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雪月花  作者: 茶葉風味
24/42

食事の後のドライブ



11時ちょっと過ぎ。


僕等はホテルのロビーのソファーで寛いでいた。


「遅くなりました!」



ひかりが慌てて来たのか少し呼吸が乱れていた。


「おはよう。ひかりちゃん。」


「おはようございます。」


世間話をしているひかりと母さんを横目にソファーで眠りそうになっている父を起こし、車へと向かった。



「さぁて、ご飯なに食べようか?ひかりちゃん。」


車に乗り込み父さんはすぐにひかりに尋ねた。


「えっと、なんでもいいですよ!」


「なんでもいいが一番困るのよ。それに子供が遠慮しなくていいの。」


そう答えるひかりに母さんが答える。


「はい。えっと、パスタがいいです。」


「わかった。」


今日の父と母はなんだかどこか嬉しそうに見える。










「じゃ、今日のオススメを4つでお願いします。」


「ちょっと、父さん!勝手に決めないでよ!ひかりにもちゃんと聞いてから・・・!」


「高志君大丈夫。私もオススメにしようとしてたから。」


嬉しそうに言うひかりに何も言えなくなった僕は、注文してしまったのに無意味にメニューを眺めていた。













「あぁ、おいしかった!」


「そうか。よかった。」


自分が作ったわけでもないのに父は嬉しそうに言った。



「今日はいい天気だし、ドライブにでも行こうか。」


父の提案に僕もひかりも母さんも反対するわけもなく、ドライブすることに決定した。






















バスで普段通っているはずの道。

家族揃ってこの道を通るのは何年ぶりだろうか。


家族揃って通る道。

ひかりと一緒に通る道はなんだか温かくて、心が嬉しそうに暴れていた。






「そうだ、ひかりいつ東京に帰るの?」


「あ、言ってなかったっけ。明日だよ・・・。」


悲しそうに俯く。


「そっか。寂しくなるわね。」


母さんも悲しそうにしていた。













ドライブは確かに温かいものだった。

父さんや母さんの温かさがわかったし、ひかりの存在が大切に思えたし。



でもやっぱり、幸せは長くは続かないみたいで悲しくなった。



その後、僕と父さんで無理矢理車内を盛り上げたのだが今になって考えてみると何だか・・・。





寂しい気持ちは隠せてなかったな。

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