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将希の異世界日誌  作者: 雄太
パルク編
22/139

対野盗戦

 

 見張り台から降りてきたサンディは普段は邪魔になるヘルムを被り、特注のロングソードよりも短くショートソードより長い剣を鞘に収める。


「さぁ。狩りの時間だ、」


 一言呟き。歩き出す。


 ●









 Aハッチには、すでに全団員が待機しておりいつでも出撃できる準備が整っていた。

 そこにサンディにゆっくりと歩いて現れるとハッチないの空気がより重くなる。


「お前達!準備は出来たか。」

『『うぉぉぉ!!』』


「よし、上の砲撃があり次第ハッチを開ける、出た瞬間死が待っていると思え、無駄な死傷者は出すな。」


 ●


 砲撃部隊部隊長ニードルは敵と思われる馬車を単眼鏡で見ている。


「標準距離約100、敵馬車のいちばん手前に当てる。ギリギリまで打つのは待つ、撃った瞬間ハッチが開く失敗は許されない、」


 砲撃台に座るカールとハモンドゆっくりとニードルの指示通り敵馬車に照準を合わせる。地下では新人部隊が弾の最終補充をしている。


「隊長いつでも撃てます」


 ハモンドは部下からの報告をニードルに伝える。


「わかった。待機だ」


 自分の呼吸の音とカイブロスの足が地面を踏みつける音しか聞こえない。そしてたまに耳元で囁く風。




 音のない時間が過ぎ、慣れてきた頃、騎士団長からの無線通信が入る。


「アレク、ニードル聞こえているな」


「サンディ様、聞こえています。」

「聞こえています」


「よし、アレクは最終警告、その後反応がどうであれ、ニードルが2つとも砲弾を放つその後私たちがハッチを開け一気に決める」


「何かあるか?」


「いえ、ありません、」

「同じく」


「よし、アレク頼む」


 アレクはそれに答える事なく魔法通信を切り。



 拡声魔法に切り替える。一呼吸置いてからアレクは警告をする


「目の前の馬車!どうした!」


 アレクがそう言った瞬間、馬車から野党の


「やっちまえ!!!野郎ども!」


「おおおお!!!」


「撃て!」


 野盗共のドス汚い低い唸り声が響くがニードルの声によって全て掻き消される。


 ダンッ!、ダンッ!、ドドっド!!


 カイブロス固定砲が爆発音を上げ至近距で発射された砲弾はすぐに着弾する。


 土煙は赤く染まり野盗に命中したことがわかる。馬車のタイヤが宙を飛び、バラバラに散る。そこには馬車馬の頭も見える。


 ハッチが開き今度は騎士団員達のある種の歓声とも取れる声が湧き上がる。


 先陣を切って騎士団長サンディが1番隊10人を連れ立って飛び出し先、直後にほど散々な目にあったワジルが2番隊20人をを率いて、1番隊の両脇を固める。


「敵は砲撃部隊が蹴散らし混乱している!この攻撃で全てが決まる!1人も失う事は許さん!」


「うおおお!!!」


 砲撃部隊が撃ち漏らした野盗が瓦礫の山から起き上がり、迫ってくる。


「ちくしょ!テメーらよくもやってくれたな!」


 野盗のお頭と思われる一際厳つい奴がサンディに近づくがその前にワジルが間に入り込んで、刹那、剣を叩き落とし、「お前の相手は俺ではない」そう呟きすぐに離れ、お頭は一瞬、立ち止まるがそれが命取りとなり、ワジルの身体が左へずれた瞬間団長が見えないほど早い剣筋で正確に首を刎ねる。その切り口は一切ブレのないほどに真っ直ぐな太刀筋であった。


「汚い、」


 剣に血液を拭き取りそう呟く、


 今まで狩る側だった野盗は突如として失い狩られる側になり、お頭を失い統率力をなくし一方的に騎士団に狩られる事となった、


「よくもお頭を!騎士団め!卑怯だ!」


 野盗の若造はそう叫びながら闇雲に走って団長と剣を交えるが簡単に止められる。たとえどんなに腕の立つ者だろうと頭に血が上がり冷静さを失ったら最後、同じ運命を辿る。


「卑怯なのどちらだ事故にあった商人のように偽り助けに来た商人を襲う、」


「あんたに!関係ない!!・・グッ!ここまで、・・・落ち、たか、騎士団!」


 叫んだ瞬間、サンディは右に動き、野盗の心臓から剣が飛び出し徐々に首元まで斬り上がる。


「ワジルよくやった。さっきの件は考慮してあげよう」

「有難きお言葉感謝します団長、」

「だけど戦場で背後を取らせてたらダメじゃがんで」


 ワジルは指示に従い、しゃがみ、後ろから走ってきた来た野盗は止まりきれずにワジルの腹に足がかかり体勢を崩し、サンディの剣の餌食となった。


「団長、相変わらず鋭い太刀筋です。」


 ワジルは思わず。そう呟く、


「団長になる者この程度は当たり前、頑張って、次期団長ワジル」


 言葉数こそ少ないが団長の言葉は

 ワジルの首を真綿で首を絞めるようにゆっくり締める。


「ぜ、善処します」

「まぁ、その前に死なれたら困るけど、・・・ウフフ、冗談よ、騎士団長が討ち死になんてしたらいい笑い物ね」


 サンディはそう言い、目線は次の(獲物)敵を捉え、


「次はどう料理しようかしら」


 団長の冷たい声が聞こえたワジルは震えて、団長は狩りに向かう。



「死ね!騎士団長、グブッ」


 団長の剣が襲いかかってきた野盗の胴体をを真っ二つなり、胴体はゆっくりと左に流れ落ちる。その眼は自分の下半身を見て不思議そうな顔を浮かべていた。


 ●


 その後、お頭を失った時点で決着は付き、野盗は一掃され、一部の野盗は自分の立場を弁えず、必死に命乞いをしたが団長は容赦なく両手両足をわざと時間をかけ削ぐように落とし、炎系のスキルを持つ団員に傷口を塞がせを逃走を許したがここは多くの魔物が生息する荒野、隠れる場所されなくて空からも陸からも腹を空かせた魔物が彷徨く見つかる格好の餌場。そいつが生き残れたのか依然不明だが、たとえどんなに運が良くても生き残る事はないだろう。


 ●


 魔法通信が事故処理をしているサンディに入る


「団長。ニードルです後ろの不自然な馬車が動き出しました。いつでも撃てます、」


『許可する殲滅しろ』


 撃て!

 ニードルの声が聞こえた瞬間。

「ダンッ!、ダンッ!」


 ニードルからの返答はなく代わりに固定砲が爆音を鳴らす。


 その音で休んでいた団員達は慌てているが1人事情を知っているサンディは冷静に指示を出す


「今のは味方だ!落ち着け!ワジル!いるか!早く来い」


 地面に座っていたワジルはすぐに武器を取り立ち上がり走り出す。


「団長、どうしました」

「後ろの馬車が動き出したワジル、2番隊を連れて現状確認」


「了解です」


 ワジルはまた走り出す。


「2番隊!集合。後ろの馬車が動き出した今固定砲部隊が先制攻撃をした2番隊は後方に向かう!」


 ワジルの声と共に騎士団員が動き出すがカイブロスの背後に回った2番隊は砲撃部隊の後始末以外何もする事なく警戒の任務を続けるのみであった。


「拍子抜けだな」


 ●


サンディって逆にカッコいい!

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