表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者と登場人物の関係

作者: フロド

最初に言っておきます…私を怒らないで下さい!憎まないで下さい!ただ、何か話を載せたかったんです…

「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」


僕は今、人気の少ない路地裏に連れてこられ、銃を突き付けられている。


「…何を待つんだ?」


銃を突き付けているのは小柄で太りぎみの男。


全身黒のコート姿で、帽子を被っていて顔はわからない。


「いやいや!!なんでこんなことするんだ!?」


「なんでって…作者がそう書いてるんだし、しょうがないだろう」


「おお、おおおおい!!問題発言だぞ!!作者とか言うな」


ここはツッコミを入れないといけない気がした。


「いいだろう。本当の事なんだし」


「あのな、小説っていうのは現実から離れられる方法の一つなんだ!そんな夢ある物に現実を持ち込むのは外道だ!!そんな小説家は小説家を名乗る資格なし!!!」


僕は銃の事をすっかり忘れて男の帽子を持ち上げて、頭をバシバシ叩いていた。


…男はハゲていた。

「…帽子を戻せ…」


銃に気付いた僕は、帽子を戻して元の両手を上げる体勢にした。


「俺だって作者を恨んでいるさ…この頭のことでな…。だがな、お前を主人公にしている作者がそんな最低な作者なんだ」


トゥルル、トゥルル……男の携帯が鳴り始めた。


携帯を取り出し、電話に出る男。


「誰だ……あ、作者さんですか?ど〜も〜この度はお世話になります〜。はい、はい、あ、はい…えっ…そうですか〜…はい…正直残念ですね……いいんですか!!!ありがとうございます!!!はい!…はい頑張りたいと思います!!…はい…じゃあ次の作品で…はい、は〜い、失礼しま〜す」


ピッ


「…ってことで、さよならだ」


「どういうことだよ!!しかも、電話中キャラ変だったし!」


「うるさい。とりあえず次の作品に出られるから安心しているんだ」


「ふざけんな!!!」


「作者も終わりにしたいらしいから、じゃあな」


「くそ〜おい!作者!!次でも僕を使え!!どんな事でもするから!!!死にたくねぇ〜よ〜」


カチッ…

「…へ?」


男がマヌケな声をだした。


銃に弾は入っていなかった。


「…やったぁ〜…ヤッタァー!!死なずにすんだー!!!」


「どうやら俺達は次の作品でまた会うようだな」


「ありがとう!!アンタもありがとう」「アンタじゃない、俺は禿鷹(はげたか) (つとむ)だ。よし、じゃあ出番があるまで俺の家で一杯やるか」


「うん!!あ、僕の名前は七詩(ななし) 出素(です)です。じゃあ行きましょうか」


僕たちは2人揃って路地裏を抜けた。


空はとても晴れていて、この晴れた気持ちと似ている。


と、思った。

最後まで見て頂いて本当にありがとうございますこの話は「とりあえず短編を書きたい」と思った私が7分で書いた話です。前書き、あとがきの方が時間掛かってます…。その結果、7分に見合う話が出来てしまいました。これからはしっかりと書くので応援よろしくお願いします!!そして、出来れば感想を書いていただけると…泣いて喜びます。それが「最低」と書かれていも、書いて下さる行為が嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  楽しく読ませていただきました。  話の中で、現実を持ち出してみるのも、ひとつの笑いの要素として楽しいですね。  それと、物書きの一人としての感想ですが、作者さんのキャラへの愛着ぶりが、い…
[一言]  ぬぅ〜、確かに僕も登場人物について配慮がたらんかもしんないです、はい。  ストーリーや文章はともかくとして、小説書いてる者の心に響く作品だと思いました。これからは僕も登場人物について考えて…
[一言] なんとなく、予想はしてたけれど電話の最中のキャラの変わりように思わず吹きました。 確かに、書き手の指先一つでハッピーエンドにもバッドエンドにもなりますからねぇ。 スナック菓子を食べきっても…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ