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将希の異世界日誌  作者: 雄太
第1.5部 その後
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ギルド本部


猫は暖かい。そしてよく噛まれる。だから少しやり返す。

 

 回想は突如として現実に戻る。


「と、話はここまでで」


 ものすごーく嫌な切り方でサンディは回想を終える。


「えーー、そのシュバインはどうなったの?気になる!嫌な切り方!ふん。けーち。そんなに隠したいことあるの?どうせ減るもんじゃないじゃん」


 ごもっともでもないが・・・これから面白くなりそうなところで切られるのはかなりのストレスのようだ。これを機にマリアはその後の展開を自分の好きなように創造し星降る夜も眠れぬ日々が続いたと言われているがまた別の御話である。


「減るものではありませんが私のストレスが増えます。」


「髪なら綺麗よ白髪もないし」

「私はまだそこまで歳は取ってません。人間換算で20代後半です」


 流石にそんなに若いことはないと思いたいがいや、思う。


 どちらにせよサンディはまだ老ける年ではない。あと1000年近くは安泰だあると考えられる。エルフと言ってもその寿命には大幅な誤差がある。平均的なエルフは約1000年は生きると言われているが人間と交わったハーフエルフたちは200年から500年前後と資料に残る。

 サンディのような長命一家に生まれた者は万年とも言われているが真偽のほどはわからない。稀に病気などで短命な者も少なからず存在する。


「サバ読んでるね。良いよね〜エルフは死ぬ寸前で急に老化するんだし。そこまで若々しい体を維持できるんだからね」


 マリアもその時が来たらサバを読みたくなる理由がわかる時が来るだろう。


 それだけ30と20 40と30の壁はある。


「一つ、死ぬ直前に老化するわけではありません。少しずつ老化はします。死の直前により急速に老化が始まるだけです。」

「どっちでも良い〜」


 マリアがブツブツ文句を言っているがサンディはそんなこと気にする様子はなく目線は一際大きいウッド調の建物を見ている。

 その扉は開かれ大勢のならず者の冒険者と一攫千金を夢見る者それに敗れ奴隷となった者たちが入り混じる。


 まさしくこと扉は天国と地獄の境目といえよう。


 力ある者は上へ登り詰め

 敗者は這い上がることはない


「ではギルドに着きました」

「なんか話逸らした?」

「なんの話でしょう?」


 私そんなこと知らないと言った様子で首を傾げる。


 階段の下までくると新人冒険者であろう者の緊張した面持ちと熟練の冒険者が狩って来たであろう獣の血生臭い匂いが辺り一面に壁のように流れる。


「ふん良いわよ私は可哀想な女王ね部下に話を逸らされるなんて。」


 マリアはそこまでいうと何か思い出したように口を開く。


「あぁ。そうだ私のところに報告が来たのよねリベリシュギルド支部長グランドが研修にここに来てるみたいね」


 サンディはグランドという名を聞いた瞬間踵を返しきた道を帰ろうとするがその腕が掴まれる。


「では帰りますか・・・陛下この手は?」

「やっぱりねサンディそのグランドって言うの苦手なんだだから報告書にサンディと近づけるなって書いてあったんだねー。弱点みっけ。」


 これが陛下でなければサンディはレイピアを抜くか、手が出ていただろう。それほどまでにマリアの顔は殴りたくなるようなものだった。


「これが陛下でなければ触られる前に首を落としていたのに」

「物騒ね。」


「グランドに会わなければいいだけです」


 サンディはそう言いながら階段をその気分が乗らない重い足で登っていく。


「大丈夫だよーそんな心配しなくても。グランドは今ダンジョンで後輩指導に当たってる。研修は昨日で終わり〜今日から一週間自由行動。それで新人冒険者の教官役やるってさ」


 いつの間にか女王として裏の話し方からマリアと言う女の子の面の話し方に変わる。


「陛下も二つの顔がすごいですね」

「マリーと呼んで」

「それは結構です。」

「ふん、呼んでくれたって良いと思うけど」


「まずは私の用事からして行きますか」


 暗に良いですよねと込める。


「それ拒否すると思う?」

「マリーなら拒否するかと」

「呼んでくれた、」


 マリー、いやマリアは呼んでけれた嬉しさからか少し目が潤ってきた。


 そしてギルド本部の中に入るとすぐにマリアの美貌という名の蟻地獄にホイホイ入って来た馬鹿いるが無視する


「ねぇ、遊びに行こうよ」


「失礼間違えました。陛下」

「良いわよ。これ聞いたこそドロに私が誘拐されるかもね」


「漫画の読みすぎです。私が居れば陛下の2メートル以内に他人を入れることはないでしょう。」


 もし入ったら・・・と気味の悪い切り方で現在進行形でナンパしようとしてきたやつの心を折る。


「ねぇ聞いてる?」


「なんですか?」


 サンディは目を合わせることなく声だけで禿頭の太っ腹を撃退する。


「な、なんでもありません、失礼しました!」


 坊主の脂身質のグランドとほぼ同格だがほぼその腹が出ている絶対にマリアがはいと言わないような奴が近づいてきたが言った通り触れされることは無い。護衛としては最高の護衛である。


「なんで謝られたんでしょうね」

「サンディ。それわかってやってんでしょ」

「なんの話でしょう。」


 サンディは、私知らないと言った感じをアピールし受付に向かう。ここまで全て計算してやっている、ついでに夜道を歩いて襲って来た仲間ごとあの世に葬り去る計画も立てているがその必要は今回はないみたいだ。


 サンディは受付に向かう。


 1番右の二つ受付は冒険者たちが今日の収穫を売り捌こうとごった返し、真ん中の二つの受付は中堅どころの冒険者が少し列を作っている。手に持っている素材は走りの冒険者とは違いキズが少なく上品であることが窺われる。


 そして1番左の受付には1人の冒険者が受付嬢と立ち話している。その冒険者は上位の冒険者なのか鎧姿だが安っぽくなく重厚さが目立つ。


 サンディはその並んでいる冒険者達を完全に無視し1番左のさらに左の受付に向かうとマリアは周り中から視線を感じる。


「なんかすごい視線を感じる」


 なんでこんな女がここに居るんだと言った視線がマリアたちに向くがサンディは気にせず受付の前に立ちベルを鳴らす。


「なんだ?あいつら」

「新人だから間違えてんじゃねえか?」

「あそこのベル聞いたの初めてだな」

「誰かあの身体教育した方がいいんじゃないか?」

「美味そうだな」


 と言ったらアホな言葉が聞こえたのかサンディの殺気がいつもより膨れ上がり、そいつらは突然後ろに倒れる。


「死んもらって結構」


「おい!どうした!」

「急に倒れやがった」

「なんでだ?」

「毒でも盛られたか?」

「こんな奴らに盛る奴いないだろ」


 あたりは騒然となり、野次馬と野次馬がアホの2人組の周り取り囲むとサンディの前のドアが開くとの影から赤茶色の髪が覗く。


 目の前でナンパ常習犯が急に倒れ込み泡を吹く、

 野次馬となったその多くは『これで静かになった』とも誰かが呟く。


えーと、今日は・・・。


うんあの話だ。


1.5部 完結する目処が付きました。

完結したのち1.75部を始めたいと思います。

もしかしたらちゃんと2部にするかもそれはその時考えよう!先送り。


なんで人生に巻き戻しって機能ないんだろうな先送りはあるのにね


再来週ぐらいかな?


今金土日はなるべく投稿してるようにしてるからもう少し早くなるかもだけど

まぁ増えたらその時だね。


先行人物紹介。


ミゲル・カストロ リベリシュ領主



今日はえーとその、月曜の憂鬱を感じながら


土曜って早いって憂鬱になって

日曜はもう終わりかって憂鬱になって

月曜は明日もかと憂鬱になって

あと同じ

金曜は何故か釈放されたような感じになって、また憂鬱に戻る。


人間って憂鬱になるために生きているのか・・・


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