迷惑と衛兵
「では行きますか」
マリアがスイーツサンドを食べ終わり少しした頃サンディは言う。だがマリアの目はまだスイーツに向いている。それほどまでに先ほどの恨みが募っているようだ?
「そうね。買わせないと」
まだ根に持っているようだ。一体何個買えばマリアの気が収まるのだろうか。いや何個か買えば済むなら安いもんか。それでマリアの恨みが収まるなら安いもんだろ。
「では私は会計をしてきます。くれぐれも誘拐されないように」
マリアの事だサンディが目を話した隙にいつも大臣を撒くようにサンディも巻かれるかもしれないと脳裏にチラつく。
「わかってますよ。そんな事」
まだ少しイラついているマリアはサンディの忠告を他人事のように聞き流し立ち上がり外に向かう。それを見てサンディは会計をしに行く。流石に無銭飲食は出来なかったようだ。
「お会計を」
「はい。1600マキシアです」
「これで」
サンディは丁度1600マキシアを出す。
「丁度お預かりします。またのご利用を」
サンディは会計を終え外に向かう。その頃マリアはと言う……。
「ねぇねぇ君可愛いね。遊びに行こうよ」
「良いところ知ってるよー。どう俺たちと行かない?色んなことしようよねぇどうぉ?」
捕まっていた。訂正ナンパされていた。
やはりこう言うところでは店から出てきた若い子を捕まえようとするこう言う馬鹿な奴ら必ずいる。そしてそれを出しに巻き上げようとする者もいる。
右の男は筋肉もないのにジャケットを羽織り、その真っ白な肌を見せつける半裸男と
左の男。そいつはじゃらじゃらと金属音を響かせうるさい。それに金属に光が反射し眩しい。人呼んで金属男。
「いえ。結構です」
実力的にこんな奴ら指一本すら使わなくても勝てるが後処理が面倒だからと丁寧に帰らせようとする。
「そんなこと言わないでさ〜楽しもうよ君可愛いからナンパされるよ」
「俺たちが守って あ・げ・る どう?まだ若いんだからねぇ、楽しもうよ、今だけだよそう言うことできるの。」
と見窄らしい投げキッスしてマリアのストレス度をさらに高めるがマリアはそんな顔微塵も見せない。
「いえ。間に合ってます」
「そんな警戒しないでよ〜」
「何にもしないよ」
「なら、私からしますね」
「行く気になった?」
「なら行こう!」
右の男がマリアの手を掴もうとするがそこには既にマリアの姿はなく半裸男はの顔面は歪み10m近く吹き飛ぶ。
「・・えっ?……」
金属男の目ではマリアの手が目の前をゆっくりと風が切り裂き、ゆっくりとその線となった手をその目が追う。落下先を見た右の金属男はいまだに何が起きたかそのちっぽけな脳みそでは理解できていない。
半裸男がマリアの手を触ろうとした時、金属男の目には確かに半裸男がマリアの手を掴んだかのように見えた。しかしその手が掴んだものは空気であり半裸男がそこに手がない事を認識する前に、声を出す前に、手のひらを認識する前に、激痛が来る前に叩き飛ばされた。
「な……な・・」
金属男は吹き飛び人形の穴が空いた地面を見るとそこには半裸男が伸びている。しかしまだその脳みそは現実を理解できない。
「……うぅ、うぅ」
人型の穴からは呻き声が聞こえる。マリアが手加減をしたのか半裸男は生きている。
がかなり重傷のようだ、肘が折れ曲がり向いたらいけない方を向き足にも力が入らないのかその顔は歪む。
「陛下!ご無事ですか?」
会計を終え外に出てきたサンディは騒ぎを聞きつけ、急いでマリアの元に駆け寄るがマリアは次の獲物をロックオンした。
「君はどうする?まだやる?良いよ私はいつでも遊んであげる。そこが一生使用できなくしてあ・げ・ル」
「へ、へ、陛下⁉︎……」
金属男はやっと気付いたようだ、目の前でナンパした女の子の正体に。そして気づいてしまった自分の未来に……死という未来は変わることがない。変わることがあればその殺し方のみだと。
周りに野次馬が集まり始めサンディの行く手を邪魔する。
「邪魔!退け!この屑!」
サンディは急いで人の壁を掻き分けマリアの元に向かう。
「さて、どうする。」
「そ、そそそ、その……・」
その時、マリアの目線から金属男が消え、その代わりに細く少し茶色がかった握り拳手がマリアの視界に入り、それは人の体であると認識する。
「あらサンディ会計終わった?」
サンディは人の壁を掻き分け急いでマリアの元に向かう。その時マリアに触れようとしていた金属男を吹き飛ばしマリアを窮地から救う。
「会計終わった?ではありませんよ!陛下!もし陛下のお身体にに何かあれば私は命を捨てざる負えなくなりますわかってますか!陛下が自分の立場を!」
サンディの目は本気だマリの実力を考えればそんな事数少ないと思うがそれでもサンディはマリアの忠臣である。サンディはマリアを絶対的に護る。
「別にそこまでのことは求めないけど。そもそも私人の首集める趣味ないし。邪魔だし臭うし、きもいし汚いし」
「陛下良くても大臣はうるさいんです!」
「わかった大声出さないで、野次馬が集まってくる」
「野次馬どうのことのではありませんよ!陛下のお体に傷がつけばその時はわが国が終わります!」
「そこのお前らーッ!!」
「ほら来た。どう言い逃れしますか?陛下」
その時。騒ぎを聞きつけた4人の衛兵が人の壁を突き破り2人の衛兵がサンディたちの元に走ってくる。残りの2人の衛兵は地面に横たわる2人の死体を確認する。
「まだ息があります!」
「わかった!今救護隊を手配する!」
1人の衛兵は口元に手を当て呼吸を見て意識があると判断し声を上げる。
「お前ら!ここで何をした!」
この衛兵の中では1番上だと思われる衛兵がマリアに詰め寄るがサンディがマリアに近寄せないといったん感じにその間にすぐさま入る。
「た、隊長。その方は……」
隊長の部下はマリアの正体に気づきすぐに頭を下げる。
「何をしている。エリック」
「隊長その方は女王陛下と陛下直轄騎士団団長サンディ様です。先ほど連絡が入りました。」
わけあるか。と隊長は口にしたかったがそれは叶わなかった。気づいてしまった、こんな隊長でも年に一回の任命式の際に陛下にお目通しをする事がある。サンディには陛下の護衛でその任命式の警護をしていた際壇上に居たと思う。見覚えがある。
「あら、ギリスではないですか?衛兵のお仕事お疲れ様です」
サンディはギリスに優しく声をかける。が聞き手によっては刃で喉元を突きつけられている気がするだろう。
「さ、サンディ様失礼しました!」
ようやく頭が回り始めたのかギリスは何十歩も後ろに下がり急いで頭を下げる。
「衛兵の仕事を全うしていただけなのですよね。ではあれば頭を下げる必要はありません。」
そう優しく言っているがギリス自身の命は風前の灯であると錯覚させられる。
「そ、そのようなことは」
「まぁ、立ってください。」
サンディはギリスを引き上げる。
「皆も休んでいいよ。」
サンディがそういうと、後ろで青ざめていた衛兵が立ち上がり隊長の傍に来る。
「そ。それでそこに倒れている2人は?」
ギリスは恐る恐る、無礼を働かないように聞くがやはりいつもの口調抜けない。
「そこの2人は陛下に触れようとしたので私が少し躾けておきました。命には別状のないよう手を抜きました。なので大丈夫でしょう」
「はい!かしこまりました!ではそのように処理します。私が無礼を働いた事は内密で」
流石にサンディが処罰するとは思えないが隊長は保身に走る。ギリスにも家族がいる子供3人と妻がいる。だから養わないといけない。
やっぱりマリアはナンパされる運命なんですね、
だけど最強の護衛サンディが付いてるからね、
まぁマリア自体もこの国で五本の指に入る実力者であるが。
マリアが本気になればあんなナンパ男は一生子ができない体にされることだろう。
そもそもその目がもう2度と陽の光を見ることもなくなるが。
一部箇所で・・・と……の混在がありました。現在修正中です




