サンディの目的 後編
自室にワジルとミーシャを呼んで自分が何故リベリシュに向かうことを決断したのか手短に2人に説明している。
簡潔にまとめると、将希がこの世界に来る前にはリベリシュ領主が税金を不正に少なく申告し王国へ支払う税金額を少なくしたとの疑惑がある事をマリアは掴んでおり、サンディを派遣しようとしたが騎士団長を派遣するにはそれなりの名目が必要となるため難航していた。しかし将希がこの世界に現れたことで将希を案内すると言う名目ができた、サンディはリベリシュにいる間、暇な時間を見つけては不正の証拠を探っていたが掴めずにいた。
「大筋はこんな感じ、細かいことはまだあるけど今は省略するから。」
「わかっています。では団長は陛下からの勅令によりリベリシュまでを行程に入れたと」
「将希殿は完全なイレギュラーだったの。まぁ、それで騎士団を動かす隠れ蓑に使えたのは確かだけど」
「たとえ将希殿が居なくても団長はリベリシュに向かわれる事となっていた、ですか」
「ええ、その場合は私が単独で向かう予定だったけれど、将希殿が来てくれたおかげで騎士団を動かす理由ができてミーシャにも偶然だけど話を聞け訳、もし一人で来てたら寄っていなかったしね。」
団長はたとえ将希がこの世界に現れなくても陛下の勅令の元証拠集めをしていた、
それが将希がこの世界に現れたおかげで騎士団を動かす理由ができ、将希殿にこの世界を知ってもらうと言う大義名分ができた。
そして騎士団が動いたことにより例にもよって歓迎会が開かれたと、それで今に至る。
「私が今話せる情報は以上。ミーシャの方は?」
団長はそう話を締め、ミーシャに話を振る。
「私の方は簡単に言えば、私の元に届いた封筒に押してあった王家の封蝋の不正使用です、それには偽造も可能性も含まれますが。」
「その手紙今待ってる?」
「はい・・・これです」
ミーシャは大事そうに持っている包みから一通の封筒を取り出す。団長は断りを入れてから丁寧に封蝋を確認しる。
「見せてもらうわね」
「確かにこれは本物の王家の封蝋ね」
団長の言葉には少し動揺が浮かぶ。
「本物?ですか?」
ギムレットもその封筒を見るが、残念なことに現物を見たことがないためそれしか言えない。
「見たことないのに見ても意味ないと思うけど?」
「見たことはありますよ、」
「今、ね」
「まぁ。ギムレットのことは置いといて、これの正体ねこれは本物の封蝋。これ見て」
手紙につけられた封蝋を触り判断する。
そして陛下から預かった本物の封蝋を手提げタイプの金庫から取り出す。
「そしてこれが陛下から預かった本物、王家の封蝋には金粉か混ぜ込んである。それも入っている。紛れもなく本物よ、」
「ではこれは本物の封筒なんですか?」
「いえ、偽物よ」
団長は、断言する。
「王家の封蝋が使用できるのは現女王、または国王のみ、陛下が偽造と言ったらそれは全部偽装。
封蝋だけは本物中身は偽物。
そう考えると考えられるのは
誰かが封蝋を盗んだ。
本物の封蝋を剥がし偽装した。
本物の封蝋を何かしらの理由で手にし偽装しすぐ元に戻した。
大体こんな感じだけど最初の二つは可能性は薄い。
剥がすにしても数が足らない盗んだにしても一つしかないからすぐバレる
で1番現実味があるのが3番目。」
「でも結局これがいつからか。と言う問題がありますね」
話終わった団長の意見にケチをつけるようにギムレットが首を突っ込む。
「そうだな。この偽装がいつから行われていたかによって話は大きく異なるだろ。見た感じ10年前にはもう偽装されていたと見るのが正解かもね。」
「10年前から税収の帳簿が合わなくなっている、もしかしたらもう少し前から偽装されていてバレなかった。だから10年前から使い出した。で味を占めてここ最近違法に税率を上げたと言ったところでしょうか。」
ギムレットも団長同様、の結論に至る。
「10年前であれば捜査は無理ね。資料すら残ってないし、まぁリベリシュの領主を断頭台にまでは持っていけるけど。」
団長の呟きに3人は顔を白くする。
「どうしたの?そんな腹痛みたいな顔して?」
「いえ、何もありません。」
ワジルはそう言う。
「そう、まぁ良いわ」
団長はミーシャが持ってきた手紙を手に取り。
「これ手紙の内容見たいから少し預かっていて良いかしら?ミーシャ」
「ええ、構いません。」
ミーシャがそう言ったところで解散となった。
文字数の関係で少し短めです。
どの世界もどこかしらに不正をする奴がいるんですね〜異世界って案外この現代なのかも。立場、見方を変えたら180°変わる。
今年ラスト! happy new yearフライング!
その時俺は地球に居ない!からな!あはははあはははあははは、・・・は?寂しい




