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連作短編集『 十六の標本 -愛の物語- 』

【標本No.10】交わらない二人

作者: 湯琉里羅
掲載日:2026/07/05


――どうやら、私の恋は永遠に叶わないらしい。




みんな、離れていった。付き合っては別れて、繰り返した。


だれもが、こう言った。



『俺のせいだから、気にしないで。』



みんな、嘘つき。


分かってるんだ。人よりも愛が重いこと。束縛してしまうこと。


どうして、分かってくれないんだろう。


どうして、まるで私が異常だというんだろう。


ねえ、普通ってなに?


私には...これが普通なのに。


いつもなら、それで諦められた。


でも、今回は違う。


彼は、彼だけは。


――本気だったから。


私は着々と準備を進めた。


それとなく予定を把握し、夜にジョギングしていることを知った。


夜中。キッチンからそれを取り出す。


彼が来るであろうコースの終着点。


はじまりの、公園。


ベンチに座る彼の背中に、残酷にも刃が立てられた。


生々しい血の滑り。


口内に広がる苦いしびれが、刃から伝わる彼の熱を追い越していく。


これでいい。もう、誰にも『重い』なんて言わせない。


私たちは今、同じ重さの死を分け合っているのだから。


彼の生命が尽きるより先に、少女は毒によって命を絶った。



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……や、ややややややや   ヤ ン で れ ーーーっ!?  ((((;゜Д゜))))
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