散りゆくものへ
きっとこの世界に永久はない
いずれは皆、散りゆくことになる
今、私も散りそうだ
あなたをずっと見ていたかった
だけど、もうだめ
冷たい感触が私を蝕んでしまう
そんな私をあなたはどう思うかな
きっと、あなたは私に気づかない
あなたにとって、私は些細なこと
私の想いなんて、あなたは知らない
だけど、それでいい
私はあなたの日常の一部となっているのだから
それがわかるから怖くない
痛いし、辛いけど
あなたはクシャッとした顔で笑っている
新しい衣に身を包み
新しい気持ちを抱いている
だけど、最後に触れたいな
今までずっと見ていただけだから
手を伸ばしても、あなたに届かない
もう、願うしかない
散った私にあなたが触れてくれることを