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将希の異世界日誌  作者: 雄太
第1.5部 その後
96/139

95話 代表会議

前話から見た方が流れが繋がると思います。


サンディ・フォレスト

エルフの国代表。


ナヌラ

獣人国家アテンド外務大臣


シュバイン・ダークレン

グルースター・グラフィット代表 騎士団団長


ロエン

ドワーフの里ギーズ代表 鍛治師


ジベルス・アレグシア

アレグシア王国皇太子


ガウス・ダリス

ガウス国王


エドワルド・カムウェル

サウスノーベル全権大使


カムラナ

亜人国家ユーラ代表



以上8名。

 

「最初に各国の代表が集められた会議が行われました。1回目はひどいものでした。どの国の代表も多種族と話すことがなかったのだ20分ほど無音の状態が続きあまりに静かなので誰かの腹の音であったり屁の音すら漏れてましたが誰も笑えませんでした。


 流石に私も飽きてきたので勝手にまとめ役をしてましたね。」


 そしてサンディの昔話回想に入る。


 円卓に均等に座る8人 公平を期すために席はくじ引きで選ばれていた。最初の会議で厄介事はごめんと意見が一致した。


「ねぇ、いい加減にしない?。私はエルフだけど時間にうるさいの」


 無音の均衡を破壊するように若き日のサンディが声を出す。今のサンディより少し若いように見える。流石にエルフでも見た目が変わるのか。

 古書に書かれたヒト族の認識としてはエルフは寿命が長く時間感覚が人間の約10倍程度遅く感じていると言われている。


 一日という概念自体はあるとも評される。


「仕方ないであるまい。我々は互いに互いを不干渉としていた。それが何百年と続いておる。好き好んで干渉している者もいるがな」


 こう、毒突くように言うのはサンディの斜め右中心より一個右座るアラグシアの代表ジベルズであった。心底嫌そうな声を出す。ジベルスは父親である国王に


『ジベルス、これから時代は変わる。次の世代であるお前が我が国の代表となれ』と命じられこの場に来ていた。本人としては他種族などどうでもよかった。

 結局は自分第一主義である


「そんなことを言っていても話は進まない。誰のまとめ役がいないから私がやると言ってんだ。文句のあるものは」


 半ば強引にだがサンディが採決を取る。サンディは少し待つが手が上がる様子はない。


「いないな、では私がまとめ役をしよう、私はエルフの国の代表サンディ・フォレスト細かい説明は無しでいいだろそんなことしたところで碌に話を聞くまい」


 サンディはそれだけを言うと隣に座り猫のような耳をつける女性に視線を向ける。

 その女性の美貌は同じ女であるサンディを飲み込むほどに美しいがその言動は少々男まさりである。


「私は獣人国家アテンドの外務大臣を務める ナヌラだ姓は無い」


 ナヌラは物怖じするとこなく右隣の2m以上はあろうかと言う屈強な大男に視線を向ける。サンディよりも硬そうな鎧が金色のラインで塗装されている。見た目だけで強者だと言うことがわかる。

 その大男は平然とニヤッと砕けた笑みを浮かべる


「俺の番か、あががっ。俺はシュバイン・ダークレンだ一応グルースター・グラフィットで騎士団長をやってる。そんなもんだな、次はお前さんか爺さん」


 見下げるように隣に座る背の低い顎鬚を伸ばしたドワーフの爺さんを見るがその目には見下すと言った様子は見られずどちらかと言えば客と主人と言った感じだ。


「……うほほ、わしの番かあまりに静かだから居眠りしておったあはは」

「爺さん居眠りしてどうする?」

「シュバイン。爺さんは居眠りしていいんだ」


『そうかよ、爺さんはなんでもありだな』口パクでシュバインは呟く。


「わしはドワーフの里、正式にはギースというらしいのう」

「らしいのうって……」

「シュバイン。口を挟むではない」

「そうかよ爺さん」


「まぁ。ギースの田舎で鍛冶屋をやっておるロエンと言う。そこのシュバインにも特注品の発注を受けているが負ける気はない。」

「負けてくれよー」

「そんな細かいこと気にするでない。シュバインよ。次は次期国王さんか」


 ロエンと名乗った爺さんはジベルズを見定めるようにゆっくりと視線を送る。だがその目線はもし自分のところにこんな奴が来たのならば売る品物などないと言っている。


「やっと俺の番か、長いな。俺はアラグシア王国皇太子ジベルス・アラグシアだ。俺は馴れ初めをする気はない。金になるかならないかそれが俺の信条だ。」


 いきなり反感を買いそうな馬鹿そうなことを言うとジベルスは隣に座る豪華な、衣装と髭面の男に目線を向けるがその爺さんは視線すら向けずに殺気を流がす。ジベルス以外はその殺気に本気度はないとわかっているのか平然としている。



「すまんのう。昔の質でな、嫌な目線を向けられるとつい殺気で挨拶してしまう。気にするな。わしはそんな簡単には怒らない。自己紹介がまだだったな、わしはガウス・ダリス名前通りガウスの国王であるがここではわしの身分は関係ないお互い対等であるべきとわしは考える。どうだ。まぁ返事など期待せんがな。次はそこの若いのか」


 よぼど自信があるのか国王であるガウスが単身乗り込んでこんな火に油のような発言をする。

 それ以上に今の緊張感を楽しんでいる。

 全員が腹の探り合いをし相手の心のうちを探ろとしている。


「サウスノーベル全権大使 エドワルド・カムウェルだ」


 サウスノーベルの全権大使はガウスが言う通り人間の寿命で考えればカムウェルは40代ジベルスの方が少し下ぐらいだと思える。

 だがジベルズよりも精神年齢は上みたいだいやジベルスが幼すぎる。この場でも国で甘っく育てられたツケが出たようだ。


 眼鏡をつけたカムウェルの服装は黒のズボンに白シャツとこの場にいるものたちの中ではかなりラフなものだから細身の体と180センチ近い体格でそんな格好すら豪華に見える。


「陛下より全権大使を承っている。私もガウス王のように礼節され弁えれば立場など関係ないと考える。有意義な会議になることを期待する。」


 カムウェルは言いたいことを言い、次の代表に目を向ける。全権大使というより連絡係のような感じもする……何か考えがあるのだろうか?。


「亜人の国ユーラ 代表 カラムナだ

 私は人間と馴れ合う気はない。私は人間が信用に値するか見極めるために派遣された。それだけだ。」


 カラムナの本心なのか敵対までとは言わないが反抗心が強いみたいだ。


「これで全員だこれだけでは全員名前は覚えられんだろこれを用意した。」


 サンディは手元にあった紙に手を触れると2枚ずつ名前が浮かんでいくとその紙は宙を飛び各々の前にふわりと落ちる。


「あはは!エルフは魔法に長けると聞いたことがあるなさすがだ便利だな」


 シュバインはまだ中に飛んでいる紙の一枚を取り大笑いしている。


「少し練習すれば誰でも使えるようになります。」

「興味があるなら時間があれば教えて欲しい」

「お暇な時にでも」

「それは拒否する時の言い方じゃないか?」

「そう聞こえましたか?」

「流石エルフ長い時を生きているな」


「なんなもん何が面白い?」


 シベルズは嫌そうに呟く。サンディの地獄耳にきちっと入っているが『ここで話が途切れては元も子もない』との結論に至り無視した。


「ではまず基本的なところから始めていきましょうか」


 サンディは暗に反対の者はといった視線を円卓に向けるが誰も反応を見せない。


「ではまず採決で賛成の者は挙手でいいよね。まぁ反対はいないと思うけど」


 採決の前にほんわかと脅しをかけているが杞憂だったようだ。


「ねぇ、そう言ったんだから手、挙げてくれない?」


 ジベルス以外の者たちは手を挙げる。


「うん、賛成多数ね。もし反論でもあるなら早く言ってねジベルス」


 唯一手を挙げなかったジベルスにサンディの視線が向く。


「反論などない。私はそんな低俗なことしたくないだけだ」


「そう、面倒だから放置でいいか」

「おい!」


 低俗と先ほどから喚いていたがジベルスは両手をテーブルに叩きつけだがその手がテーブルから離れることはなかった。


「なら手を挙げなさい。意見しないってことは賛成って事よ。」

「な、何をした!」


 ジベルスの手は不自然なことにテーブルに張り付き、急いで引き剥がそうとするが接着されたようにその手が動く気配がない。


「少し。うるさいので貼り付けました。静かになったら剥がれますので」


「サンディ!てめー!」

「サンディもヒデーな。剥がしてやったらどうだ?」

「私に負けて何を言っているの?」

「その話を持ち出すな。お前さんよく嫌な奴って言われねぇか」


 シュバインが助け舟を出すがそれも撃沈された。


「言われたことないので」

「誰も言ってくれなかったのか」


 シュバインはその大柄な体格に合わないがしみじみとサンディの過去を思う。


 その回想は突如として現実に戻る。


「と、話はここまでで」




回想シーンなので細かいところはかなりアバウトになっています。


私的にはグルースター・グラフィットって語呂が良くて気に入ってる。なんかかっこいい

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