表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雪月花  作者: 茶葉風味
21/42

晩御飯と



今日はクリスマス。

さすがに母さんは休暇を貰えたみたいだが父さんは貰えなかったみたいだ。


「お父さんも今日は早く帰ってくるってさっき連絡きたわよ。」


久々に家族全員揃う。



今日はクリスマス。


あれだけ恋焦がれた、ひかりもいる。


今年のクリスマスは最高のクリスマスだ。



ただ、プレゼントを渡すタイミングが無くなったのは内緒だ。


「母さん、なんか手伝う?」


「高志はいいわ。ひかりちゃんが手伝ってくれてるから。」


どうやら僕は邪魔らしい。


おとなしくソファーに座りテレビを見る。


「父さんまだかな。」


台所から香ばしい匂いがする。







「ただいま。」


父さんの声が玄関から聞こえた。

久しぶりに聞く父の声になんだか懐かしさを感じた。



「お、高志。ただいま。」


「おかえり、母さんは台所だよ。」


台所に向かった父さんはしばらくすると、缶ビールを片手に戻ってきた。



「高志、あの子は彼女か?」


「は?ち、違うよ!ほら!小学校の時僕が転校した後くらいに転校してきた子だよ。僕達仲良かったじゃん?」




突然、真剣な顔をした父に戸惑いつつ適当に誤魔化した。



「高志!料理運んで!」

母の声に助けられた僕は慌てて台所に向かった。






初めてだった。

何だか緊張もした。


久しぶりに家族全員が揃った食卓にはひかりもいて、僕の食卓には並ぶはずの無かった見事な料理。



父さんの優しさや母さんの愛、ひかりの存在が心に染み渡っていくのを感じた。


食事の後こっそり泣いていたのは秘密だ。














「じゃ、そろそろ行きましょうか。」


母さんの声でもう23時になっている事に気づいた。


「うん。」


ホテルまでの車の中はなんだか温かくて、僕もひかりもいつの間にか眠ってしまっていた。












プレゼントを渡し忘れたのは僕が自分の部屋のベットに横になった時だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ