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将希の異世界日誌  作者: 雄太
騎士団編
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日本刀

 

 その後のことはよく覚えてない、俺は一体どうやって王城に入ったのか、なぜ女王に料理を作ったのか、


「其方を私専属の料理人に命じる異論は無しだ、こんな美味い飯は初めてだ、其方、の名前は」


 無意識に声が出る、喋ろうとしていないのに自然と口が開く。


「俺の名は羽原将希」


「将希、今日からそう、名乗れ、将希よ、武力にも自信があるそうだな、なら、騎士団長と手合わしてみろ、その結果によっては役職も変わる、サンディ、お願い」


「陛下のご指示とあれば、必ずや」


 そして先ほど陛下に近寄った騎士がヘルメットを脱いで、投げ捨て、そのプロンズの長い髪が靡く、首を振り顔にかかる髪を払い、腰の剣を抜く、そしてこちらに歩いてくる


「これを使え、」


 剣を差し出す。


「俺は人殺しなんかやったことありませんよ女王」


 俺がそう言うと女王は不思議そうに首を傾ける。


「何を言っとる?これは殺し合いではない、ただの練習だ、サイディ殺してはダメよ、」


「わかっております、傷一つつけず生かします。」


 サンディは女王に向かい頭を下げる、

 そしてずらっと並ぶ1人の騎士から剣を貰い受ける。


「手加減は無用、本気を出せ、出せる者ならば」


 そう言った瞬間。



 消えた!



 影も残らず姿もない、多くの騎士たちの目にはそう映る。


 しかし3人の目は誤魔化せない。

 だが将希の目には2人とは違う姿が映る、


 サンディは強靭な脚力で一気に大理石の床を踏み込み、冗談抜きで目に止まらぬほどの速さで将希に向かって飛び込む、


 しかしその動きは将希は何故がスロー再生のようにゆっくり動いているものと錯覚を起こす。


『反応速度上昇、確認、オートモードに切り替え、成功、』


 機械音でありながら、ずっと聞いていたいような音声が将希の頭の中に響く。


(誰だ!おい!何者だ)

『その問いに答える権限はありません』


 ゆっくりと着実に迫るサンディのサーベその刃先が将希の喉元に迫る。


「遅い」


『危険を確認、退避行動を取ります。』


 将希の頭の中に機械音が流れ込む。


 サンディのサーベルには手応えがあった、しかし将希の首は飛ばす、将希は一歩後ろに下がるだけで傷ひとつない、何が起きたがわかっていないようだ。


「何をした」


 完全に首を飛ばした手応えさえのあったサンディだが、そこに無傷で立っている将希を見た瞬間、剣を構え直し、将希に問いかける。


「し、知らねーよ、勝手に身体が動いたんだよ」


 将希の言動は地球人の常識に照らし合わせれば不可解なものだが、ここは 異世界 

 何が起きても不思議ではない


「スキル持ちか」


 サンディは将希の訳のわかわぬ言動を聞いて全てを理解した、


「厄介だな、身体機能向上なんなところか、君のスキルはなんだ、」


 サンディは不思議そうに問いかける、それはまだ世界を知らない子供のように、しかし保護者つまり女王が止める。


「サンディ、ダメよ相手にスキルのことを聞くのは殺されも文句は言えないわ、」


 女王は立ち上がりゆっくりと階段を降りてくる、


「サンディが失礼した、君は異世界からの旅人と呼ばれる者だね、」


 サンディの少し後ろに立ち止まり、少し頭を下げる。しかしそれ反応したのはサンディだった。


「異世界の旅人?ですか、陛下」


 異世界からの旅人?なんだそれ俺は確か、どうやってきたんだっけ、


「世界が動く時、異なる世界から旅人が現れる、そして敵にもなり味方にもなる、世界が動く中心地には必ず現れると伝えられている」


「まさか、この者がその異世界からの旅人とおっしゃるおつもりですか?」


「そう、そして今回世界が動く中心地はここ、マキシア王国が中心地となる可能性が高いって訳、」


「ちょっと待て、俺には何の話だか全くわからないんだが、異世界からの旅人?なんだそりゃ」


「そこからね、サンディ、後ろの騎士たちを全員下がして、それとセリナを呼んできて、」


「しかし、陛下、どこの誰かもわからないやつと護衛なしでは危険です、」


「大丈夫よ、私はサンディとサシでやり合える程よ、そんなに心配ならそれ貸して」


「撤収、クリス!サーベル貸してそれとセリナを呼んできて」


 サンディは渋々、部下から拝借したサーベルを女王に渡し部下の騎士たちを追い払うその手にはまた部下から拝借したサーベルを持って、帰ってくる。


 え?なんだってサシで騎士団長とやり合える女王?だって。嘘だろ


「では陛下前へ、私はこの者への警戒に当たります」


「大丈夫よ、サンディ、何かあったらサンディがその身で守ってくれるんでしょ、」


「陛下、命を張りません、私は陛下の命は全力で守りますけど、命を賭ける事はしません、」


「ん〜いつも通り辛辣だね、まぁ、いけどね、そう言えば名前言ってなかったね、」


 女王はそう言い立ち止まり、ふり返る。


「では、改めまして、

 私はこの国の女王マリア・マキシアよ、でこっちのフルフェイスがこの国の王直轄騎士団団長サンディ・オレスト、で、その後ろにいるのがセリナ、メイドね、あと、今日から君の世話係も担当する以上、それで今から応接間に移動するわ、」


 無駄に長い廊下と無駄に安っぽい絵画。


 将希は立ち止まり絵画をじっくり見る。


「なんか安っぽい絵だな」


「それ5000万マキシアするよ」


 5000万マキシア?いくらだそれ、


『日本円に換算すると5000万円ですこの国の貨幣価値でもほぼ同程度に換算できます』


 ま〜たこの機械音か、うるさいけど役に立つし良いか、で5000万!ヒェ〜、こんな子供の落書きが?まじか、絵はオレにはわからん、こんな子供の絵に5000万、まじか、これは絵が上手いから5000万付くのかそれとも有名な絵師だから高く付くのか、


「こんな落書きが?」


「それ、私が描いた絵なんだけどね」


 刹那、冷たい空気が流れる。


「……女王様が?すごい良い絵ですね、こんなに感情を表現している絵画は初めて観たした大変感服しました。」


「別に褒めなくて良いわ、これ私の趣味じゃないし、私はこんなの描きたくないんだけどね……まぁ、そんな古い話は置いといて、将希は異世界の旅人なんだってね国は?どこ」


 今度は振り返らずそのまま歩き出す。


「そもそも異世界の旅人ってなんだ?説明してくれそれにここはどこだ?」


「そうね、そこからだったんだね、まぁ細かいことは応接間で話すけど前知識がいるわね、少し長くなるわよ」


 そう言い、マリアは昔話を話し出す。


「まず、この国はマキシア王国、流石に部外者には地図は見せられないけど海にも山にも面して治安も産業もこの世界ではかなり安定している国よ、これ以上は言えないわ、国家の安全に関する事だからね、それで次は異世界の旅人についてね、


 今から約700年前、まだこの世界の8割が魔王率いる魔王軍に支配されていた頃、最後に生き残った人類は、滅亡の危機に瀕していた、その時、異世界からの旅人が魔王を倒し、世界を解放したと伝えられている、詳細は全く残ってないけど今も北の大地ロンゴには魔王の頭蓋骨が朽ちるのを待っているわ、今では観光地として有名よ。


 その後も異世界からの旅人は少なからず確認されているわ、500年前に世界に産業革命をもたらしたことがあったと記録には残っているわ、船であったり、サンディが持っている剣とは違うタイプの刀と言う武器をもたらした異世界からの旅人が居たわら名前は むさし と伝えられているけど正確なことはわからないわ。


 他にも50年前にいた異世界からの旅人はサンディの前の騎士団つまり王国騎士団の団長をしていた、その人とは私もサンディも面識はあるけど、今はもう旅立ってしまったわ、その子孫が残っていると聞いたけれどどこに住んでいるかまでは教えてくれなかった。


 マキシア王国に記録が残っている異世界からの旅人はこの3人だけ君を入れて4人。


 だけど本質的にはもっと多いでしょね、各国、あまり情報を出したくないからね、それに表に出てこなかった者も多くいるそう考えるのが自然ね、」


 この世界には俺みたいな奴がまだ居る、いや居たと、その人たちが異世界の技術をこの国に伝えたある人物は武器をある人物は武術を、俺は料理をか?


 マリアの話によれば本質的にはもっと居てもおかしくない、そもそも俺はなんでこの世界に来たんだ?記憶がない。


(おい、さっきの答えろ、オレはなんでこの世界に来たんだ?)


『その問いには答えられません、妨害を確認対処不能。』


(チッ、役立たず)


「ではこちらへ」


 サンディが馬鹿でかいドアを力で開ける。


「ん。あ、あぁ」


 考えてるうちに着いたのか、だが調べる必要があるな、


 そうして俺はゆっくりと中に入る、


「そこに座っててもらって結構よ、」

「そうですか」

「サンディ、アレを持ってきて、」


 マリアに促され豪華な椅子に座る。




 サンディは布で包まれた長細いものをテーブルに丁寧に置く。


「これは?」

「開けてみたらわかる、サンディお願い、」

「かしこまりました。」


 サンディは手袋をはめゆっくりと布を捲る、中に包まれていたのは日本刀のような刀が一本。丁寧に包まれていた、俺でも知ってる、これは日本刀、銘までは知らないが柄には 神斬 と打ち込まれている。


「……これは日本刀」




人物紹介


女王マリア


年齢24

身長165


B90

W59

H82


ブロンズロングの髪はメイド部隊が毎朝2人がかりで整えている


通常時はthe女王衣装を着ているがそれは部下が


「陛下、それでは女王としての威厳がございません」だとか


「陛下、女王である者そう言った、はしたない服を着ないでいただきたい」だとか


「陛下、そんな服を着ていると御心も平民となりえますぞ」

だとかうるさいからしかたなく、王城で部下達に見える場所ではそう言う服を着ている。


しかし部下のいないところでは。普通に市井にサンディを連れて買い物に出たりミニスカート履いたりパンツスタイルで草の上で寝ていたり、おしゃれ大好きな普通の女の子である。


城を抜け出して大変なことにならないかと思われるが主にマリアの世話を務めるメイド部隊は陛下の気持ちがわかっているのか、たとえいなくなっても誰も気にしない。まぁ、王国最強騎士のサンディがついてる時点で誰も文句は言えないが、そんな事もありマリアは市井での買い物を楽しむ、まさか市民もここに女王が居るとは全く思わないので気付かれることはない。


部下達は流石にマリアの部屋には立ち入ることはできないしたら問答無用でサンディが首を刎ねている。だからこそ部下達は女王がまさか市井に出て買い物をしているとは思っていない。


女王が市井に出てる事を知っているのはサンディと一部のメイドのみである、あとはマリア御用達のスイーツ店の店主のみである。







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