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将希の異世界日誌  作者: 雄太
パルク編
15/139

クッキー

 ●


 そんな回想を将希は厨房でしていた。


 そう言えば朝、そんなひどいことがあったな。疲れた。


 さて。そんなこと忘れて何を作ろうかな、

 元気が出るもの?なんだろう、甘いもの?まぁ、レディに甘いものは大体、敵か味方の二つだけどな。


 まずはケーキ?小麦あるし。いちごが無いのか、卵ってあるのかな?そもそもだけど。


 シュークリーム?同じか卵があるのかどうか。


 なんか洋菓子って全部卵がないとダメか、


 スフレ?だめだ卵だ、

 エクレア?また。卵だ、

 プリン?卵、

 スフレ?卵だ、さっき言ったな〜。

 クッキー?卵が〜


 なら、和菓子か?


 羊羹?この世界には小豆ってあるのか、

 どら焼き、卵、戻ってきた。

 団子、もち米、

 まんじゅう、小豆、

 煎餅、くまちゃんが食べるところ想像できない。

 蒸しパン、卵、またか、

 菓子パン。卵

 カレーパン。スパイスがあるのかな、

 あとは、あとは、メロンパン?結局発酵できるのか?



 どこか探せばあるのか?卵、聞くかサンディにでも。流石にくまちゃんには聞けないしな。

 そう言えばあの後からサンディさんの姿を見てないな。どこ行ったんだろ、



 その頃、サンディは部下達の稽古をしていた。


「おら!!もっと走れ!遅い!魔物は待ってくれない!!」


 朝のイライラを全て部下共にぶつけている、まぁ、元はと言えば部下達が付けた火が今、大火事に繋がっているから、つまり自業自得という訳である。


「サムウェル!、止まれ、八つ当たりに付き合え!。お前さっきはよくも勝手に審判なんかやってたな?」


 その声でサムウェルは躾通りに立ち止まるが自己保身に走る。


「へぇ?あれって正式な決闘じゃないんですか?なら審判役は必要だと俺は思い自分の訓練を放棄してでも審判をしただけです。」


「誰が正式な決闘だと言ったかな?ただの手遊びだあのぐらい、」


「そ、そうですか。すみません。俺はランニングに戻ります。」


 サムウェルはゆっくりと走り出す。それをサンディは諦めたように見る。


「他にも!さっき、賭けてたって言った馬鹿がいたなぁ!ファイトマネー寄越せ!4割だ出したら許してやろう、どうする。」


「ど、どうする」

「払うしかないんじゃないか?」

「どうせ払っても痛い目に遭うの、確定か、」

「今渡せば軽くなんないか、」

「無理だろ」

「なんせ団長だ一筋縄じゃない。」


 部下共はそんな低俗な争いをしている。


「今!払えば少しは安くするぞ。払わないなら死ぬまで夜通し走れ!」


「「払います!」」


 全員が団長の前に金入りの袋をじゃらじゃら鳴らしながら置いてく。


「結構儲けたんだな、わかった許してやろう」


『『よかった〜』』


「走れ。グラウンド20周!行け」

『『はい!』』


「俺の金が!」


 ある1人の叫びだけを無視し、騎士達は走る、走る、走る


 サンディ曰く、武器はボロボロで使い物にならない防具も壊れて、次の一撃には耐えらえない、そんな時助けてくれるのは仲間

 ではなく自分の肉体のみとサンディの師匠はサンディに教え、サンディを鍛えたと言う。


『最後にものを言うのは己の体のみだ、もし1人でいた時、魔物に襲われたら絶対に勝てない。ならどうするか?

 答えは……


 逃げるだ。 


 命さえあれば何度だって立ち向かえる、だがそれは魔物も同じだ死にたくない、でも食べないといけない、お互いの意思と意思がぶつかった時、勝つのは、単純に強い方が勝つ、ではなく、最後に余力を残せた方だ。良いな、サンディ』


「うん!わかった!お師匠様、」


「今思えばお師匠様も厳しかった、コイツらにももっと厳しくいかなければ。」


 そんな回想に耽っていると建物から将希が手を振りながら出てくる。


「サンディさ〜ん!」


 サンディは走ってくる将希をに視認し、ゆっくりと歩き出す。


「どうしましたか?将希殿、」

「卵ってあります?」

「卵ならくまちゃんですよね、」

「其のクマリアに作るんですよお菓子を」


「そうですか。プレゼントですか、ウブですね、まだ若き恋人同士限定の愛ですね」


「そんなこといいんで卵、どこですか」


「厨房の奥肉の脇の冷蔵庫の下にありますが色は気にしないで下さい。」


「?、ありがとう!サンディさんにも持ってきてあげるから」

「やめた方がいいですよくまちゃんが嫉妬しますよ、」

「それもそうですね、」


 風のように将希は立ち去る。


「怒った、くまちゃんも可愛いけど、」



 ●


「なんだ〜よ、ここにあったじゃん。卵ならざるるものが」


 なんだこの緑の卵、イースター?まだそんな時期じゃないしそもそもイースターっていつだ?まぁ、いいか問題は味、だな。


「カップ、カップ、どこかな?」


 将希は鼻歌歌いながら台所を物色する。

 ボウル、ボウル、計量カップ、秤、カップ、ボウル、ん?


「カップ見っけ」


「さぁ、1発で決めないとな、」


 さて中身は


「色は普通の卵だな」


 卵の色は普通に黄色から黄土色といった感じ卵黄が鶏ものよりも大きく。卵白は少なめ、新鮮さはあるな、昨日仕入れたのか?

 これならクッキーも行けるな、TKG 卵かけご飯はちょっと怖いな、生はやめた方が安全、そう、くまちゃんも言ってるしな。


「さて、卵ゲットだぜ!……、寒いな、ここ」


 誰もいない厨房に将希の残念な声が響く。

 誰もいないのが幸いなのか、

 誰かに笑ってもらった方が幸せなのか。

 将希は紙とペンをどこからか拾ってきてそれに材料を書き出す。



「さて、ここは甘いものでいくか、クッキーが王道だな、そもそもここに蒸し器やらがあると思わないし。でクッキー、か

 薄力粉と砂糖にバターか、それと卵。大体こんな感じか、だいたい量が、100、50、50、1個で行けるかな。

 まぁ。料理は挑戦だ。

 どんなに酷そうでも作れば美味しいかも、しれない、多分?」


 尻窄みに声が小さくなりながら、最後には誰も居ないのに確認調に変わっていく。


「で。ボウルどこに置いたってけ。あった

 。」



 で将希は冷蔵庫からバターを取り出して常温に放置し、ボウルに砂糖とバターと卵黄を突っ込み、混ぜて、薄力粉を適量ぶっかけてかき混ぜる。


「これで冷蔵庫て放置か、何分だっけまぁ、いいか」


 ボウルを冷蔵庫に投げ込み、寝かし、将希は手持ち無沙汰となる。


「暇だな、」

「暇だな」


「麺棒が欲しいなあとバットも探さないと。オーブンはあっちか、クッキングシートみたいなのも発見しないと。」


 将希は熟練の慣れた手口で棚を漁り、お目当てのものを探す。


「バットも見っけ。あとはシートか」


 こう言う時は相手がどこに置くかを考えると早いんだよな、もし自分ならどこに置くか、俺ならわかりやすいところには置かないな。金なら、まぁ、今回は金じゃないし。


 鮮やかな手口で棚を開け、お目当てのものがないと確認するとすぐに棚を閉める。


 手慣れた鮮やかな手口でどんどん棚を開けては閉め、開けては閉めを繰り返すがクッキングシートはなく諦めた。


「まぁ、いいかこのぐらい、」


 ●


「さ〜て30分経った、麺棒みたいなのも見つけたし適当に型抜くか」


 冷蔵庫から寝かした生地を取り出しボウルからまな板の上に放り出す。


「いい感じだな美味そうだ、ちょうどピッタリって感じだな、型は適当なの流用するか、」


 そこら辺にあった丸い筒とナイフで星と丸と四角3種類を生地に作り抜き出しバットに並べて。オーブンを予熱しに行く。


「さっき予熱しとけばよかったな、失敗した。」


 適当にレバーを回し、


「これ。温度どうするんだ?」


 回したレバーの上には数字が書かれていない。レバーがもう一つ。


「まぁ、最後は体感しかないな、それやると目離せなくなるけど。」


 そのレバーを全開に回す。


「面倒〜。だけど、適当にやるか、それしかないなくまちゃんのためだ!」


 そう、高々と宣言し、バットをオーブンへ捩じ込む。


 ●



「お〜お美味そうだなぁ」


 オーブンを開けた将希はそう呟く、

 形自体は肩で抜いたので整っていて、少しごげ目の見えるが許容内、一つ味見。


「ラッピングはできないか、まぁいいや適当な皿に入れて持っていくか、」


 棚から皿をくすねて出来立てクッキーを一つ味見と言う名の盗み食いをして、残り全部皿に乗せる。


「うまい、これでくまちゃんも機嫌直してくれるだろ。」


 ●


 くまちゃんの自室の前で呆然と立ち尽くす将希。先ほどくまちゃんの部屋に押し入ろうとしたが鍵が閉まっていた。


「クマリア、ここにクッキー。置いとくから食べて、」


 将希はついでに持ってきた配膳台の上にクッキーを置き。ついでに蚊除をその上に被せ立ち去る。


最後かなり雑です、あとで・・・いつか。多分修正かけますやる気になったら、うん。そうしよう


サンディのお師匠さん強そうですねなんと言ってもサンディの師匠。


洋菓子=卵 なんかそんな気がする。



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