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第1話 裏切りの貴方
「私は貴方を裏切らなかったのに」
なぜ貴方が私の前に立ちふさがるのですか
味方であるはずの存在が
誰よりも心を許していた
最も奥深くの扉を守らせていた
その裏切りはあってはならない事
もう二度と人を信じられないかもしれない
なぜ貴方がそこに立っているのですか
こちらにいない貴方が 目の前に立つ貴方が
私の心を深く傷付ける
この魂につけられた傷を
さらに深くえぐっていく
「なぜ」
「一体、なぜ……」
「私はその時まで貴方の味方でいたのに」