決戦直前
「こちらが地下闘技場となります。まぁ、ここは冒険者の訓練場も兼ねていますが今日は貸切にしています。」
将希達はグランドの案内され地下の闘技場の真ん中にいた。広さは20m近い円形、高さもある。しかしグランドの説明によるとここは剣術専用の闘技場との事、以前魔法を使いギルドを半壊させた奴がいたそうだ、それがサンディ、だった。
「では、将希殿は冒険者資格獲得のための試験を受けてもらいます。」
「え。あ、はい」
ガチガチに固まっているが将希だ。影武者ではない。
「まずは剣術ですな、簡単に言えば、私と戦い。その腕前を見て私がランクを決めます、一応ランクは私の直感の一つ下にしますが、そもそもサンディ殿の指示もありますのでCランクですけど。では後ろにある武器庫からお好きな剣を、サンディ殿の指示通りお選びください一応刃潰しはしていますので当たってもその他様で問題ありません。」
それってお好きな剣か?結局俺は選べないんだな。
グランドはそう言うと自分も準備するのか裏に消える。
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「将希殿はひ弱です」
武器庫に入るなり早々にそう宣言される。
「もっと言い方あると思うけどな」
「事実です。」
「どんなスキルか知りませんがスキルに頼るだけでは彼には勝てません」
「別に勝つ気は無いんだけど」
「死にますよ」
「まっさか?そんな冗談あるわけないしょ」
殺されるとは全く思っていない将希だが グランドは昔、イキリきった若者を再起不能に追い込んだと言われている。
その時はグランドに対してどこぞの貴族の坊ちゃんが札束投げつけてきて「金ならやる拾え、俺を合格させろ」と言い放ち、札束が地面に落ちた瞬間、吹っ飛ばされた。そのせいで闘技場に穴が空いたと噂され真実は不明、その坊ちゃんは2度と自分から親の邸宅から出てくることはなかった。そしてちゃんとその札束をしれっと回収していた。
「これはもらっといてやる。また歯向かう気になったらその時返してやる。待ってるぜ若造、まぁ、無理だろうな、がはは」
その時には坊ちゃんには意識はなく、取り巻きの金目当てのメイドが坊ちゃんを胸に抱き手当していた。
その後、その貴族の親が「無礼だ!」とお決まりのギャグを発しながら私兵でギルドを取り囲み、問い詰めに来たが、たまたまギルドにはサンディが居て、グランドを消そうとした貴族は逆に歴史上から消されました。
坊ちゃんは家名も金もメイドも名誉も全て失い、屋敷を追い出され。今まで坊ちゃんの悪事で相当市民の反感を買っていたため外に放り出され瞬間、生きたまま吊るされ片目を抉られ、石を永遠に投げつけられたそうだ。死にかけたら回復させられ今もどこかで吊るされているそうと、飲み屋の飲兵衛は大騒ぎしながら声だかに言う。
サンディはそう言う、「まぁ、概ね事実ですね、最後の追い出されたところは知りませんが、実際私も酷い目に遭いましたから、その時は前国王のおかげで私とグランドは助かりましたけど、当時。今もですが、国王騎士団団長と貴族、国王はどちらを信じるか少し考えればわかると思いますがね」
「で、将希殿にはロングソードは使えませんね見た目以上に重量があります。そもそもこれを扱う筋肉量がないですし、かと言って、刀身が短いものを使うとなったらグランドの剣の威力に耐えきれず、破壊されるでしょう、」
サンディは剣を品定めしながら1人ブツブツ呟く、
「ここは槍………………」
サンディは頭の中で2人の戦いを見ている。
『始め!』
サンディは手を上げる、
将希は槍を足で持ち上げ隙が生まれるたとえスキルを使ったところで間に合わず一本。
「んーどの道、槍が重く下を向き隙が出来る。」
「ソード&シールド、ならガードも出来るし力のない将希殿でも扱いやすい、しかし片手で持たないといけないのが難点」
左手手に持つ盾を一撃で落とされそのまま脇を突かれるだけ、
「結局、盾を落とされ脇を突かれる。将希殿に反射能力があればまた違う。」
「将希殿の体格とスキル、やはり双剣が1番合うような気がしますね、」
サンディは刀身50センチ程度の短い剣を2本取り将希に持たせる。
「では簡単なレクシャーです」
「ちょっと待て俺は何も聞いてない」
「将希殿には剣の知識などありませんよね、そもそも格闘戦の経験もない、前回私に勝ったのはスキルのおかげ、どうですか当たってますよね」
サンディ早口で捲し立てる、実際ぐうの音も出ない、
「……何もないようなので続けます、将希殿には基礎体力が致命的に不足しています、スキルが良くても本体、つまり体が弱ければ宝の持ち腐れです、槍を持とうと重さに負ける、ロングソードも同じく剣に弄ばれるだけ、なので適度に重さもあり扱いやすい初心者向けの双剣が1番扱いやすいですね、では時間がないので手短に」
「グランドは先手を将希殿に渡します、なので最初の一撃で全てが決まります、それだけです、そして100%負けます」
「短い!雑!それに最後罵倒された!」
「事実です。いくらスキルがあろうと基礎体力のない将希殿では負けます。文句あります?」
「それに負けたのサンディーー」
「今、何を言おうとしたの?」
サンディは手に持った双剣を目に止まらぬほどの速さでまさきの首元でクロスさせる。あと数ミリ推し込めばその首は胴体から離れていただろう。
「いえ。何も言ってません」
「そう、偉いわね」
そういい剣を離すと将希は床に倒れ込む。
「レクシャーね、どの道、負けるのは確定だから。最初の一手目が重要ね、深く攻め込んで終わり。これ以上は今の時点では言いようがない、」
サンディは血も涙もなく。突きつける。
サンディの言ってる事もわからなくはないですね。
ロングソードだと剣に振り回されるだけ。
槍でも前が重くて上げるのでやっと
双剣ならば間合いは狭いがぶっつけ本番ならどうにか出来るとサンディは判断した。だわな。だけどサンディは両手に意識がいく事を危惧してる。
一部箇所で・・・と……の混在が発生しています。修正中




