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将希の異世界日誌  作者: 雄太
第1.5部 その後
89/139

本名

 


「で、フォレストって何?オレストじゃないの?」


 いつ聞こうかいつ聞こうかソワソワしていたマリアは店員が居なくなり静かになったところで周りに聞こえないように聞く。


「えぇ、その話ですかせっかく隠していたんですけど・・・。本名はフォレストです。いつかの王様にエルフの森出身といことでフォレストと言う名字をもらいました。まぁ、まだ私はその当時、人の言葉が言いにくかったので対外的にオレストとしました。」


 マリアはそんなこと知らなかったのか目を丸くする。


「え?聞いてないそんな事。」

「聞かれませんでした」

「そうでしょうね、最初からオレストって名乗ってるのに。流石に本名なに?なんて聞かないって言うの、そこまで馬鹿じゃない。」


 マリアはそこまで言うとどんどん疑問が頭に浮かぶ。


「え。じゃあずっと隠してたの?」

「言葉的にはそうなりますが。かなり前からオレストだと認識されていたので本名を偽名として利用しているだけです。公的書類も弄ってますので」


 サンディは自分の権利を使い公的書類自体を手直しし、身分を偽っていた。偽ると言うより使いやすくしたと言った方がの場合正しいのかもしれない。


「私そんなこと聞いてない」

「ええ、これは秘密にしておりました。このことを知っている者は私以外居ません。なので陛下口を滑らないように。」


「別に滑らないけど言ってもどのみち信用しないし。」


「なら結構です。お昼を楽しみましょう」


 サンディはこれ以上話す事はなく、話を切り上げる。そしてその後すぐに店員がフルーツサンドを持ってくる。


 ●


「こちらが苺のフルーツサンドとなります。ごゆっくり。」


 店員は慣れた手つきでフルーツサンドが乗った皿を2人の前に置く。その脇にコーヒーも置かれる。


「わぁ、大きいわね、私の顔ぐらいある」


 サンディが無慈悲なな目でフルーツサンドを食べようとしたがマリアに止められ不機嫌そうな様子だ。


「それは陛下の顔が大きいと言うことですか?」

「ねぇ、そこ真面目に返さないでくれる?」


 マリアは不満顔だがその目は笑っており楽しそうだ。サンディも諦めたのか一つ息を吐く。


「普通。フルーツサンドの方が小さいと思いますが?」

「そうね、サンディのそれに比べたらましね」


 それ、つまりあれである。マリアはサンディのアレを見て不満そうに呟くがサンディはサンディでそれに不満があるようだ。


「あっても邪魔なだけです。なので普段から鎧で隠しているのです。私の苦労も知らない陛下は楽ですね」


「そう言われるの嫌なのー」


 マリアは手に持ったフルーツサンドを握りつぶしそうになったが潰す前に止まるが少しクリームが出てきた。


「落ちますよ」

「知ってる、それもいつか垂れるよ」


 サンディに指摘されさらに不機嫌に返す。


「見せるつもりありませんので。」

「もったいない〜」

「では陛下は見せる人ができたので?」

「サンディ、サンディ。なんでそうなるの?侍女にだって見せないのに。」


「ならこの話はやめましょう引火しますよ」


 と既に引火し炎上し始めているがサンディは話を切り上げる。


「そうね、やめましょう。どの道サンディ話してくれないもんね」

「それは陛下もでは?」


「なんの話?」

「そうですね。なんの話ですかね?」


 と、2人は口裏を合わせなかったことにした。そしてマリアは手に持ったままだったクリームサンドを再度食べ始めるがその顔は思わしくない。食べ物を食べている顔ではない。


「話してたら、これ湿気て来たわね」

「無駄話が過ぎましたね」


 サンディは諦めて同調するがその腹の中は(誰のせいでこうなったんでしょうね陛下)

 と言い、想像のマリアを椅子に縛り付けて鞭を振り上げている。


 同じ時マリアもサンディを女王権限で捕まえ、例のアレをタプタプ揺らしている。


(どう?効くでしょ?)


 それをサンディは整然とした目で見ている。どこかで何かあったのかもしれない。


(それの何が楽しいのでしょうか?)


「サンディ、どうしくれるの?」


 想像の世界から出てきたマリアは同じく想像の世界にいたサンディを引き摺り出す。


「どう?とは?」

「これの事よ、これの事」

「これの事とは?」

「スイーツサンドのことの。サンディがうるさいから湿気できたじゃん」

「なら早く食べるべきかと」


 真面目に返すサンディにマリアはぐぅの音も出ないようだ。


「食べればいいんでしょ。ふん、あとで買わせてやる」

「どうぞご勝手に、全ては陛下のお金です」


 サンディが今預かっているお金は全てマリアが裏でコソコソ稼ぎ貯めたお金である。サンディはそれを使われようと痛くも痒くもないのである。あわよくば自分の分の買い物もここから出そうとしている。


「あーぁ、つまんないの」


 そう捨て台詞を吐き諦めてスイーツサンドにかぶりつく。


「美味しいわよ」

「それは良かった」


 サンディは既に食べ切っている為1番の美味しさを知っている。


「良いわよね美味しくて」

「もっと早く食べるべきかと」

「正論ありがとう」


 と嫌味たっぷりで言うがサンディにはそんな小手先の意地など効かない。


「どうもありがとう。陛下」




サンディの本名が明らかに❗️

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