真摯
(短歌九首)
才能が
ないのにうたをうたってる
そのこころねが真摯と信じて
なぜだれも
わたしを好きにならないか
こころ偽り知ってるふりする
このままで
いいわけないのは知っていて
不眠の夜にスマホをみている
だからさぁ
ゆっくり歩いてゆきたいと
君とふたりで編みあげる恋
常識を
覆すほどワクワクと
愛を語った可愛いくちびる
恋してる
可憐な罪をひた隠し
ふたつの顔で昼夜をすごす
マジラブな
結果の果てがこの部屋の
ピンクにまみれた甘い雫ね
夏の夜
猫のとなりで添い寝して
お茶目な夢の中で踊ろう
青色の
ひとに真摯な恋をして
寂しい夜に突っ伏している