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マスカレイド 温羅  作者: 一等神 司
序章
1/35

昔々 ある所に……

プロローグです。

これは、遥か昔々の物語。

吉備国(きびのくに)と呼ばれる古代日本に存在した国に、温羅(うら)と言う鬼の王がおったそうな。

温羅(うら)は多数の眷属を従えて、吉備国(きびのくに)を支配しておった。

温羅(うら)は熊よりも大きな体をしており、大層な怪力だったそうな。

温羅(うら)は日本では無い所から来たと言われておる。


その温羅(うら)を討とうと、吉備津彦命(きびつひこのみこと)様が部下を連れて吉備国(きびのくに)に来られたそうな。


そして、吉備津彦命(きびつひこのみこと)様は、矢で温羅(うら)を倒そうとされ、左目に矢を受けた温羅(うら)は、(きじ)に変化をして逃げるのじゃが、吉備津彦命(きびつひこのみこと)様も鷹に変化され、それを見た温羅(うら)は、(こい)に変化をすると、吉備津彦命(きびつひこのみこと)様は()に変化をされて、温羅(うら)を捕らえて、討伐されたそうな。


「この怨み幾星霜 千代に八千代に時が経とうとも、必ず蘇り晴らさでおくべきかっ!」

「必ずお前等の子孫を滅ぼしてくれる!」



温羅(うら)

そう呼ばれた鬼神が、首を切り落とされて、滅んだのじゃ


切り落とされた鬼神の首は、それでも生気を放っており、時折 目を見開いては唸り声をあげておったのじゃ。

吉備津彦命(きびつひこのみこと)様は首を犬に喰わせる様に命じるも、骨となった首は、それでも唸り声をあげておったそうな。


そうして、切り落とされた鬼神の首は、吉備津宮、現在の吉備津神社の釜殿の竈の地中深くに埋められたそうな。

それでもその首は十三年の月日、唸り声をあげ続けておったそうな。





その首は、今も深き地の底で、恨みの言葉を吐き続けておるのやも知れんのう……

桃太郎が現代のヒーローとして活躍する話は多いですが、温羅や温羅の子孫がと言うのは少ないみたいなので、ヒーロー化してみようかと……

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