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お願い、助けて。なんでもします

4月30日(月)12:00


NAME【ノリノリ】 11:23

おはよう!これからメシの尽きた家を出て田舎に実家に帰るぜ。

そっちはどう?



……

朝起きるとノリノリさんって人がネット掲示板に書き込んでた。

ぐぅ…お腹が情けなく鳴る。

マトモに食べられなくなってはや3日。

ビスコを明け、1日一個をゆっくりと噛る。そして水をがぶ飲みする。あとはカロリー消費を減らすためにひたすら横になってスマホからネットサーフィンをするか、寝てる。



NAME【カナカナ】

あの、富岡市内なんですよね。私もデス。もしよかったら私を拾ってもらえませんか?

食べ物が尽きたんですが、家の前をBiterがうろうろしてて出られないんです。



NAME【カナカナ】

その、なんでもします。あなたの言うことは何でもします。だからお願いです。

私は28歳女です。

身長は168㎝ スリーサイズは上から86-58-88です。深田恭子によく似ていると言われます。

なんでもします。なんでもします。


お願いします。助けて。


私は藁にもすがる思いで、ノリノリさんに個別メッセージを送った。助けてくれるなら、ご飯を食べさせてくれるなら、どんな男とも寝れるし、なんでもできる。



5分もしないうちに返信が来た。

NAME【ノリノリ】

了解。今から行く。家の住所と電話番号教えて。



彼に即応されたことに一抹の不安を感じながら、私は住所と電話番号をメッセージした。これで助かる…かもしれない。

私は希望の光が微かにみえたことに安心したのか、いつの間にか眠りについていた。




オレ達はありったけの食糧と武器になりそうなものを積み込んで、車に乗り込む。運転手はカッパだ。愛車を血のりだらけにされたことを根にもって、断固として運転手は譲らなかった。


オレは助手席でスマホにかじりつく勢いでメッセージを送っている。顔は上気し鼻息も荒いのが自分でもわかる。下腹部も熱くなっている。


「おい、ノリ。どうした!?大丈夫か?」

常さんがオレの様子を見て心配そうに顔を覗かせた。

「だだだだだだダダだいじょ、大丈夫だよぅ」

声が上ずった。

常さんとカッパの顔が余計に怪訝なものになる。

「な、なんでもない!早く車を出せカッパ!やつらが来るぞ」

カッパはオレの声に慌ててギアを【D】に入れ、ロンクルは急発進した。


ロンクルは人気の無い街道をハイブリッドらしく静かに走りぬける。


「なあ、カッパ。これからマキ美容院の前を通って高速に乗るんだろ?」

「うん、そうだよ」

そうか…とオレは平静を装いながら声にならない掠れた声をしぼり出す。




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