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将希の異世界日誌  作者: 雄太
勇者編
72/139

大酒飲み大会

 

「さぁ!!」


 マイクを握ったサムウェルが会場全体の視線を集める。


「今回も開催〜!大酒飲み大会!スペシャルバージョン!!」


 王立騎士団の団員は何事と言った感じでサムウェルに視線を向ける。

 一方の陛下直轄騎士団団員はまたこの季節が来たと言った歓喜の目線で見ている、この日だけは団長サンディの視線を気にせず酒を飲める日である毎日の団長からのストレスを発散できる唯一の機会である。


「今回の参加者は!どうぞ!」


 暗転していた特設の1番左端にライトが照らされる。


「まずはこの方!陛下直轄騎士団!生粋の!噛ませ犬!カール〜」


 サムウェルが意気揚々と紹介するが誰からも歓声が上がらずビールジャッキが当たる痛快な音が響く。


「さて!次行きましょう!」


 カールは文句を言おうと口を開くがその前に暗転しその隣にライトが移る。


「陛下直轄騎士団の悪夢!我らが団長っ!サ〜〜〜ンディ!」


「お前!」


 サンディも何か苦情をつけようとしたがすぐに暗転してまたその隣が一点照らされると場が静かになる。


「ここからは特別ゲストの参戦だ〜〜!!王立騎士団より!副団長!エリシア!!」


「なんで私がここに?私スイーツリナのスイーツが食べ放題だと聞いてここに来たのに。」


 エリシアはリナのスイーツが食べ放題だと聞かされこの場に来たようだ。だから紹介が始まった頃からソワソワしたたんだな。

 今も逃げようと立ちあがろうとしているがスイーツに未練があるようだ。


「続いて!もう1人王立騎士団からの特別ゲストの乱入だ!なんと!王立騎士団長!ブラムの乱入だ!」


 テーブルに向いていたライトが観衆の真ん中にあたり外にいた団員たちが左右に分かれると1人ブラムが残され、参加者席に向かい走り出す!


 ブラムが飛び乗ろうとジャンプした瞬間サムウェルがマイクを投げる


「うお!!!!お前ら!飲みまくりたいか!!」


 天高く握り拳を突き上げると会場全体から歓声が溢れ上がる。


「ありがとうございました!今年は団長対決が観れるのか!・・・陛下直轄騎士団団長サンディvs王立騎士団団長ブラム夢の対決がここ今火蓋を落とされようとしている。」


 サムウェルがその歓声を切り裂く割り込むと静かになる。そしてサムウェルはお立ち台を降り観客の前に出て全てのスポットライトを自分の身体に当てる。「あっついな」一点に浴びるスポットライトを目を瞑りながらゆっくりと時間を無駄に割いて


「レディース&ジェントルマン。


 さて、お遊びはこのぐらいで・・・


 大会概要の説明に参ります!ブラッドリー例のものを」


「ブラットリーです」


 ブラットリーがキャスター付きのテーブルに乗せて持って来たのはジョッキとビニールテープが巻いてあるジョッキである、後もう一つ真っ黒い中の見えないジョッキもある。

 サムウェルは何も小細工がされていないジョッキを手に取る。


「まず!この普通ジョッキは一杯、1ポイント


 赤テープが巻いてあるのは五の倍数の時のみ出るボーナスポイント3ポイントが加算。


 黄金のジョッキは十の倍数のみ出現10ポイント加算


 そしてこれは任意」


 サムウェルは真っ黒いジョッキを手に取る。


「これの中身についてはお答えできません、しかしお酒であることは間違いありません。これを飲み切ったら50ポイント加算です。


 では質問のある方どうぞ」


 サムウェルがそう言うとすぐさま手が上がる。


「おい!それなんだ?」

「酒です飲めないものは入ってません。」

「なら良いが」


 団長は渋々引き下がった。続いて手を挙げたのはスイーツ食べ放題と騙されノコノコと現れたエリシアであった。


「私、スイーツ食べ放題って聞いたんだけど」


 サムウェルはやべーと言う顔をし急いで考える。


「・・・・あぁ。それは副賞です。副賞で高級街にあるスイーツリナのスイーツ食べ放題がつきます。」


 一応名前自体はスイーツリナとして営業はしているが製作しているのはリナちゃんの部下である。それも選りすぐりの美少女達にやらせている。だから多少形が崩れても、不味くても今の所苦情は出ていない。そもそもこれが普通だと思っている節がある。


「勝ったら貰えるわけ?」

「ええそうです」


 やっべーあとで仕入れないと殺される。でまかせに身を任せたがあまり上手くいかなかったようだ。


「そう、なら勝つしかないわね」


 本人はマイクに乗らないように小声で言ったが高性能マイクはその音を拾っていた。


「俺もやるなんて一言も言ってねぇが?」


「では参加者からの質問も終わりました。早速カウントダウンと行きましょう!!5秒前!」


 サムウェルの第六感が告げる関わったらやばことになる。飲ませれば俺の勝ちだと。 


「おい!人の話を聞け」


「4」サムウェルが指で4を示す。

「3」騎士団たちが声を上げる。

「2」全体の空気が纏まる。

「1」場の空気は最高潮、たっぷりと間を開け。


「・・「おい!俺の話を聞け!」・・スタート!酒を飲め!」


 サムウェルの合図と共に3人は一斉にジョッキに死線を向け口元に持っていく。


「ブラム選手、飲んでください」

「俺は参加なんてした覚えないぞ」

「敗者にはここでの飲食費代全額支払っていただきます。」


 そう言われた瞬間ブラムは一気に飲み始めるがまだ様子見といった感じである。


「さて始まりました。大酒飲み大会!今回実況はサムウェル。そして解説にはお二方をお呼びしました。

 まずこの方。陛下直轄騎士団事実上のNo.2であり大酒飲み大会でも殿堂入りしたワジルさんです、」


「ワジルですよろしくお願いします。」


 ワジルはマイクに向かって少し頭を下げる。その顔は笑みが浮かんでいる。


「そしてもう1人臨時解説員として将希殿お願いします。」


「お願いします。」


 将希も同じように頭を下がる。その顔はまたかよと思っているが内心楽しそうだ。


「では将希殿2回目の解説となりますが意気込みは?」


「前回、解説をした時まだ自分が未熟だと感じました。前回の経験を活かし今回に繋げたいと思います。」


 よくわからないが将希はすでに経験者ヅラしている。前回の経験が将希の心に火をつけたのかもしれない。


「ありがとうございます。ワジルさん、前回大会の覇者はサンディ団長でした、今回は王立騎士団より2名ブラムさんとエリシアさんが飛び入り参戦しました、サンディ団長は、今回勝てると思いますか?」


 腕を組みワジルは考える素振りを見せる。


「・・・私が知っている限り王立騎士団団長ブラムはカールよりかは飲むと思います。」


 ワジルの解説は的確であった。実際騎士団の各団長、副団長はたまに酒を飲んでいることが多い陛下直轄騎士団副団長ギムレットはスカウトに出ていることが多いためワジルが代役を務める事も多くあるだから2人は面識がある。


「そうですか、では団長よりかは飲まないと」

「ええ。私が見ている感じではそう思います。」


「王立騎士団副団長エリシアについては?」

「うーん、完全な未知数ですね、スイーツのために参加したと本人が言っていますので実力以上に飲む可能性もあります。」


「では最後噛ませ犬カールについては?」


「見ての通り今かなりのハイスピードで飲んでますがいつも10杯届かずペースダウンしますし問題ありません。今回は団長、副団長対決になりそうです、ここにギムレットが居れば騎士団対抗戦なんてできたのでしようがあの人は大酒よりも嗜むに程度にしか飲みませんので」


 ワジルの言う通り解説席の前に設置された特設ステージでは1番右端に座るカールは他の3人よりもかなりのハイペースでジョッキを空にし4杯目を空にしている。


「カール選手に色付きジョッキが出ましたこれを飲み切ればプラス3ポイントです」


 出てきた色付きジョッキをカールは飲み始める。それを確認したサムウェルがマイクを握る。


「では途中になりましたが、お二方は今大会最有力候補は誰思いますか?」


「やはりサンディさんが有力ですね、前回大会も勝ち2連覇を果たしました。3連覇して殿堂入りして欲しいですね。」


 サンディを近くで見ていた将希はサンディに賭ける。


「私もそうですね。ぜひ3連覇を果たして欲しいです。」


「お二方の意見が一致しましたね、今回は公式の賭け試合です。左手ご覧くださいナナサお願い。」


 サムウェルが左手を向けるとお二方も同じように目線を向ける。


「はーい。こちら副団長ギムレットが胴元の公式賭け場になります。ギムレットさん今の倍率は?」


「はい。見ての通り」


『カール  38.5倍

 サンディ  4.3倍

 ブラム   7.1倍

 エリシア  20.5倍』


「と、なっております。現在1番人気は前回大会覇者のサンディ団長です。今大会も勝てば3連覇を果たし殿堂入りします。


 一方のブラム選手も倍率では離されていますが杯数では追走しています。


 以上お返しします。」


今回は前回に引き続きただ騒いで飲む会です。


前回なかったいろんな要素を詰め込み自分でも何を書いたのか状態です・・・あははは。


リラックスですね丁度休みだし


スイーツリナが新規店舗作ってたんですね。


王城店がリナちゃん直営で

どこかの高級街がその部下達が作っているフランチャイズですね。

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