『死者の書』の脅迫
く、くそっ!!??
どうして俺は地面を這いつくばっている。
「謀ったか??牢屋に連れていけ!」
〜〜〜〜〜〜
「「「「「「本が喋った!!??」」」」」」
(ゼーレ坊!気をつけるのじゃ!亜神の気配じゃ!!)
「亜神だと?!」
俺は思わず身構えた。
フェスタの手から『死者の書』が飛び出し、俺の前に浮かび上がる。
【なるほどなるほど、この感じ、久しく時は過ぎ去ったか、、、だが、、、お前は古き血を受け継ぎし者、、、『死者と会話する者』で違いないか???】
なんなんだこいつは。
不気味過ぎる。
「お、俺は『死者と会話する者』なんかじゃない、、、」
【ほう??この我に嘘をつくとは、、、良かろう、、、嘘をつく度に魂を一つずつ剥がそうか、、、まずはそこの男、、、】
「ぐはっ!!??」
フェスタの護衛の一人が泡を吹いて倒れた。
「ジークぅぅ!?!?!何が起きてるっ!!??おい!!??その本は何を喋っている!!??答えろ!!傭兵!!」
俺は混乱していた。
もう一人の護衛が武器を抜き、『死者の書』に飛びかかった。
「ごぱっ」
護衛は切り裂かれてバラバラになった。
魔法の気配は無い。
攻撃音すら無かった。
周囲は呆然としていたが、直ぐにショカ・ジンやフェスタ、ハスクルーク、ケシャイア、ベガが戦闘態勢に入った。
このままではまずい!!
「待てっ!待ってくれっ!もう、嘘は付かない!お、俺が『死者と会話する者』だ!」
俺は手を広げ、全員の動きを止めた。
(爺、勝てるか?)
(無理じゃな。あの亜神に近いものを感じるのじゃ。)
【そうだ。我には勝てない。そして嘘は許されないぞ、『アーク』を司る者よ。調停者には会ったようだな?主に我が引き渡されれば、あやつの思うところとなろうな。さて、この死者達はまだ元に戻せるぞ?戻してほしいか?】
俺はちらりとバラバラになった身体を見遣った。
「戻してくれ。頼む。」
先程まで死体だった護衛達が身体と魂を取り戻した。
「がはっ!げほっ!げほっ!」
「ぜほっ!!おえっ!!」
【お主の願いを聞いたのだ。我の願いを聞いてもらおうか。】
ゲス亜神が、、、、
「何が望みだ。」
【簡単な事だ。我のしもべとなれ。更なる魂を食わせろ。】
「お断りだ。」
【ならば、お前の住む街を食い尽くしてやろう。まずはその犬を食って、その後はあの銀髪の少女だ。】
「ぶっ殺す。」
俺はすぐさまに『真血』を発動させた。
【ほう。『真血』か。『神殺し』などと生意気な事を。まぁ良い。いずれまた話そう。】
本は閉じられ、ぽとりと床に落ちた。
「拘束しろ!!!」
俺は床に組み伏せられ、牢屋に連行された。




