まじめな者が損をする世の中って、怖くないですか?
なんか、嫌だなあ、と。でも、書きました。
ちょっと前にグラスト創刊コンテストというのが、なろうで行われてたんです。
その申込の応募方法が、タグ設定だけではなく――。
『作品のあらすじ枠、または、本文の最終ページに、400字程度のあらすじを記載してください。あらすじの内容を元に審査を進めさせていただきます。あらすじとは、ストーリーの全容、登場人物の設定や大きな流れを簡潔に明記したものです。煽りや宣伝文とは異なりますので、あらすじは、未完作品の場合も必ず結末までお書きください。』
――と書かれていました。
正直なところ、面倒だな、と思いました。
あらすじ枠に書いたらネタバレですし、100万字超えの作品を400字程度で『ストーリーの全容、登場人物の設定や大きな流れを簡潔に明記』して、それも『未完作品の場合も必ず結末までお書きください』とあるんですから、大変ではないはずがない。
それでも、応募するんだから、きっちりと、ルールには従う、と。そういうものかな、と。
最終ページに『グラスト創刊コン用あらすじ』というのをプラスして、タグ設定をしました。
……まあ、残念ながら、落選して、すぐに最終ページは削除したんですけどね。
んで、とあるエッセイを読んだら、これまた、大変なルール設定をしてる公募があった訳です。しかも、募集要項を読んでいないのか、ほとんどの応募作がそのルールを守っていない、と。
言われてみれば、グラ創コンも、あらすじのルール、守ってない作品がいっぱいでした。
まあ、そのコンテストのルールというのが、作品の台本化っぽい感じで。
『小説投稿時は下記のルールにて投稿をお願いいたします。
・セリフの前には登場人物名の表記をお願いします。(ナレーションには表記不要)
【記述例】
漂流してから三日が過ぎた。救助は来ない。三人とも憔悴している。
詩織:最低.....日焼け止めもないし、どんどん肌が傷む
亜美:昼間の日差し......ヤバいよね......
優香:もう無理だよぉ......おうち帰りたいよぉ
詩織:どれくらい経ったのかな.....』
という、かーなーり、面倒な感じのルールだったワケです。はい。このルールを見て、何の公募か、わかる人にはわかっちゃいますけれどね。
守らない応募者、たくさんいるのも、まあ、あり得るよね、と。
……そこまでは、いいんですよね。
ところが、この賞の結果発表がすごかった。
大賞がひとつ、優秀賞が5つあって……。
そのうち、2つだけ、さっきのルールを守ってた、という。
大賞作品も、台本形式になってない、とか。すごいな。
私は応募しなかったけどね。まじめにルールを守って応募した人から見て……。
応募しなかった私も、「え……?」という感じで絶句ですよ。まじめに応募した人は、どう思うんだろうね。
まじめにルールを守る必要がないのなら、何のためのルールなんだろう?
私が教わった中学校の先生に、「まじめな者が損をする学校にしちゃいかん!」と何度も言われた記憶があります。私がよく叱られていたから、なんですが……お恥ずかしい……。
そう、言われて育ってしまった者としては……。
はじめっから、そんなルールがないのなら、それでよかった。
でも、そのルールがあって、その上で、それを守っていない作品が、内容が素晴らしいから、受賞します、というのであれば。
ルールは何のためにあったの、と。
まじめにルールを守らなくていいのなら、みんな、ルールとか、守らなくなっちゃうよね、と。
命が奪われるようなルール違反ではないのかもしれない。
でも、ルール違反が許容されて、しかもそれがより高い評価を得ている、というのは。
どうなんでしょうねぇ?