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帰還

『さようなら…大好きだったよ…お別れなんてしたくないよ。』

エリは目を覚ます、あの夢の続きのセリフを初めて聞くことができた…。あれは何を意味しているのだろうか?

『エリ?起きてたの?さぁついたわよ、ここが私たちの隠れ家よ。』

エリは驚いた、これが隠れ家ですって?

恐ろしいほどの大豪邸だった。庭が綺麗に整えられている、門は自動で開くのだろうか?とても立派だ。壁が一面真っ白の大きな邸宅が目の前に広がる。

アンジェラが陽気に話す。

『えへへ〜すごいでしょ〜♪ここのお嬢様がいい人でね〜、私たちのことを匿ってくれるんだ♪』

どうやらあの屋敷は彼女たちの物ではなく彼女たちが匿ってもらっている人の物らしい。

ボロボロなったセダンを停めると、玄関の大きな扉が開き中から陽気そうな女性が飛び出してきた。

『おかえりなさ〜い!私の可愛い子猫ちゃんたち〜♪』

『ってこの車プレゼントしたてなのにもうボロボロじゃない!みんな怪我とかはない⁈』

リリーが答える。

『私たちは自己再生するから大丈夫だって…。それと任務完了だよ、ほら"小島エリ"ちゃん…いや、"R-001"を無事確保したよ。』

陽気そうな女性は目を輝かせる。

『ホント⁈それはなにより一番いいニュースね〜!でも…こっちは悪いニュースしかないわ。』

リリーの表情が曇る。

『…"彼女達"が動きだしたのね。』

女性は頷く。

『えぇ…、ファイアスカウトとリーパーを送ったのだけどダメだったわ。ヘルファイアミサイルでなら仕留められるハズなんだけど一発も"当たらなかった"わ。』

『…でも暗いニュースはここまでにして中に入りましょ!せっかくの新しいお友達を玄関にずっと立たせるなんて失礼だわ、みんな疲れたでしょ?それにこんなに汚れちゃって…お風呂にお湯入れておいたから入ってきなさい♪』

エレナとアンジェラは嬉しそうに跳ねる

『やった〜!私お風呂大好き♪お姉ちゃん達〜早く入ろうよ〜。』

『エリちゃん!ここのお風呂すごいんだよ〜!大きいんだよ!ほら、早く早く♪』

サーシャも屋敷の中に入っていく

『あーもう運転してて疲れちゃったよ〜…肩が痛いわ〜…』

エリもアンジェラに手を引かれて屋敷の中に入っていく。それにしてもすごい家だ、私が知る限りで玄関にシャンデリアが2つもある家は見たことない。

ふと、リリーの方を向いた。リリーは屋敷のお嬢様らしき女性と話を続けている。

それにしても、"彼女達"とは何なのか。そしてR-001…

私の名前なのだろうか…

新しい仲間と出会って喜びがありつつも、胸の中の不安は消えない…


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