始まりの時代
西暦二〇一四年の秋。葉に色が付き始めた頃に地球の歴史が変わった。
秋風の吹く晴れた日、とある一人の大学生が不可解な力で一台の車を潰した。
周りがこの不可解な現象に驚愕したのはもちろん、力を使った青年本人ですらこの力に驚き、戸惑った。
この日を境に、日本各地に不可解な力が広まっていった。
ある者は火を吹き、ある者は何もない所から金を作り出し、そしてまたある者は傷を癒した。
各国の政府は自国から科学者を集めてなぜその様な力が使えるようになったのか、研究を始めたがどうやってその力を得るのか結局は何も判明しなかった。
ただし、ジャンヌ・ダルクやアーサー王などといった英雄達は皆、この力を持っていたのではないかと考える学者もいた。
そして時が経つにつれて、人々はこの力を神威と名付け、神威を持つものを神威持ちと呼ぶようになったのである。
それに伴い、神威で犯罪を犯す者、神威持ちを兵器として扱う者なども現れ始て、その問題に各国の政府は頭を抱えた。
しかし、問題はそれだけではなかった。
神威の存在が確認されて間もなく、この地上に空想上の存在でしかなかった聖書の天使や悪魔、神話の神々や幻獣といった存在が溢れかえり、人々は更に混乱した。
そして、神威が出現して何も問題が解決しないまま五◯年後――――――
どうも始めまして。師走 扇です。
この作品はE☆エブリスタから移したもので、まだまだ直す点があります。あらすじにも書きましたが、こうした方がいいと思う所は遠慮なくアドバイスをください。
よろしくお願いします。