作者と登場人物の関係
最初に言っておきます…私を怒らないで下さい!憎まないで下さい!ただ、何か話を載せたかったんです…
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
僕は今、人気の少ない路地裏に連れてこられ、銃を突き付けられている。
「…何を待つんだ?」
銃を突き付けているのは小柄で太りぎみの男。
全身黒のコート姿で、帽子を被っていて顔はわからない。
「いやいや!!なんでこんなことするんだ!?」
「なんでって…作者がそう書いてるんだし、しょうがないだろう」
「おお、おおおおい!!問題発言だぞ!!作者とか言うな」
ここはツッコミを入れないといけない気がした。
「いいだろう。本当の事なんだし」
「あのな、小説っていうのは現実から離れられる方法の一つなんだ!そんな夢ある物に現実を持ち込むのは外道だ!!そんな小説家は小説家を名乗る資格なし!!!」
僕は銃の事をすっかり忘れて男の帽子を持ち上げて、頭をバシバシ叩いていた。
…男はハゲていた。
…
…
…
「…帽子を戻せ…」
銃に気付いた僕は、帽子を戻して元の両手を上げる体勢にした。
「俺だって作者を恨んでいるさ…この頭のことでな…。だがな、お前を主人公にしている作者がそんな最低な作者なんだ」
トゥルル、トゥルル……男の携帯が鳴り始めた。
携帯を取り出し、電話に出る男。
「誰だ……あ、作者さんですか?ど〜も〜この度はお世話になります〜。はい、はい、あ、はい…えっ…そうですか〜…はい…正直残念ですね……いいんですか!!!ありがとうございます!!!はい!…はい頑張りたいと思います!!…はい…じゃあ次の作品で…はい、は〜い、失礼しま〜す」
ピッ
「…ってことで、さよならだ」
「どういうことだよ!!しかも、電話中キャラ変だったし!」
「うるさい。とりあえず次の作品に出られるから安心しているんだ」
「ふざけんな!!!」
「作者も終わりにしたいらしいから、じゃあな」
「くそ〜おい!作者!!次でも僕を使え!!どんな事でもするから!!!死にたくねぇ〜よ〜」
カチッ…
…
…
…
「…へ?」
男がマヌケな声をだした。
銃に弾は入っていなかった。
「…やったぁ〜…ヤッタァー!!死なずにすんだー!!!」
「どうやら俺達は次の作品でまた会うようだな」
「ありがとう!!アンタもありがとう」「アンタじゃない、俺は禿鷹 勤だ。よし、じゃあ出番があるまで俺の家で一杯やるか」
「うん!!あ、僕の名前は七詩 出素です。じゃあ行きましょうか」
僕たちは2人揃って路地裏を抜けた。
空はとても晴れていて、この晴れた気持ちと似ている。
と、思った。
最後まで見て頂いて本当にありがとうございますこの話は「とりあえず短編を書きたい」と思った私が7分で書いた話です。前書き、あとがきの方が時間掛かってます…。その結果、7分に見合う話が出来てしまいました。これからはしっかりと書くので応援よろしくお願いします!!そして、出来れば感想を書いていただけると…泣いて喜びます。それが「最低」と書かれていも、書いて下さる行為が嬉しいです!