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将希の異世界日誌  作者: 雄太
リベリシュ編
36/139

35話 将希の観光日誌。第一話

 


 将希は最初から勝負にこだわる気はなく、翌日、サンディから逃げるように男どもと観光に出て居た。


「何で俺がこんな男臭い奴らと観光しないと行けなんだよ」


 将希は現状に嘆く。

 正確には観光に来たではなく、観光に連れて来られた、と言うことか。


 団長のお怒りから将希を道連れにした張本人は3名、サムウェル、カール、ブラットリー、の3人である。


「良いやないですか将希の兄ちゃん、あのまま居たって爆発した団長に殺されますよ、それにさっきギルド支部長から請求書が届いてその額がやばいことになってました。」


 市場に向かう道半ば、将希の1番の親友?と思われるサムウェルは「俺のおかげだ」と豪語する。


「まぁね、あの状態のサンディさん絶対歯止めが効かないですしね」


「将希は知らないだろうけど団長が怒り狂った時は真剣すらおもちゃにする、」


「ブラットリーまだあるぞ、」


 ブラットリーが続けようとするがカールが止める。


「あぁそうだ、去年もギルド支部長グランドと決闘して引き分けて、それでやけ酒して起きたら、本当酷かったよ、「グランドの恨み晴らしてやる」とか言い出して騎士団全員とタイマンしてたそれも全員綺麗に切り刻まれた。」


 うわー2年連続かよ、って言うか去年も引き分けなんだあの2人。じゃ、今頃残っている奴らは・・・お悔やみ申し上げます。


「そう言えば今年の結果は?着いて行ったんだろ将希、ギルドまで」


 思い出したかのようにサムウェルが聞く。


「ん?今年、今年は負けにかなり近い引き分け」


「どう言う事だ将希」


「サンディさんの剣が折られたその直後にグランドさんの剣の柄が裂けて引き分けになった。」


 その後、料理対決 その名も『クッキングバトル』が開催された事は伏せた。知らなければ聞かれることもない、そんな胡散臭い考えの元に将希は隠すことを選択した。


「去年よりマシだな、」

「去年ってどうだったの?」


「去年は団長の剣が飛ばされて「負けました」って口にしたほどだ、剣士にとって手から剣が離れる事は死よりも辛い。」


 サムウェルはそう口にする、まだマシ?それでマシなのかそれ、結局変わらんような気がする。


「そうだな、だけど今頃、団長は残った奴らしばいてる事だろ、それに比べ俺たちは気が楽だな。」


 カールは他人事のように呟く。


「俺たちは帰ったら殺されるけどな斬り刻まれるだけで済んだらマシって思った方がいいな」


 ブラットリーは今日は常識派みたいだ。


「言うんじゃねぇ。せっかく忘れようと必死なのに」

「そうだぜブラットリー裏切る気か」


 カールは自分で言い始めたことを棚に上げサムウェルに追随する。


「そうだな悪かったよ、だが俺は言い訳する、絶対にな!」


「それで団長が「はい、そうですか

 それはそれは大変でしたね、帰って良いわよ」って言うと思うか」


 サムウェルは少し口調の似ているがそれ以外全く似ていない。もしここに団長がいたら八つ裂きでは済まないだろ。それか殺すよりも酷い事になっていただろう。


「思わねぇな、殺されるのがオチだろ」

「よくわかってんじゃん」


「どうするんだ正直に遊びましたって言うか殺されるぞ、細切れだ。細切れ」


 カールは結局話は同じだと言う。


「なら何か賄賂でも渡せば」


 すっかり忘れていた将希が首を突っ込むが3人は同時に首を横に振る。


「無理だな。あの団長の事だ「これは貰うだけどそれとこれは話が別よみんな死ね」って言うと思うぜ」


 サムウェルの下手なモノマネに3人は大笑いで首を縦に振る。


「だよな」

「ブラットリー諦めて帰れば今帰ればまだ被害は少ないよ」

「お前達は」

「俺達は大丈夫だ仲間を信じろ」


 カール、そういい話風を装い、ブラットリーと固い握手を交わす。


「生きて帰れよブラットリー」

「あぁ、カールこそ、いい手考えて戻ってこい。」


 2人は熱い言葉を交わしから抱擁し離れる。


「ブラットリー!生きて会おう、」


 ブラットリーはすでに歩き出し、左手を上げて答える。


「そうだな!」



 ブラットリーの背中は見る見るうちに小さくなる。



「気持ち悪い」


 将希一言つぶやく。


「同じくだな、将希、俺たちは一体何を見せられたんだろ。」


 残された2人はそれを冷たい目で見つめる。一方やり切った感を出し戻ってくるカール。


「これでブラットリーが怒られれば。そこで怒りきってるから多少弱くなるだろう。」


 やはり三馬鹿は変わらない。


「本当殺されるぞ」

「大丈夫だって最悪」


 そう言い将希の背後を取り方に手を置く。


「こいつを生贄じゃなくてこいつのせいにすれば団長は怒れない」


 カールは絶対これで安全と言ったら表情で言い切る。それは無理があると思うが。そんな事はカールの辞書には無いようだ。


「ならやれ。俺は知らん」

「俺も生贄になんかなりませんよ、絶対に。」


「じゃ。俺はここからは別行動な、少し野暮用があるんだ。」


 と言いカールはその場を後にする。



「どうせ。女だな、懲りないやつだな、」

「で、どこへ?」

「まだお前には早い。」


 残されたサムウェルは嫌な濁し方をする。


「まぁ、わかりますけどねピーなピーなって所ですか」


 想像が付くなあり得そう、なんかそんなところに入り浸ってる感満載。本当いつか、サンディさんに殺されるぞ、まぁ、俺には関係ないけどね。


「よくわかってるじゃん、将希、まぁ、もうあいつがいいならいいじゃねぇか?知らんけど」


「で、男2人で市場で買い物ですか」

「だろうな。ブラットリーは帰ったしカールの朝からお楽しみだし。そもそももう着くし、ほら目の前」


 なんだこの罰ゲーム。


 サムウェルの指指す先にはパルクの市場よりも人々賑わいがある景色が見えてくる。


「あれっすか。パルクのよりもデカいじゃないですか、」


「あぁ、そうだ、パルクは山からの魔物だったり肉が多いけど、ここ、リベリシュの市場は全部が流れてくる、全部だこの意味がわかるか


 野菜、肉、果物、それに魔物もかなり流通してるからな肉にもなるし皮も防具やら防寒具作るのに重宝する、それに魚類もあるし、海外からの交易品も相当ここにある、それがお前さんをここに連れてきた理由だちゃんと団長に許可はとってある」


「おぉ。パチパチ。珍しい」


 将希はいつもはあり得ない事につい拍手する。


「まぁ、正確に言えば団長のテーブルに紙切れ一枚置いてきただけだけどな、」


 だろうな。そんなことだと思った。この様子じゃまともな事なんて書いてないんだろうな、休暇もらいますなんて書いてあったりしてな。


「今笑ったか?まぁいい、内容聞くか?嫌だって言っても聞かせるがな。」

「何だよ結局変わらないじゃん、」


 将希はぶつぶつ言っているが、サムウェルは将希の事を無視して話し出す。


「内容はだな、確かこうだったはず。


 団長、将希連れて市場に向かいます、以上」


「短い!」


 短い!つい、ツッコんだけど短い何だよ内容なんてないじゃん。


「いいじゃないか、あと、うるさいからカールとブラットリーも連れて行くって書いておいたなそう言えば、だからブラットリーは大変だな。他人の不幸は蜜の味」


 サムウェルは「さぁ行くか」と言い先に歩き出す。


「良いんですか殺されますよ」


「気にすんな。そんな事、気にすると禿げるぞ。」


 サムウェルは自覚があるのかそう。自嘲する。


「それは自分が薄くなってるって言う自覚からですか?」

「将希いいか、聞くな、」


 歩き出していたサムウェルは立ち止まり反転する。


「やれる事はしてるつもりだ。」


 そうなんだ。大変だな、あっそうだ。


「一つ忠告です中途半端に残して可哀想な事になるなら潔く切ったほうがいいですよ。」


「だろうな俺もそう思ってる。」


 自分でもわかっているのかサムウェルはそう悲壮感たっぷりに呟く。


「まだ大丈夫だよ多分」

「ありがとな、将希、」


 2人は変な絆で結ばれたようだその証拠にがっちりと握手している。


三馬鹿トリオ。大変ですねそれを纏める団長がもう諦めているかも、よくこんな奴らが騎士団なんてできるなら裏口か?


男4人で市場で買い物。悲しい。そもそも誰が好き好んでこいつらと買い物に行くんだよ!、


紅が欲しい!!!可愛い子1人連れてきて一緒に買い物してたら2人消えてた嫌だ!なら連れてこない!そんなことオレは許さん!


将希の心の声。


人物紹介、


カール 休みには団長にバレないようにピーな所に行くことが趣味


ブラットリー 日和見主義 優勢な方に付き、どちらからも嫌われる。


サムウェル  将希の友人 若おっさん 見た目若いがおっさん。


以上。詳細は後日、紹介することがあれば。

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