胴上げ
短編でもないけど短編
はんぺんって言ってもバレなさそう。笑
はんぺんでもないけどはんぺん早口で言えばどうにかなる!
団長が肩の荷がなくなりほくほく笑顔で颯爽と去って行ったのをワジルは確認してからギムレットの背中に手を叩くように置く。
「・・・頑張れよギムレット。もし俺が帰ってきて、お前の首と胴が離れている姿は見たくないからな。」
ワジルはその方がいいと言った感じで話しかけるがそのギムレットは何故が笑顔でいる。
「俺が陛下よりも上?」いいなぁ
「「わけない!」」
と、全員から突っ込まれた。だろうな。ギムレットは俺が陛下よりも上の立場だとか馬鹿な勘違いをしている。
「なんでだよ、俺が陛下にあれこれ命令できる。うふふ、いいかも」
「お前ほんと殺されるぞ」
「俺は副団長だ、副団長にそんな口聞いていいのか?ワジル」
「元、だろ、そもそもお前副団長だだっけ?」
「まだ副団長だ」
だから俺にそんな口に聞くなといった表情である。
「まだ、ね〜。ここ最近やっと姿を現すようになったがついこないだまで副団長の責務を放棄してうふふなうふふに出入りしていたような気がするが、」
少し周囲の温度が下がり始める。
ある団員は証言する。
『あの時からだ、あの時全てがおかしくなった』
またある団員は。
『まさか、あの副団長に彼女が居たとは。』
『俺は始めからそうだと思ってた。貴族のような高位でもなく、普通の商人の家庭の二男が彼女の30人ぐらい、居てもおかしくない。ついでに背中でも刺されてくれれば・・・』
身の危険を犯しながらも証言してくれた団員SとKそしてB氏である。彼らの勇姿は忘れることはないだろう。
「そんなことしてない!俺には彼女がいる!・・・おっとやべ。」
ギムレットは自分の失言に気づき青ざめる、それとは対照的にその瞬間団員達が一気に色めく。
「おっ、ギムレットに彼女が出来たかやっとかよかったな」
「副団長、とうとう、出来ましたか、おめでたですな。お子さんは?」
などとワジル、カールが囃し立てる。
自分の失言に気づいたギムレットは呆然と立っていたが、視線が一気に茶色のものへと近づく。
「胴上げだ!」
三馬鹿トリオ筆頭サムウェルが合図するとワジルがギムレットを持ち上げその周りに人が集まる。
「行くぞ!」
「ギムレット!よかったな!これで身を固められるな!」
誰が言ったのかわからないがギムレットの身体は持ち上げられる。
「お、おいお前ら!」
『『わっしょい!わっしょい!!』』
ギムレットはバタバタと暴れるが抵抗虚しく、上空へ打ち上げられて・・・・
「・・・えっ、・・・」
上空へ打ち上げられ落ちていくギムレットだが何故か時間が遅く感じられた。ふとワジルのの方を見るとワジルの顔の前を通過し受け止められるのだろうと思っていたが・・・ゆっくりと胸、腰と過ぎていく。
「へ?なん・・・で」
床がドゴっと言う悲鳴をあげる。
「・っ!!・・・痛・・・・たい」
打ち上げられたギムレットはお決まり通り誰にも受け止められることはなく床から這い上がる。
「お前ら!!」
ギムレットがそう叫んだ時には既に誰も居なくなっていた。
「・・・・・・」
諦めて疲れたように座り込む。「はぁ、なんだよこれ」と呟いた。
ここ最近ギムレットは例の彼女から老けた?と聞かれる機会が増えた。年齢といった意味では老けてはいるのだろうが見た目は老けいない。しかしここ最近そんなことが増えた。
副団長であるが故に三馬鹿を躾けなければならない、そして他の団員達も躾けておかなければどんな大惨事が起きるかわかったものではない。だからギムレットの自己分析ではそれがストレスになっているとの答えが出た。
だからこそ彼女が居ることを知られたくなかった。知られたら三馬鹿を筆頭にあいつらが馬鹿にしてくるからである。
だから知られたくなかった。
だから知られたくなかった。
もう一度言おう。
だから知られたくなかった。
その後騎士団内では『副団長ギムレットがとうとう身を固める』と噂になったが、そのすぐ後、『三馬鹿トリオ カールに告白疑惑、お相手は団長』との噂が流れた、噂の消費期限は短くギムレットの噂はすぐに鎮火された。
そしてカールの噂はギムレットの持っている脅し文句である。実際カールは団長にそんなことを酔って言っていた。
本人も薄っらと覚えている。
だから翌日は出てこなかった。その後姿を見ることはなかったと言われている。
ギムレットに彼女ができましたね、リベリシュで捕まえたのかな?
カールは何を馬鹿なことを・・・団長に告白してはい良いですよなんで夢のまた夢叶うはずないのに馬鹿なの〜
サンディと釣り合う男なんているのだろうか・・・




