表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マスカレイド 温羅  作者: 一等神 司
怪人 【刀】《備前刀 数打ち》
3/35

第二話 必殺!破邪乱舞魔滅斬!

戦闘のシーンです。


【変化札】の邪悪側のランクの名称が変わります。

変更前 → 変更後

【魔化】→【魔器】

【魔物】→【魔獣】

この様に変更します。


勢いで書き始めたので、まだまだ設定の詰めが足りませんでした。

ご愛読頂いている方々には、ご迷惑をお掛けします。

m(_ _)m

「目覚めよ!破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)!」

【聖獣 犬王】のカードで化身した彼は、右手に持った刀に力を込めた。

刀身の輝きを増す破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)は、まるで命を持っているかの様に感じる。

事実 その日本刀は、命を持っている。

【聖獣 犬王】の魔を滅ぼす破邪(はじゃ)の力が具現化した物が、破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)だからだ。


襲い掛かる真っ黒な姿の鬼を数人 斬り伏せると、巫女を捕まえていた鬼を斬り倒す。


「大丈夫ですか?オレの名前は……」


「はい。大丈夫です!白神(しらが) 英雄(ひでお)さんですよね?吉備津彦命(きびつひこのみこと)様から教えて頂いてます」


「えっ?吉備津彦命(きびつひこのみこと)様?」


「そうです。吉備津彦命(きびつひこのみこと)様です。私は吉備津彦命(きびつひこのみこと)様の神託を受ける巫女の神宝(しんぽう) 咲希(さき)です」

吉備津彦命(きびつひこのみこと)様より、あなたを助ける様にと神託を受け、聖獣(せいじゅう)変化札(へんげふだ)を持って来ました」


「そうなんですか?ありがとうございます」


「いえ、お礼は要りません。何故ならあなたに世界を救って貰う為にやった事ですから」


「えっ?オレがですか?」


「そうです」


「おっと……」

世界を救えと言われて、動揺している所に、鬼が斬り掛かって来た。

鬼に変えられた女の子だ。


「ガァーーーーッ!」


威嚇をしながら、何度も斬りつける。


「話しの邪魔だ!」


攻撃を避けながら、破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)で斬りつける。


「あなたは鬼神 温羅(うら)の一族の末裔の一人です」


「えっ!?そうなんですか?」


「はい。そうです。だから、聖獣(せいじゅう)犬王(けんおう)様の霊力に体が耐えられるのです」


犬王(けんおう)……」

魔神帯(ベルト)のバックルの部分に挿さった変化札(カード)を見る。


そして、鬼達の群れを睨み、破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)を構え斬り込んで行く。


破邪(はじゃ)!!!」


確実に一斬りで一体を倒して、鬼の群れを討伐する。


「後はお前達だけだ!」


そう言うと、破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)を構え、真っ黒な姿の鬼のリーダーと思われる一体と……

変化帯(ベルト)で鬼に変えられた女の子を睨む。


「死ねぇーーーっ!」

と、襲い掛かる真っ黒な姿の鬼。


その攻撃をひらりと舞う様に躱すと


破邪(はじゃ)魔滅斬(まめつざん)!」

と、頭から真っ二つに斬り滅す。


「残りはお前だけだ!」


「ガァーーーーッ!」


破邪(はじゃ)牙斬(がざん)(とう)と腕が変化した刀状の部分で斬り交える二人。


しかし、人としての意識の無い、魔器の変化札から溢れる破壊衝動だけで動いているに過ぎない、鬼の動きは単調で……


「これで終わりだ!破邪(はじゃ)乱舞(らんぶ)魔滅斬(まめつざん)!」

舞でも舞うかの様に軽やかに、瞬間的に何度も斬りつける。


「ガァーーーーッ!」

叫び声をあげ倒れ、体を纏っていた鬼の衣装が黒い霧に変わり、霧散して行く。


後には、白神(しらが) 英雄(ひでお)に詫びて走り去った女の子が、元の姿に戻って倒れている。


「えっ!?日幡(ひばた)さん!?」

日幡(ひばた)さん!大丈夫ですか!?」


白神(しらが) 英雄(ひでお)も化身を解いて女の子を抱き起こす。


「ん…… うっ…… こっ……ここは?」

意識を取り戻す日幡(ひばた)と呼ばれた女の子。


「大丈夫ですか?鬼達に怪人に変えられてたんです!」


「は……はい。薄っすらと記憶に残っています」


自分で体を起こす日幡(ひばた)


「怪人に変えられていても、意識は有ったんです。まるで覗き窓から外を見ている感じで、意識が有って見えていても、自分の体は動かせなかったんです」

怪人に変えられていた時の状況を説明する日幡(ひばた)


「そうだったんですね。助けられて良かったです」


「ありがとうございます」


そこに神宝(しんぽう)が話に割って入る。


「もう大丈夫だろうと思うけど、この破邪(はじゃ)の札を持っていて。もし魔が体に残っていても祓ってくれるから」

と、日幡(ひばた)破邪(はじゃ)の札を渡す。


「あっありがとうございます」

と、日幡(ひばた)は受け取る。


「それと、白神(しらが)さんにはコレね」

と、神宝(しんぽう)が2枚のカードを差し出す。


「それは何ですか?」

と、問う白神(しらが)


「これも聖獣(せいじゅう)変化札(へんげふだ)よ」

「最初に渡したのは、犬王(けんおう)様の変化札(へんげふだ)で、この2枚は猿王(えんおう)様と雉王(ちおう)様の変化札よ」

「はい」


と、白神(しらが)に渡す神宝(しんぽう)


「わかりました」

と、受け取る白神(しらが)


「使い方も吉備津彦命(きびつひこのみこと)様から教わってるから、後で教えるわね」


「はい。宜しくお願いします」


「さて、この日幡(ひばた)さんが怪人に変えられていた変化札(へんげふだ)を回収して…と……」

「じゃあ、取り敢えず移動しようか?立ち話もなんだから……」

と、神宝(しんぽう)日幡(ひばた)を怪人に変えた変化札(へんげふだ)を拾うと、二人と移動を始めた。


「(ふぅーー…… 何だか知らない間に、世界を救う事になったぞ……)」

と、白神(しらが)は心の中で呟く。


しばらく歩くと小さな小さな神社に着く。


「ここよ」

と、神宝(しんぽう)


「オレの家は近くだけど、こんな所に神社が在るなんて知らなかった……」

と、不思議そうに白神(しらが)が呟くと


「当たり前でしょう。認識を阻害する結界を常に張ってあるからね」

と、誇らしげ(偉そう)に胸を張る神宝(しんぽう)


「「へーーっ!?そうなんだ?」」

二人同時に驚きの声をあげる。


「さっ こっちよ」

と、境内の中の小さな小屋に案内する神宝(しんぽう)


「じゃあ、説明をするから、そこに座ってね」

かわいい巫女さんと好きな日幡(ひばた)さんの両手に花の白神(しらが)君でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ