第十四話 レイド朱雀 破邪炎嘴矢連射!!
【変化札】の邪悪側のランクの名称が変わります。
変更前 → 変更後
【魔化】→【魔器】
【魔物】→【魔獣】
この様に変更します。
勢いで書き始めたので、まだまだ設定の詰めが足りませんでした。
ご愛読頂いている方々には、ご迷惑をお掛けします。
m(_ _)m
「ふぅ………」
「これで、魔族の偵察に使えそうな式神を作成終わりましたね。後は、命令して……と……」
心の中で白神が命令をすると、数十もの式神が、一斉に行動を起し、隠れ神社から出て魔族の偵察に向う。
それと入れ替わる様に、雉の式神が一体 戻って来た。
「魔族を見付けたのか?」
と、白神が問い掛けると、
テーブルに広げられた岡山県の地図に舞い降りる雉の式神。
そして、一点を嘴で突付く。
「そこか……かなり遠いな……」
電車の駅で言うと、備前山門駅が最寄りだった。
17歳の高校生の白神は、移動手段が限られている。
今は、公共交通機関を利用するか、県庁から借り出された電動補助付きの自転車で、移動をするしか無い。
しかし、公共交通機関を使って移動したら、電車やバスを降りたなら、その後は歩きになるので、現実的な移動手段は、自転車しか無い。
将来的には、警察組織と連携が取れる様に、茨木知事が交渉をしてくれているそうだが、まだ実現していない。
「神宝さん 日幡さん 魔族が現れたので向かいます。離れているので、帰りは少し遅くなると思います」
と、二人に告げて、自転車に乗る白神。
「(頑張って行きますか!)」
と、心の中で気合を入れる白神だった。
その頃 ランバの命令で適性者を探している鬼達とバイク怪人は、人の多い岡山駅の方向に向かって進んでいた。
しかし、岡山市民は、テレビなどで異変を知り、極力 外出を控えている。
その為 鬼達はなかなか適性者と出会わない。
しかも、連れているバイク怪人は、怪人態で歩かせれば、身体が重くて動くのが遅いし、バイク形態にさせて走らせると、自分達が追い付けない。
仕方が無いので、怪人態でゆっくり移動している。
白神が魔族退治に出掛けた後の吉備津彦命の隠れ神社では、日幡が【化身帯】と三枚の【変化札】、【赤狐】と【白鶴】と【緑狸】を眺めて、一人で悩んでいる。
「四神の【変化札】は、取り敢えず白神君が使うから、持って行ったけど……」
と、さっきからずっとブツブツ独り言を呟いている。
【化身帯】を使える者が増えたら、大幅な戦力アップになるが、日幡の事が好きな白神は、日幡が戦いに加わる事に反対で、
神宝は、化身して戦わないまでも、【化身帯】で式神を使役して、戦闘のサポートをして貰うだけでも、白神の負担が少しでも軽くなると考えている。
三人で話し合ったが、答えが出ずに、どうするのかは日幡の意思に委ねられた。
それからずっと日幡は悩んでいる。
「どうしよう……うーん……でもなぁ〜……うーん……」
日幡が決めるのは、まだまだ時間が掛かりそうだ。
「いや、格好良いと思いますが……」
その頃の左京は岡山県警本部で報告を行っていた。
化身して怪人化されていた者を救助した事などの報告だ。
その際に、化身後の名前を【京児】とした事も報告したのだが、
「何故 そんな名前にしたんだ?」
と、片山警視に言われ、不快感を示していた。
片山警視と一緒に報告を聞いていた他の県警幹部も、
「いやいや、京児は無いだろう……」
と、片山警視に同意する。
「私の名前に京の字が入りますし、警察官として化身するんですから、ケイジって語呂的にも良いですし……」
と、反論する左京。
「まぁ……良い。手に入れた【変化札】は、必ず吉備津彦命の隠れ神社で浄化して貰う様にな」
と、左京に指示を出す片山警視。
「はい。後で持って行きます」
と、応じる左京。
「それと、白神と言う化身をする者との連携も大事だな」
そう左京に命じる。
「はぁ……」
あまり納得いっていない感じの左京。
「どうした?」
と確認する県警幹部。
「いや、化身出来るとは言っても、一般人ですから……私が化身 出来る様になったので、白神と言う人物は、必要無いかと……」
と、答える左京。
「化身に使う【変化帯】の位が違うだろう。位が一つ違うだけで、倍以上の戦闘力の違いなのだから、お前の使う【化身帯】と【魔神帯】とでは、四倍以上の差になる。それで、一般人だからと、この状況で手伝って貰わないのは、戦力を大きく削る事になる。解っているのか?この事実を?」
と、左京の言葉を全否定する片山警視。
「まぁ……そうですが……」
と、納得いかない様子の左京。
その頃 白神は、やっと適性者捕獲を目的とした魔族の一団を発見した。
「あの感じでは、バイクの怪人かな?それだと回避が苦手な犬王だと、体当たりされたら大ダメージになるかもなぁ……」
「遠距離攻撃の雉王か、回避の得意な猿王が、今回は合ってそうかな?」
「まだかなり離れているから、雉王で先制攻撃をしてみるか……」
そんな独り言を言いながら、怪人に相性の良い戦い方を模索する白神。
「化身!」
《マスカレイド ウラ チオウ》
腰のバックルが輝き、鬼の面と装束をベースとした、雉の赤い半面と緑の胸当て、白地に茶色の羽根模様の防具の【雉王モード】に姿を変えた。
左の掌を半面に持って行き、右手の人差し指で、鬼や怪人を指差して……
「面の裏の怒りを受けてみろ!」
そう叫ぶと、カード入れから朱雀の【変化札】を取り出し、バックル右側のカードスロットに挿れる。
《レイド スジャク》
言霊がそう告げると、右肩に朱雀の顔を模した半面が肩当ての形に変形して付き、左手の弓が形を変えて行く。
変形の終わった後の弓は、アーチェリーの型をしていて、矢も連射可能になっていた。
「おーっ!スッゲェーーーッ!きっと相性が良いだろうと、雉王のモードで、朱雀の【変化札】をレイドしてみたけど、こんな風に大きく変わるんだ!?」
大喜びの温羅。
「それじゃ退治しますかねぇ〜」
と、言い、
アーチェリーの形に変形した【破邪雉翼弓】を、構えると……
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!
鬼の群れに矢を連射する温羅。
簡単に全ての鬼を一掃する。
「さて、じゃあ最後にバイク怪人だね……」
と、バイク怪人に狙いを定めようとすると……
ドンッ!
と、バイク怪人が前に倒れ込むと、バイク形態に変形した。
そのまま高速で温羅に突っ込んで来る。
「よっと……」
と、宙を舞い、軽く避ける白神。
【朱雀】の【変化札】をレイドした事で、移動速度や回避の力も上がっている様だ。
着地と同時に、バイク怪人に狙いを定める温羅。
その時に、破邪の力も込める。
「必殺!破邪炎嘴矢連射!!」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!
そう温羅が叫びながら矢を連射すると、矢は激しい炎を纏い、バイク形態のバイク怪人に向かっていく。
「うぉーーーーっ!」
全ての矢は命中し、バイク怪人は身体から黒い霧を出し霧散させると、革ジャンを着た大柄な男に姿を変えた。
白神は化身を解くと男に走り寄り
「大丈夫ですか?」
と声を掛ける。
「あ……はい。助かりました……」
と、意識が少し朦朧としながらも、白神にお礼を言う男。
【乗物 バイク】の【変化札】を拾いながら、白神は
「県が準備した避難所が有ります。一緒に行きましょう」
と、バイク怪人だった男性に告げる。
「はい。ありがとうございます」
それにお礼を言うバイク怪人だった男性。
「(確かに怪人と化身に選ぶ【変化札】の相性って大事だな……)」
と、今回の戦闘で、強く感じていた白神だった。
その頃の日幡 宣明は、と言うと……
「おーーーい!優美子ぉーーーっ!」
と、家から出て近所で、大声を出しながら、優美子を探していた。
徐々に白神が【変化札】の使い方を学んでいきます。
ある程度 学んだ後に、小さな変化が有る予定です。




