショーン・ケン様はなぁー、ゴブリンに囲まれ絶望的だった私達の村を、その奇跡の力で退けられたんだ!
きっと今回も、お前達を救って下さるぞ!
さぁ崇め敬え、聖人ショーン・ケン様を讃えよ!」
「おぉー!
ありがたやー、ありがたやー!」
「聖人ショーン・ケン様の背には、後光が差しておられるようだ!」
「馬鹿野郎、『ようだ』じゃねー!
実際に光っているだろうが、お前の目は悪いんじゃないのか⁉︎」
などなどと、婆さんが『聖人ショーン・ケン』の偉大さを伝え煽り、それに釣られて皆も大絶叫し興奮の嵐状態だ。
ダメだ、もう吐きそうだ……。
でも、これも米を運搬するまでの我慢、ゾンビさん達のため絶対に耐えてやる!
そう決意しながら、俺は別のことも考えていた。
このあたりが、そろそろ限界だと……。
ゾンビさん達は仕事以外では滅多に干渉してこず、基本的に自由にしてくれていた。
大家さんにしても、俺の意思と時間を尊重してくれている。
だから現在の暮らしは、俺にとって悪いものじゃなかった。
しかし、だからこそ弊害をもたらしている。
それは、人に頼るという行為を覚えてしまったことだ。
そういった環境を俺自身が受け入れ始め、それを当たり前だと思い始めていた。
そんな隙を一度作ると、いずれは自分のテリトリーに侵入され破壊されてしまうのだ。
実際に昔のことながら、まだ二十代だった頃に苦い経験がある。
仕事の提出書類が間に合わず、少しだけ女子社員に手伝って貰ったことがあった。
それ相応の品を渡して謝礼したはずなのに、なぜか『友達』だと思われてしまい、何を思ったのか休日ともなれば映画やドライブにと誘われて、鬱になりそうになったことがある。
おかげでプライベートは無茶苦茶にされ、仕事も転職を余儀なくされ、おまけに引越しまでしなければならない事態に陥った。
これも俺の油断が原因、一つの行動一つの判断のミスから生じたことだ。
今回の、この状況も正しく同じだった。
その証拠に、この長蛇の列と婆さんがいる。
下手に誤魔化そうと『聖人』なんてものを演じ、容易く隙を与えたから、こんな事態に俺は追い込まれているのだ。
このまま行くと、必ずプライベートまで崩されていく。
それだけは、絶対に阻止しなければならない!
この運搬が無事に終わったら、大家さんには悪いけど退職届を提出するか……。
まぁ悪くはない職場だから、募集すれば誰か来るだろう。 もしかしたら、この長蛇の列の中から就職希望者も現れるかもしれないし……基本的に社員寮もあるホワイト企業だから、きっと大丈夫だろ!
そう自分自身を納得させながらも、なぜかゾンビさん達一人一人の顔が頭にチラつき始めた時だ。
長蛇の列から驚きの声が上がった。
「なんだ、あれは⁉︎」
「ヤバそうな女が、こちらに飛んでくるぞ!」
「あれゾンビか? いやヴァンパイヤか⁉︎」
「サンドラ・ヴァカリュか⁉︎
……きっとそうだ!」
いや違う。 大家さんは飛べるけど、あんな効率の悪そうな六枚羽じゃなかった。
それに顔も髪色も違う、確かにヤバそうな雰囲気は似てるけど、あれほど自慢気に醸し出しているような馬鹿じゃない。
「聖人様、あれがサンドラ・ヴァカリュとかいうヴァンパイヤですか?」
さすがの婆さんも不安そうな顔をして聞いてきた。
「いや違う、でも見たこと無い人だな。
けど魔族だろうから、もしかしたら大家さんの友達とかかもしれない。
似たような歳してるみたいだから、そうかもしれないなぁ」
就職してから七十年、誰かが大家さんを訪ねて来るなんて一度も無かったけど、人間でも偶々十年ぶりに友人に遭遇するなんてのは当たり前にある。
まして、大家さんは寿命の長い魔族なのだ。
その感覚で例えれば、人間のニ年相当が魔族の七十年くらいなのかもしれなかった。
なら、たぶんそうだ。 敵対している魔王ヘルベルトは男だと聞いているから間違いないだろう。
「御友人の方ですか……そう言われると確かにヴァンパイヤぽい魔族にも見えなくはないですね。 だったら、気を使って手伝いに来て下さったのかもしれませんよ」
「手伝い? あっ、そうか!
今まだ夕方だから、大家さんは外に出るのを嫌がるんだよ。
太陽の光とか嫌いな人だからさぁ、代わりに来てくれたのかも!」
「じゃあ間違い無さそうですね。
ならば手とかを振って、ここにいるって教えてあげた方が良くないですか?」
「そうだね、じゃあ皆で手を振って教えてあげようか。目立つつ方がわかりやすいだろうから」
「わかりました!
あれは聖人ショーン・ケン様に仕えるヴァンパイヤ、サンドラ・ヴァカリュの友人だそうだ!
ここは皆で大きく高く手を振って出迎えるぞ!」
いや勘違いしている、俺が雇われている立場なのに……。
まぁ大家さんにも会うだろうから、その時にでも説明しよう。
でも婆さんのおかげで皆は安心し、ここだと言わんばかりに、最高の笑顔で大きく手を振り出した。
けど……おかしい。
まだ距離があるから皆には見えていないだろうけど、俺にはホメオスタシスのおかげで、彼女の微妙な表情の変化を見逃さなかった。
最初は微笑、しかし俺達が手を振り出した途端に不思議そうな顔をし始めている。
もしかしたら手を振るのは、魔族にとって侮辱行為となったのではないだろうか……。
おそらくそうだ……これはファースト・コンタクトから印象を悪くしたのかもしれない……。
「皆止めろ、すぐに手を降ろすんだ!
まずい、これは魔族にとって侮辱行為かもしれないぞ!」
「どっ、どういうことですか⁉︎」
「人間の常識が魔族と同じとはかぎらないってことだよ。
仕方ない、こちらに非があるなら謝ろう!」
「そうですね、相手は魔族です。
そうした方が良さそうですね」
そんな彼女が俺達の前に降り立った。
やはり近くで見ても、かなりヤバそうな雰囲気を漂わせている。
しかも不思議そうな顔から、少しブスッとした表情に変化していた。
あかん……やっぱり侮辱行為だったみたいだ。
とりあえず今はこいつ等のリーダー的存在は不本意ながらも俺、ここは代表して速攻で謝るしかない……。
「すいませんでした。
なんかやってはいけないことを、やってしまったみたいで……。
悪気は無かったんですよ、特に考えずにやったと言うか……ごめんなさい!」
ダメだ……考えてみたら大家さん以外で魔族の人と会うなんて無かったから、上手く言葉が繋がって行かない……。
さらに少しずつだけど、表情が吊り上がっていくようにも見える。
「特に考えもせずにやったというのか……」
「はい……簡単にやっちゃいました……」
「簡単にだと……」
「いや……言葉が悪かったですね。
実際はその……安易って言いますか……」
「貴様……あれを簡単且つ安易に破ってみせたというのか……」
あれを破ったって、そんな大袈裟な……。
あぁ、でもそうか、そういうことになるよな……。
七十年もヴァンパイヤの大家さんのところで働いていて、魔族の常識を一切知らなかったのだ。
もちろんだけど、質問すらしようともしていなかった。
これでは怠慢だと言われても仕方なく、まったくながらお粗末と言われてもしょうがない。
そのことを言っているんだ!
その業界ならではの長年積み上げてきた特殊な常識だってあるっていうのに……。
これでは相手の言い分が正しく、完全に非は俺にあるのは当然だ。
「本当にすみませんでした。
そちらからすれば、長年積み上げたものを簡単に踏み躙られた気分ですよね。
でも、ちょっとした貴女へのアピールだったわけで……」
「なるほど、アピール程度だったと言うわけか……。
だが『リビング・アダプター』を破ってくれた罪……万死に値する」
ええええぇー、嘘だろ⁉︎
手を振っただけで、万死に値するのか⁉︎
それに何、その『リビング・アダプター』って⁉︎
ああっ、もしかして『リビング・アダプター』って魔族の法律名なのか⁉︎
じゃあ何……俺は『日本国憲法』を遵守していないのと同じくらいヤバイことやっちまったのか⁉︎
俺、犯罪者になったの……。
「いえいえ、そんなつもりは……なんて言えば良いのか……そう、そうです!
気軽にやったら、そうなった!
本当に、ただそれだけだったんです!」
「気軽にやっただけだと……。
千五百年以上生きてきて、こんな屈辱は初めてだぁ……」
うわっ、めちゃくちゃ怒ってる!
どうしたら良いんだ⁉︎
もう、一つの言葉すら紡げそうにない……。
けど俺の代弁者が現れた、いや現れてしまった。
婆さんだ、怒り狂った顔して彼女の前に立った。
「さっきから黙って聴いていれば調子に乗りやがって、このボケがぁ!
だいたいなぁ、なんだその『リビング・アダプター』っていうのは⁉︎
世間一般的に認知もされていないものを偉そうに語ってんじゃねーよ!
おい、お前等! 『リビング・アダプター』なんて聴いたことあるか? 絶対に無いよな!」
婆さんが鋭い形相で長蛇の列へと振り向くと、皆も一斉に首を振った。 聴いたことなど無いと言わんばかりに…。
「ほら見ろ、こんなに大人数がいて誰一人知らないだろうが!
人間社会ではなぁ、認知されていないものに価値なんて無いんだよ! ってことは、お前等だけが知っている無価値なものってことだろうが!
それを破っただのと、勝手な言い掛かり付けやがってよー!
聖人様はお優しいから何も言われないが、世間一般的にはなぁ、お前の行為は『嫌がらせ』って言うんだよ!
この馬鹿野郎が!」
「無価値だと……よくも言ってくれたな。
久しぶりだ、これほどの怒りに震えるのは……。
良いだろう……ならば、その身で『リビング・アダプター』を受けるが良い。
その身を以って、この私の怒りを償え!」
その怒りを呼んだのは婆さんのはずなのに、なぜか俺の方を見て言って来た。
いや責任者は俺だから、これは正解なのか⁉︎
そんな疑問に襲われた時だ、ふと視線が外れた先には、こちらに向かって何やらフラフラと飛んでいるものがあった。
あれは大家さんだ、かなり傷だらけだ!
そんな状態ではありながらも、大家さんが叫んできた。
「ショーン逃げろ、早く逃げろ!」
逃げろって⁉︎ 理由が、まったくわからない。
仕方ないから聞き返した。
「逃げろって、何からですか?」
「その女だ、そいつは敵だ!」
「敵って……この人、大家さんの友人じゃないんですか⁉︎
じゃあ、この人が魔王ヘルベルト⁉︎
大家さん、あんた確か男だって言ってましたよね⁉︎」
「違う、そいつはヘルベルトじゃなくクラリッサ・ピオラだ!
とにかく敵だ、だから早く逃げろ!」
「クラリッサ・ピオラって誰ですか⁉︎
だいたい、そういうことは早めに言っておいて下さいよ!
敵が二人いるなら、情報収集や防御体制への構築方針も変わってくるんですから!」
「そんなことは、どうでも良いから早く逃げろ!」
なんか、よくわからない。
けど、この目の前にいる女が大家さんの敵で、名前はクラリッサ・ピオラとはわかった。
そのクラリッサ・ピオラは俺と大家のやり取りを無視して、これまた何やら呪文らしきものを小声で唱えている。 それが終わると大声で叫んだ。
マニフェステイション(顕現)、セフィロト!
突然、デカい木が現れた。
どこかで見た気がする木のような……思い出した!
これは世界樹の木、その縮小されたような木が出現してきた。
それをしばらく眺めたクラリッサ・ピオラは、また叫んだ。
インバージョン(反転)、クリフォト!
世界樹が、よくわからないけど除草剤でもしたように凄い勢いで枯れていく。
そして、俺に向かって枝枝が絡み付いてきた。
それも見届け、懐から短剣を取り出した。
刺される!と思ったら違った、なぜか世界樹の方を刺した。
「リビング・アダプター。
本来なら大多数に向けて使用するが、お前は私を怒らせた。 その身一つで受けて、肉の欠片すら残さず死ね!
長年の研鑽、リビング・アダプターを破れるものなら破ってみせろ!」
綺麗な顔をしているのに、目を血張らせて言ってくる。
どういう理由が原因で俺に対して怒っているのかわからないけど、やはり手を振ったのがまずかったのか⁉︎
「クリフォト、この男の生命を吸い尽くせ!
肉の欠片、骨すら残さず吸い尽くせ!」
そう絶叫した途端だ、俺の身体に電気のような感じのものが走った。
でも、それだけだ。 本当に一瞬だけ電気治療器のようなビリッとした感覚があっただけ、世界樹からはバチッと大きな音がしただけだった。
ちょっと腰のあたりが気持ち良かったけど、実際に何をしたいのか、さっぱりとわからない。
しかし、しばらくすると世界樹から煙が立ち上り燃え始めた。
枯れた木だから勢いよく轟々と火柱が上がっていく。
そうか、俺を火刑にするつもりなのか⁉︎!クソっ、またかよ!と思ったら違ったようだ。
炎に耐えきれず、俺に燃え移る前に枝枝が折れた。
落下した時に少々腰を打撲したけど、ホメオスタシスが速攻で治癒してくれる。
やっぱり何をしたいのか、さっぱりわからない。
もしかして、失敗してしまったのだろうか?
でも彼女の希望とおり、『リビング・アダプター』とかいうのを受けてあげた。
例え失敗していようとも、それは彼女の都合であり、もう一回受けてあげる義理は無い。
「あの……よくわからないけど、これで手を振った侮辱行為はチャラで良いかな?
ここからは、世話になっている大家さんの敵として扱わせてもらうけど良い?」
一応は忠告してあげた。
俺は男女平等主義とか細かいことを語る気は無いけど、できれば女性を相手の喧嘩は避けたい。
だいたい女性は男性の三倍相当、それ以上の怨みを持たれると考えた方が賢明だ。
あまり関わり合いになりたくない。
だから忠告してあげた、しかしクラリッサ・ピオラはわなわなと震えて、ぶつぶつと呟くだけだった。
「まさか、こんなことが……。
私達二人で研鑽を重ねて編み出した『リビング・アダプター』だぞ……。
こんなことなど、絶対にあり得ない……。
これは何かの間違いだ……」
二人⁉︎ なんだよ、大家さんの敵は三人もいるのかよ!
ぜんぜん聴いている話と違うな……。
でも、 あのビリッとした感触は二人で作ったと言いたいのだろうか。
おそらく魔法とかなのだろうけど、あんなビリッとした感触のために二人掛かりで作ったとは……。
あんなのセルロイドの下敷きでもあれば、普通に出来るのに……ただの静電気じゃん!
呆れて言葉も出ない。
その時だ、久々の声がする。
俺の身体の奥から、あまり関わり合いたくない奴、ホメオスタシスの声が聞こえて来た。
『おい、さっきの何だよ?
こっちは忙しいのに、なんか変なことしてんじゃないだろうな⁉︎』
「おぉ久しぶりだな、こっちも訳がわからんけど忙しいんだ。 だから手短かに頼む」
『なんだよ、それ。
まぁ良いや、さっきの鼻糞みたいな感覚はなんだ?
健康を害しようとしてきやがったから、ちょっと暴れてやったけど!』
「暴れたって……何やったんだ?」
『生命を吸収してやがったから、逆にこっちから送り込んでやった。
吸収出来るものならやってみろ!って感じでな。
なのに速攻で壊れやがった、根性無いなー!
まぁ例えたら、単相100Vの家電に三相200V電源をぶっ込んだみたいなものだ、壊れて当たり前だけどな!』
「とんだ嫌がらせだな……」
『おい、でも気をつけろよ。
他にも何か持ってるぞ」
「どうしてわかるんだ?」
『たぶんだけど、さっきのは攻撃用の手段じゃない。
おそらく、自分の生命力を補完するためだけの手段だ。 攻撃するならスピードが要求されるのに、随分と周りくどいやり方してたからな』
確かに野生動物も狩りをする際は、何よりも速攻性のある攻撃を選択する。 それは、あのゴブリン達との戦いでも同じだった。
なのに、あの『リビング・アダプター』って魔法は何度も手順を踏んでいる。
世界樹を出現、枯れさせる、枝枝を対象に絡ませる、短剣で世界樹を刺す、そして生命を吸収って感じの五つの手順を踏んでいた。
そんなことは、大多数の味方を有する戦闘でもない限り使えないだろう。
しかし、このクラリッサ・ピオラは一人で俺達の前にいる。
他にも、いや本来の攻撃パターンを有しているから自信があると考えて間違いないだろう。
ヤバイな……。
『ってことで俺は忙しいから、この辺で!
後は一人で頑張れよ!』
そう言えばこいつ、さっきから『忙しい』とか言っている。 俺の身体の中にいるだけなのに、何が忙しいんだ?
「忙しいって、何かやっているのか?」
『ああ、お前が農業とかやっている間は平和だっただろ。 だから俺も別のことに挑戦しようと思ってやってみたら、これがバズってなぁ!
楽しくて楽しくて、やめられない止まらない状態だ!』
「バズって……⁉︎ やめられない止まらない⁉︎
どういう意味だ、何やっているんだ?」
そう聞くと自慢気に答えやがった。
ある意味、羨ましいことを。
『ライブ配信だよ!
聴いてくれよ! ちょっと配信やったらさぁー、バズっちゃってさぁー、今や登録者数二十億人以上だぁ!
スゲェーぞ、この『ストーリーミング』は!』
ええっ……ストーリーミングって、そんなこと出来たの? 何その登録者数二十億人以上って……⁉︎
『やっぱりあれだな、皆健康に飢えているんだよ!
まだまだ登録者数も再生回数も増やすぞ!』
「二十億人以上って、そんなに観る人がいるものなのか⁉︎」
『厳密には人間じゃなくて、人間の中にいる俺と同じ『ホメオスタシス』達だけどな。
まぁ人間からすれば、何か気がついたら登録してましたって感じなんだろうけどさ』
「でも、それでも凄いな……」
『なぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだ』
「なんだよ?」
『登録者二十億人以上なのに、まだダイヤモンドの盾が送られて来ないんだよ。 銀も金も、まだなんだけどな。
それに再生数もさ、結構回って余裕で一兆回は超えているのに、報酬が全然入って来ないんだ。
これ、どうしたら良いんだろー?』
ここは異世界なのに入ってくる訳無いだろ……。
当然だが、盾なんてものも送られて来るはずは無い。




