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将希の異世界日誌  作者: 雄太
リベリシュ編
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サンディの後悔 終編

 

「ギムレット、私にも飲むぞ」


 団長達が飲み始めると団長とギムレットは、不穏な会話をしている。


「ええ、あいつらには出さないいいお酒を、ですね」

「そうだ。いい酒を、だ」


「その話、聞き捨てならないですね」


 話を嗅ぎつけたワジルが後ろから近づく。


「ワジルか、黙ってるなら少しなら飲ましてやろう」


 優勝したから気を許しているのか団長はワジルも誘う。


「将希殿も巻き込んでおいた方が安全では?」


 ワジルは将希のことを考えそう言うが団長にはそれが出来ない理由があった。


「将希殿は今、おねんねしてる」


 団長は人差し指を上に向ける。


「場の雰囲気に呑まれ、飲みすぎたのですか・・・」


 今の説明で話を理解したワジルは納得する。


「そうみたいだ。あのトロフィー持ってくる頃には危なかったみたいだ。あはは、将希殿も情けない、私ぐらい飲まないと酒は楽しく無いあははあはは」


 団長もかなり酔って来ているようだ言動がかなり酔っている。


 そういえばあの時既にふらついていましたがそれは重いからふらついたと思ってましたが・・・それも有りますか、その時から酔っていたのですか残念ですな、しかし歓迎会の闇を見なくて済んだことは幸せと思えるでしょう。ワジルはそう締める。


「飲んでいたようには見えませんでしたが?」


「その前に三馬鹿達が詰め寄ってた。その時にでも飲まされたのだろう」


 ギムレットは現場を見ていたかのように言う。実際、現場を目撃はしていたが無視した。ここに首を突っ込んでも面倒だとこの三馬鹿には極力関わりたくないと本心から思っている。


「また、ですがこれで四年連続ですね。」

「もう、一種の・・・なんと言ったらいいのか」

「ルーティンと言うやつだな、あはは、毎年誰かに絡んで酒飲ませてるなあいつらギャハハ。」


 2人の会話に聞き耳を立てていた団長も時を見計らい入ってくる。


「団長お酒は?」


 いつも必ずこう言う時には酒を携帯する団長だが今はその右手に何も持っていない。


「変えを頼んだが良い酒は切れたそうだ」

「は??」

「団長、今なんと?」


「だから売り切れだ、まだ飲み足りないがな、」


「まさか、この店の酒飲み切ったとでも言うつもりで?」

「それ以外何があるギムレット。あははうまかったぞ、」


 ギムレットはまだまだ在庫があるはずと踏んでいたがまさか団長に「飲み干した」と平然と言われ、固まっている。


「団長、一体何杯お飲みに?」


「ん?さっきの大会のと合わせたら良い酒は40近く飲んでるな?50だっけ?まぁいいか、数などちっぽけなものだよ、」


「あはは。このぐらい大丈夫だまだまだ余裕だ」サンディは平然とした顔でこのぐらい余裕だと言う表情を見せ。また酒を取りに戻る。


「・・・おいギムレット、大会の酒も団長にだけ良いの出したのか?」


 ワジルも驚きのあまり一瞬フリーズするが直ぐに元凶であるギムレットの両肩を揺らす。


 その時ワジルの疑問に答えるように居酒屋の黒髪ロングの看板娘がやってくる。


「申し訳ありません。その・・」

「あぁ、ミーシャが謝ることじゃない」


 ワジルは知り合いなのか馴れ馴れしくミーシャに話しかけると団員の殺すと言う殺意に満ちた視線が一切に注がれる。が、ミーシャはそんなこと気にせず話を続ける。


「ここ最近高いお酒が出ることがないので、あまり量を置かなくなっているんですよワジルさん。」


「そうか、で。ギムレットの馬鹿が大会にも団長用として出して、今ここでも飲んで店のあり酒全部飲み干したのか・・・」


 大きくなため息が出る。やれやれと言ったら気分だろ。


「ええ、かなり出ました。正直ウホウホです。」


「そりゃよかった、ん?何かあったのか高い酒置かないなんて?いつもハリボテで置いとくのに。」


 ワジルもサンディの腹心であることもあり、よく王宮に出入りしそれなりの政治に対する知識も持っている。『騎士団愛用の居酒屋に高い酒を置かないことなどあり得ない』ふと、それが頭の中を過ぎる。『そもそもこの店が高い酒を置けないのであれば街中の居酒屋などもっと置けていないのでは』続けて過ぎる。


「それいつからだ?」


 ワジルは何か思い当たる節でもあるのか早口で先を促す。


「半年ほど前、領主様が税金を上げた頃ですね。」

「あり得ない。」


『たとえ領主だろうと税金を上げる時は王家に申請が来ることになってる。そもそも領主自体は自発的に税金を上げる権限は持ってない。』


「ワジルさん?」


 考え込んだワジルを見てミーシャが話しかけてくる。


「あぁ、悪い少し考えと事だ。」

「やはり、領主様が税金を上げた件ですか。」

「ああ。そうだ。たとえ領主だろうと税金を上げる権限は持ってない。」


 ワジルは思考した事をそのまま話す。そのことはこの国の国民であれば周知の事実でもあった。


「それは知っていたます。しかし私たちのところに来た領主様からの使者が持っていた封筒には確かに黄金の封蝋が付いていました。」


「それならば私のところに情報が来てもおかしくはないのだがな、団長もなんとなくだが気づいているのだろう。」


 リベリシュに来てから団長の姿を見かけない時があったが、団長は団長で何か探っているのだろうか。そう考えワジルはテーブルで酒を飲んでいる団長の方を見るとちょうど聞き耳を立てている団長と目があう。


「どうしたのか?ワジル?」


 まだジョッキに酒が入った状態で団長は立ち上がりこちらにも向かってくる。


「わかったそっちの方は団長に伝える。また酒取りに行ったしな。あの様子だと今日は稼働不能だろ。」


「ええ、すみません。それともう一つだけ普通のお酒もそろそろ切れます。」


「本当に?」

「ええ。もう普通のお酒も200杯近く出てて保管庫が空になりかけてて、あと20Lの樽が2つで終わりなんです、えへへ、どうしましょうか?」


「わかった。酒が終わったらお開きにする。」


 いまだフリーズしているギムレットに変わりワジルが取り仕切り始めた。当の団長は終わったと聞いて自分のジョッキを取りに戻り最後の一滴までを大事そうに飲み干す。


「ワジルさん大丈夫ですか?」


 ミーシャは身長差からくる下から目線でワジルを見上げ話し掛ける。


「大丈夫だあいつらの視線などいつもの事だ。それよりミーシャは?」


「私も慣れてます。1人のお客さんと話してると何故か店内の空気が悪くなるのは日常茶飯事なので。」


 そう言い腰に手を当てるの後ろの野次馬から深〜いため息が漏れる。


「ほらね、こう言う時はこれでイチコロです」


 ミーシャは、はにかみながら後ろにいる団員という名な野次馬に視線を送ると、団長達は「今のは俺にだ!」「お前じゃない」「俺だ!」「お前のところに来ない!」だとか言い出し取っ組み合いを始める。

 ワジルと酒を飲み終えた団長は諦めるように団員の群れを眺める。


「壊したら弁償するからミーシャ許して」

「わかりました団長さん。それでもう王都に戻るのですか?」


 団長は言って良いのか悩んでいるが勇者嫌いな団長が拒否する理由がなかった、


「そうね。別に話しても問題ないわね。」

「何がです?」


「来週中に王都に勇者が凱旋するの」

「もうそんな時期ですが。先代勇者の命日。私もあの勇者は好きではありませんね。以前リベリシュに来た時、私に向かって「俺の女になれ」って可哀想なこと喚いてましたね。」


 これを団員達が聞いていたら今すぐにでも王都に乗り込んで勇者を殺そうとしていただろ、しかし腐っても勇者残念なことにある程度。ある程度の力はある。一般団員単独では負けるのがオチだろ。


「ええそうね、私も今代勇者は嫌い。うるさい。自分の力じゃないのにその力に溺れて本当なら今すぐにでも処分したいけど勇者って言う王冠が邪魔で処分できないのよね。」


 団長も以前にもまして勇者嫌いに拍車がかかる。ワジルは2人の不穏な気配を感じ取りゆっくりと外に向かっていく。「俺ちょっと外の空気吸ってくるわ」今話したところで酔って数十分後にはおねんねしている団長に今言ってもなんの解決にもならないと踏んだワジルは明日正式にアポを取って話すことにしたみたいだ。


「そうですね。腐った物は早く処分しないと周りも腐らせますら。一つが腐ると全部が腐りますから」


「そう、そうなのよね一つ腐ると腐った奴らが寄ってくるからほんと早く処分したいのに・・・」


「勇者という王冠ですか。」


 団長はゆっくりと頷く。


「ここだけの話、あの勇者、国民人気がかなり悪いの。普通、勇者なら王国が祭り上げて散々な目に遭うのに。今代勇者は王国の国家行事にすら呼ばれることがないのよね。それだけ陛下周辺も嫌っているみたいね。」


 国家行事に勇者が呼ばれないのは相当のことよ、と付け加える。たとえそれが担ぎ上げるためだとしても


「それでも先代勇者の命日には出てくるんですか?」


「それは流石にね、出て来ないと本当に見切りつけられるし、そもそも当代勇者は先代勇者を嫌ってるみたいだし。威厳だけは貪り尽くして、先代勇者の善行を全て潰しているし。本人は何故、自分が下々の人間を救わないといけないって思ってるみたいね。ほんといつ後ろから刺されるか、裏街じゃその賭け事まであるって噂には聞くし。」


「大変ですね、それで団長さんも護衛に今年も駆り出されると」


「そう、大変なの、私が今度殺すってかけて殺しましょうか?」


「自作自演ですか?、バレたら大変なことになりますよ」


 サンディの爆弾発言もリベリシュに騎士団が来た時に話し相手になっているミーシャにとっては。まだ笑い事にできるみたいな話だ。


「それもありでしょ、だって私騎士団団長だもん多少の事なら揉み消せるし、」


「それを騎士団長が言って良いんですか?」


「騎士団長だからこそ言っても問題ない」




新キャラ勇者 


誰なのかわからないけど相当サンディさんは嫌っているみたいである。


まぁ相当嫌われることでもしたんだろう。

だって国家行事に担ぎ上げられない勇者って相当やばい奴だと思う(個人の意見です


勇者暗殺計画。行き着くところに行きついてるんだな、今にでも実行できる感じに。騎士団長は揉み消せる。


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