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雪月花  作者: 茶葉風味
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季節は変わって

季節もすっかり変わり、さすがに十二月は沖縄も寒いのかというとそうでもなくて、東京に比べるとかなり暖かかった。

 

風が強い為、寒くは感じるものの少し厚めの上着を着れば暖かいくらいだ。

 

学校は冬独特の雰囲気に包まれていた。

学校はどこも変わらないんだなと思った。


ひかりとは一週間に一度くらいのペースで電話をしている。

最近の話題はやっぱり、小説や漫画の話ばかりだ。


来年はお互い受験生。

僕と違ってひかりは頭がいいからな。

そんな受験への不安を感じる日々に、心地よい緊張感を感じながら日々を過ごしている。


お正月になり、周りはお年玉をもらったりと賑わっている。

僕は久しぶりに揃った家族で行きたかった寺に、一人で初詣に行きおみくじを引いた。



「末吉か。待ち人来るね。」


おみくじなんていままで当たったことは無く、今年最大のイベント受験さえ上手くいけば僕にはなんでもよかった。

 

高校は東京の高校に行きたかったが、親に反対されたので無理だった。


「ひかりが今年も元気でいれます様に・・・。」


寺を出る前に小さくそんなことを呟いた。




お正月もあっという間に過ぎ、学校が始まった。


「今年は受験があるんだからしかっりと気を引き締めろよ。」


担任のその言葉が合図かのように、学校が始まった。


授業はすっかり受験モードなのか、受験関係の勉強しかしないため、新しいことを学ぶことのない授業を

退屈に思った。







昨日、ひかりと電話をした。


「これからお互い受験勉強で大変になるね。」


ひかりはちょっと震えた声でそう言った。


「電話は出来なくても手紙書くよ。」

たぶん受験生の僕達に一番時間を取られずに連絡を取れる唯一の手段だった。




僕は受験というものはひかりとの楽しい会話の邪魔をするものとしか感じられなかった。

その時間を憎く思った。

同時に、ひかりと逢えないことから寂しさから目を背けることができるため、ありがたくも思った。





時間は川の水のようにゆっくりと流れた。

だけどあっと言う間に。

明日はようやく高校受験の日。


僕の中学校生活に、ひかりと過ごすことの出来なかった中学校生活に何か意味があったのだろうか?






相合傘。


頭に急に思い浮かんだ。

























数学のノートの端に小さく相合傘を書いた。














「逢いたいな・・・。」





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