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将希の異世界日誌  作者: 雄太
リベリシュ編
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将希の観光日誌 第二話


「ここがリベリシュの市場ですデカいでしょ」


 サムウェルの先に馬鹿でかい人の流れが見える。


 それは蛇が永遠と地面を這う時の動きに似ている。それが遠くまで遠くまで顔が見えないほどに続いている。



 湾岸都市リベリシュはマキシア王国がかなりの金をかけて整備した軍港であり交易港。


 リベリシュ市場は世界最大の市場として全世界で認知されている。毎月200万人近い商人が商機を求めて出入りし王国はその税金でボロ儲け。ウホウホである。


 世界各国はその利権を奪おうと躍起にやっているが思っているようならならない。何せここリベリシュは海運の要所であり、ここで商船はこの先の航海用の物資や商品を積み込み世界各国に商機を求めて最大ノットで船を走らせる。


 リベリシュ港には300mクラスの船が約50隻入港できる世界最大の港湾都市として名を馳せる。


 海上輸送してきた荷物をここ、リベリシュで下ろし新たな荷物を買い付け、次の都市へ向かう海上輸送の要所でもある。そして下ろした荷物はマキシア王国各地へカイブロスなどを使い、送られる。その逆も然り、マキシア王国で生産された工芸品、冒険者用防具や武器などを他国に輸出するための玄関口にもなる。ここリベリシュは海上、陸上の要所である。


 そしてここリベリシュにはもう一つ重要な役目かある、それが中継点としての機能である。

 リベリシュはただ荷物を積み込んだり下ろしたりするだけではなく、燃料の補給の他にも乗組員の食料であったり日用品の補充など生活や操業に必須な物資の確保。

 

 湾岸都市に最重要な船を点検修理するための整備工場も併設される。


 これらの理由でリベリシュは世界最大の湾岸都市として海上、陸上物流、船の整備、全てを握る事となった。


 副作用として商人向けの宿やその商人相手に飲食店や服や雑貨屋などが発展し湾岸都市リベリシュは文化の最先端としても発展を始めている。


 前国王時代からここリベリシュの都市としての有用性に王国は目を付け、前国王はここを世界の貿易の中心都市にする事にし予算に制限を付ける事なく発展させ、現女王マリアが現状に合わせて、船の整備工場を作り、発展をさせ海上貿易の中心地として開発を進め、今では海上、陸上問わず世界の貿易を握る世界最大の湾岸都市となった。



『リベリシュ市場へようこそ!!』



 と書かれて看板の前で市場の巨大さに圧倒され将希は立ちすくむ。今もどこからともなく。

その後ろには『リベリシュ市場へまたのお越しを!リベリシュはいつもあなたを歓迎します』と書かれている。


「安いよ!安いよ!今がお得!」

「おまけ付けるよ!」

「割引するよ!」

「嬢ちゃん一つ持ってくか」と商人達の威勢のいい声が響き合う。


「もっとまけてくれよ」

「これ以上は無理だって」

「あと二つ買うからよ」

「わかったよ。いいぜ400マキシアだ」


 と言った値下げ競争がそこら中で繰り広げられている。

 しかしいつも3つでこの値段で売っている。

  簡単に言えばこの客は言い方を悪くすれば騙された。


 人々が大蛇のように流れ、商人達が客をどんどん捕まえて品物を売り捌く。


「デカいな、何だよこのサイズ」


 将希の視線はデカテガと書かれた案内板に目が移る。そんな将希の呟きにサムウェルが答える。


「ここが先ほども言った通り。この国最大の市場です。今いるのがここですね。」


 サムウェルが指差す先には丁寧に現在位置と書かれて赤点がある。どこだよここ。


「主に左側はいろんな動物であったり魔物の生肉であったり皮や骨など多種多様なものが売られています。」


 サムウェルは左側に指を指すと「それからこちらですね」と言う。


「通路を挟んでこっちが鮮魚です主に漁師が取ってきた海洋性の水性魔物ですね、あとは普通の魚なども取引されています、それとこの道の一番奥は野菜がメインなってます。その種類は全部合わせて5000を超えると噂されています。」


「へぇ、すげ〜って噂って、まさか誰も数えた事ないの?」


「その まさか ですよ将希、ここリベリシュ市場は世界最大の交易港です、なので商人や交易船の出入りが激しく、誰1人として正確な数は把握できないのが現状です。」


 まじかよ良いのか。って言っても把握できないか、そんな出入りが激しいなら把握するのも一苦労・・・どころじゃないな、それにこの国じゃ取れない物もあるって事はたとえ数を把握できても確認が取れないって話か、写真ないし。だけど図鑑ぐらいあるのかな?。そう言うのも国家機密になるのかもな、まぁ、仕方ない事なんだろうな情報は命だからな、特にここじゃ世界各国の商人が来るって事は間者でも混ざってる可能性もあるって事か、それなら無闇に情報は出せない、交易って一言に言うけど、難しいな。


 将希そんな事を考えているとサムウェルはは「しかし」と続ける。


「しかし、一応、管理組合はあります、簡単に言えば許可証の発行などをしているのですがね、そこでも把握できるのは商人の情報のみですけど。あとは一つだけ絶対に守らなければいけないルールが何個かありますね」


「それって」


 将希は早く言えと催促する。


「1っ目は簡単です。『毒を入れない事と毒を持つ動植物の販売禁止』です。まぁ当たり前です、たまにやろうとするバカがいるんです、まぁ居たら問答無用で死刑ですけど」


「まじ?」


 問答無用?怖い。だけどまぁそりゃそうか。

 サムウェルは頷く。


「ええ。やはり毒物入れられて死者などが出たとなればリベリシュの市場の信用問題となります。そうすれば国際問題になりかねません、今現在も新たな貿易港を作ろうと世界各国は躍起になって建設を始めていますが、ここ以上に世界の物流を集められる場所はありませんが。まぁ、主にそう言った事をしているのは表面上は友好を見せいている国の間者ですけど、やはり金ですね貿易を握れば世界を握れますから。そう言う奴らは我が国の諜報機関で処理してますが。」


 処理。なんて悍ましい言葉なんだろな。


「2っ目は『取引禁止の生物を取引することを禁じるです』」


 取引禁止?希少な奴とか?そんなところか?。


「なにいるんだ」


「はい、まぁ、こう言ってはなんですけど。将希殿に名前を言ってもわからないだけなどで省きますが。」


「まぁ、わかんないわな言われたって」


 そりゃそうだよ、そんなスベスベなんとかガニって言われても想像つかないよ。石鹸?わけないな。


「まぁわかりやすいところで言えば団長から説明された通りドラゴンですね、一応対外的には、狩れるものが居ないから売る意味もない事にしていますが。」


「よくそれで騙し切れるな感心する。」


 狩れるものがいないから売る意味がない?ちゃんと考えたら意味不明だけどな、普通、狩れないから売れない、じゃないの、


「嘘をつくときは真実を少しスパイスのように混ぜ込むと信用されやすいです逆に真実を入れ混みすぎても。入れなさすぎても信用されません。」


「何その。なんって言ったら良いんだろ。いかにも自分がよく使う手段って聞こえるな。」


「たまに使います」


 サムウェルは悪気が一切ない顔でそう言う。あるのかよ。


「3っ目が『許可証の掲示』ですね。店先の分かりやすい位置にリベリシュ市場管理組合が発行した許可証を掲示する事です、それがない場合は強制的に撤去され。刑事罰に問われます。軽ければ罰金であったり出入り禁止程度で済みます、それでもかなり重いですけね。悪質性が認められた場合は投獄であったりこの国での商人としての身分を剥奪し国外退去などがあります。」


「結構やってんだな、ちゃんとなんかこう言うのってなあなあで終わるイメージが強いけどな。」


「昔はそうでした、昔は違法行為も横行し、あまり人が近寄りたがらない場所でしたが前国王時代に市場の改革をし、今のリベリシュ市場管理組合が生まれてからはそう言った事は無くなってきたます。いまだにちょくちょくありますけどね。」


 前王、えげつないな。そういう王様ってあんまり市井は関係ないって態度貫きそうな感じがするけど。


「最後あと一つ。4っ目は『不法投棄の禁止』です魚の内臓や売れ残り品は全て自分が責任持ち廃棄を行う。もう不法投棄があれば捜査をしてその犯人は1年間、投獄されます。」


 結構最小限って言って良いのか知らんけどルール決めって必要なんだな、それも多過ぎない程度にわかりやすく。


「ルール的にはこの4つです


 毒を入れない事、毒を持つ動植物の販売禁止。


 取引禁止生物の販売禁止。


 許可証の掲示。


 不法投棄の禁止


 の4つがリベリシュ市場管理組合が決めた大筋のルールです。これさえ守っていれば問題はありません。あとは常識の範囲内ですね衛生面などの。生肉をそのまま放置しない、ちゃんと冷やして腐らないようにするなど。野菜なども泥付きではなくちゃんと洗浄してから持ってくる。魚は下ろした時に出る内臓や頭を適切に処理する。これを守っていれば問題なく取引が出来ます。」


「思ったよりルール少ないんだな」


 なんかもっとアホみたいにあると思ってた。超〜分厚い紙束かなんかありそう感じがしたけど。


「ええ、ルールが多すぎれば到底覚えきれません。なので必要最低限のルールで一番重要な事のみを書き出したと管理組合は言ってますから。」


「結構ボロ儲け?管理組合って」


 将希そう聞くとサムウェルは首を振る。


「そんなわけありませんよ、管理組合は国が管理している団体です、なので国が給料と必要分の資金を出しているので利益などは出ないようにしてます。もし利益が出たら絶対私腹を肥やすだけになりますから。」


 ふーん。そうなのつまんないの。何を考えていたのか将希は本心からガックリしているみたいだ。その目は死にかけている。


「残念なの・・・ん?、じゃあ。国はボロ儲け」


 サムウェルは今度は首を縦に振る。それを見た将希の目はキラキラと輝く。


「えぇ。そうですよ。商人達からの出店料という名前の税金がガッポガッポ入ってきます。」


「どのぐらい?」


「広さによりますよ広ければ広いほど高くなりますし通路に近ければそこも高くなりますあとは人通りでも変わりますな」


「いくら?」


「流石に知りませんってそこまでの内情は」


 な〜んだつまんないの。


「知らないんだ。」

「私がそこまで知ってたら怖いですのはよ、」


 サムウェルは流石に知らないという。まぁ、そりゃそうだね。

 サムウェルは将希が金金うるさいからさっさと行く事にしたみたいだ。


「さぁ、ここで立ち止まっていてもつまんないです」


 その声と共にサムウェルは先に歩き出す。それを将希が不審な目で見ているがサムウェルは振り返る事なく歩く、諦めたのか将希はおとなしくついて行く。


人物紹介 リベリシュ市場


リベリシュ市場は世界最大の市場で全世界からの交易品が集まり、マキシア王国は計り知れないほどの莫大な税金を得ている。



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