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雪月花  作者: 茶葉風味
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ベランダ


夢を見た。


彼も私もまだ小さく図書室に篭ってばかりだった頃の夢だ。



あの時も今日のように寒かったのを覚えている。



彼は図書室の暖かさに眠気を誘われたのか、壁にもたれて眠っていた。



私はその横で本を読んでいたが、彼が眠っているのに気がつくと読むのをやめ彼を見ていた。




寒くて繋いだ手に伝わる温もり。

思わず微笑んだ。



触れていて、触れていて。



一緒になって眠った。








ホテルのベランダから見える町並みに微笑む。



「明日、言わなくちゃ。」



決意を胸に今日も一日が始まった。



テレビに映し出される雪の降る景色に東京は雪らしいと確認できた。
















私は来年の4月外国へ行くことになった。

どれくらいの期間なのかはわからない。


両親には私を連れて行くことは確定していると告げられた。




高志君に今日言わなくては、勇気を出せない私には無理だ。


石垣島に来たのも両親にお願いして無理矢理来たのだ。












高志君と別れることはとても悲しい。

でも、彼には先に進んで貰いたい。



未来で見る彼には笑っていてほしい。


彼の気持ちを裏切るのは怖い。

彼の為だと思えば簡単だ。




彼の為だと・・・。
















ポタッ。

手の甲に温かいものが零れ落ちた。

溢れ出して止められないほどに。










「なんで泣くかなぁ・・・。」






ホテルのベランダで、綺麗な町並みを見ながら朝から泣いてしまった。

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