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将希の異世界日誌  作者: 雄太
第1.5部 その後
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ダグラス・ディスモンド

 

「さて次、あんたの本当の名前は?ニコラウスじゃないんでしょ。そもそもニコラウス・C・フィラン、ミドルネームなんて初めて聞いたけど。」


「あぁ、そうだよ俺は三つの!」

「うるさい。早くして」

「俺は三つの名を」

「それは良いから。」

「・・・・・俺の本当の名はダグラス・ディグモンドだ。」


 とことん諦めの悪いやつである。


「ダグラスね、面倒だからニコラウスで良いや」

「おい!」


 呼び慣れないダグラスより呼び慣れてもないがニコラウスと呼ぶことにした。


「じゃあさニコラウス。王家の封蝋の偽装したのはミゲル・カストロって言ったわよね、ならそのミゲル・カストロっていくつなの?。王家の封蝋を作ったのは200年前よ。リンズアルティーデが即位したのは20年前、当時18歳よ、ミゲル・カストロが人間だとして200歳を超えてるのよ、そこら辺はどうなの?」


「ミゲル・カストロは不死者だ」


 捕まって大人しくなってきたニコラウスはべちゃくちゃとライトノベルにありそうな展開のように言わなくてもいい情報を吐き捨てる。


 この世界で言う不死者には大きく二つがある。


 まず一つ、一度死に生前の恨みや募り怒りなどに支配され生き返ると言うより本能で動く怪物ともう一つカイブロスと同じように魔素の力を借り肉体を再構築し、加害者に不幸を撒き散らす事とそしてもう一つ・・・


「アンデットってこと?」

「いや。アンデットじゃない。奴は魔法ににより己の体を魔法とし他人に寄生している。」


 サンディには心当たりがあるみたいだ、記憶を探っている。

 黙秘すればいいのにと思うのだが何故話し出すんだろうな不思議だな


「・・・それってガブリエル・カストロ・・・」

「そういうことだと 、お前さんが生まれるより前、寄生魔法に手を染めた男がいた。その名をガブリエル・カストロ。ミゲル・カストロの曽祖父に当たる人物だ」


 魔法による寄生である。


 ガブリエルが発明した最高傑作である。寄生とは簡単に言えばその魔法を発動させた使用者は魔法となり契約者つまり魔法を受ける人に寄生する。そうすることで使用者は契約者の体を乗っ取ることができる。乗り換えると言っても1人の人間が乗り換えられる回数に限度がある。


 その昔この魔法を開発した男こそ先ほど名前が上がったガブリエルである。彼は魔法研究界では名の通った秀才であった。


 当時ガブリエルが寄生魔法を開発できた時にはすでに齢80を超えていた。


 ガブリエルはなんとしても寄生魔法を研究したかった・・・しかし年齢には勝てずこの魔法が完成した時倒れる事となる。そこへ駆けつけたガブリエルの執事兼世話人であった男を騙してその執事の体を乗っ取り、寄生魔法の研究を始めた。ガブリエルの後継者と名乗った。


 その後世界はガブリエルの研究していた寄生魔法の危険性に気づきガブリエルが乗っ取った執事あったアレザンクを投獄。

 断頭台にまで持っていったが彼は捕まる前に協力者を作り。断頭台に乗せられ落とされ、死ぬ間際にその協力者の体を乗っ取り処刑は成功したように見せかけた。


 そして山奥でいつかの保険として家族を作り自分は地下室で密かに寄生魔法の研究を続けた10回目の寄生魔法を行使した際に彼は記憶の欠落に気づく事となる。


「私は誰だ。この男は誰だ」


 以前から記憶の齟齬や話の欠落など話がが噛み合わないなどと言った症状はあったが自分の老化だと判断し記憶から消していた。


 ガブリエルの記憶には自分の姿が残っているがそれが誰なのか認識できない。


 他にも執事の記憶、断頭台で落ちる瞬間、自分の体が吊るされているのを見ている誰か、街から誘拐してきたガキが彼に絞められる瞬間、


「これはなんだ?」


 テーブルの上に置いてあったメモ用紙を開きその内容に凝視する。


『お前はガブリエル・カストロだ。


 これを読んだと言う事は記憶の曖昧さに気づいたと言うことか。お前はこれに書いてあることを実行せよ。


 上にいるリックスに寄生魔法をかけよ。そうすればリックスの意思はお前のものとなり得る。


 幸運ではなく悪運が味方するとこをここに祈る。


 ガブリエル・カストロ お前と同じものより』


 彼は8回目あたりから記憶が曖昧なことに気づき始め記憶から消していたが最悪に備えテーブルの上にメモを残すようにしていた。


「ガブリエル・カストロ。それが俺の名。リックス・・・記憶にあるぞ!あいつだ!」


 ガブリエルは急いで上へ上がりリックスの元に向かう。


「リックス!」

「と、父さん、急にどうしたの?」


 窓から外を見てていたリックスがすごい勢いで振り返る。


「お前に話がある。」

「な、なに。父さん」


 窓から離れガブリエルに近づくリックスの目は化け物を見るかのように怯えている。


「これからお前にある魔法を使ういいな」

「どんな?」


 リックスは恐る恐る問いかけるがガブリエルの返答が遅れる。


「・・・幸運になる魔法だだからそこに座ってろ」


 ガブリエルはそれだけ言うと立ち上がり魔法を唱え始める。


「父さん!なにするの!」

「静かにしなさい」


 そうしてガブリエルが行使した魔法は不完全な形で行使された。ガブリエルは記憶を失い始めていたそこには寄生魔法の術式なども一部含まれていたと思われる。


 不完全な形で寄生魔法をかけられたリックスの自我が残ってしまった。しかしリックスの精神かガブリエルの意思によって汚してしまった。


 身体と自我はリックスの物であり。

 精神はガブリエルの歪んだ物となり。

 記憶は2人分が混ぜられた物であった。


 それがガブリエルの始まりでありリックスの始まりである。


 自我の残ったリックスはなに不自由なく母と生活していたがある日入るなと言われていた父ガブリエルの地下室に入り寄生魔法行使の際に欠落した記憶が断片的に戻る事となる。

えーこれとは別に短編を新規投稿しました。


『仲間を追放し弱体化した勇者パーティ新人を迎え入れて、全滅する』


2000字程度の短編です。


まぁ、ざまぁ系だけど仕返しではなく自爆って言った感じです。是非読んでみてください。真面目に書いたと思う。


以上宣伝でした。

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