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刻印戦記-Crimsonuniverse  作者: ワサオ
1-②悪だくみNova-
24/77

【Part2】全員集合!!みんなで俺らの能力を見てくれ!!

 

 放課後──生徒らが部活に励んでいる時間帯。四人は屋上にいた。ドアは秋がぶっ壊したので簡単に開いた。

 だが、一日中様々な事があり、全員疲弊しきっていた。


「ふぅ……何とか学校は終わったな」

「俺ら、こんな力と共に共存しないと行けないのか?」

「だから昨日言ったろ」

「何を?」

「動画のネタにするんだよ!」


 東児の問いにドヤ顔で答える星夜。

 蓮も手を挙げて星夜に問う。


「でも、ネタって何?」

「俺らはスクープを現地に行って生配信するスタイル。また、高校生らしく馬鹿馬鹿しい事を撮影して投稿スタイルだ。今はそれなりに再生数はある。でも、時代は常に先に進んでいる。いずれは他の投稿者らに置いてかれてしまうぞ!」


 星夜はスマホから色んな動画見せた。


「近年金をふんだんに使った絵的に映えている動画が一杯ある。それとか危ない事をしてヒヤヒヤさせる動画とか。その為、この能力をふんだん使って俺達だけの唯一無二なる動画を撮るぞ!!みんなの能力を最大限に活かした動画をな!」

「編集する僕なんだから、そこは考えてよね。でも、どんな動画を撮る気?」

「まぁ、任せとけって。カメラ撮影よろしく!」


 *


 数日後──


「うわっ!再生数一日で十万超そうとしているぜおい!」

「すげぇ、本当に唯一無二な動画だな」


 学校で四人は撮影して投稿した動画を見ていた。

 その動画には屋上で星夜がスマホを空中で分解させたり、秋がフェンスを軽々と引きちぎり、東児が両指から細い糸を無数に出して机を軽々と引っ張り、蓮は力を込めて地面に両手を突きつけてフェンスを激しく揺らし、屋上ドアの窓を破壊し、みんなが驚いて動画は終了した。


「こんなん簡単な動画で十万超えるとは今までの苦労はなんだったんだか」


 蓮がボヤくのも無理はない。

 それまでは色んな企画をみんなで考えて、中学・高校生をメインとした動画配信・投稿をしており、特に人気だったのは皆んなが持ち寄った材料を電気を消して全部ぶっ込み、それをみんなで電気を消して一人一品取り、電気をつけてみんなで食べて行くと言う動画。デザートを入れる者や惣菜を入れたりなど、そんな阿鼻叫喚なめちゃくちゃな所が受けたようだ。

 他にも生配信でゲーム実況したり、雑談して相談を受けたり、視聴者からアイデアを募って動画を撮ったりなど、様々な企画を模索しながら考えてやっているようだ。視聴者と一体となり考えるスタイルで、視聴者をよく取り入れながら動画を制作している。そのおかげもあり動画は主に若者を中心に人気を博している。

 顔出しはせず、一応住所特定はいやらしく、なるべくバレないようにしている。

 でも、本人らは高校卒業後も投稿していたら顔出しするかもしれないとの事だ。

 このように色々と苦労している中、蓮は編集担当でありBGM・SE・セリフなどを入れて毎回細かく編集したのだが、今回はほぼ何も無しで投稿して大成功したのだ。


「でも、みんなCGとか仕掛けがあるんじゃないのか?って言ってるよ?」


 秋の言う通り、コメントには凄いとか本物?と信じている人がいる反面、多くの人がCGではないと言う疑いを持っていた。


「たしかに投稿した動画だと、CGって疑うか」

「ふーん。なら、次にやる事は?」

「生配信でこの力を見せて、みんなに信じさせてやる!」

「そんな事していいのか?やばい奴らと思われるよ」

「だったら、それでいいさ。直す方法が分かんないんだから」


 *


 夕方──人気のない廃工場の四階に行き、マスクを被り配信を始める事にした。


『みんな!悪だくみNovaの生配信の時間だ!!昨日の動画を見てくれてありがとう!お陰で再生数軽く十万超えて俺らも嬉しい!!でもだ!俺らがCGを使っているという視聴者も多くいる。だから、ここで俺らが本当に凄いパワーを手に入れた事を証明してやる!行くぞみんな!!』

『『『おう!!』』』


 コメントも大盛り上がりで、"早く見せて"や"本当なら投げ銭する"など、真偽を気になる視聴者が多くいた。というより、殆どがそう思うだろう。


『それでは、初めにマリサが巨大な岩を粉砕したいと思います!ではマリサお願い!』

『アイサ!』


 秋は画面外から二メートルをも超える巨大な岩を軽々と持ってきて画面前に下ろした。画面は揺れ、大きな岩だと分かるが視聴者はまだ信じていなかった。


『本物だと思ってないな皆んな。なら、これを見ろ!』


 画面外から金属バットを取り出して、一度地面を叩き本物の金属バットと視聴者に示して、岩も小突き岩も硬いものだと示した。

 そして星夜は勢いよくバットを岩に振り、耳に響くほどの金属音が工場内に鳴り響いた。

 だが、岩には傷がちょっとついただけで、バットは少し凹んでいた。

 星夜はそれは画面を写した。


『ほら、発泡スチロールじゃねぇだろ。なら、マリサさん!いっちょ破壊してくれ!』

『オーケー!!』


 秋は石の前に立ち、両拳を合わせた。そして息を整えて手の甲が光り始めて拳を構えた。数秒間ほど沈黙が続き──


『はぁ!!』


 ドスの効いた怒声を放ってから、岩に向かって拳を突いた。地面が揺れ、建物から埃が舞い落ちてきた。

 コメントもその迫力に一瞬だけ止まるほどだった。

 秋が拳を引くと、殴った箇所は凹んでおり、岩全体にゆっくりと亀裂が入って行く。そして全体に渡っていくと、岩は粉々に粉砕された。


『ふぅー!いっちょ上がり!』


 粉々にされた岩を見て、コメントは大盛り上がり。

 でも、秋以外の三人は予想以上のパワーに固まっていた。星夜が始めに我に返って、画面に近づきコメントに反応する。


『おおっと?何てパワーだ!!本当に粉々にするとはぁぁぁ!!』

『次は何すんの?』

『皆んなで一万円以上の投げ銭してくれたら、何か見せてやるよ!それならいいだろ?さぁジャンジャン送ってくれよ!』


 その言葉に多くのコメントが反応して、ものの一分ほどで一万円を軽く超えるほどの投げ銭が入ってきた。

 これには蓮や星夜はワクワクを隠せず、二人でハイタッチし合い小声で話し合った。


『マジで、こんな簡単に一万くらい稼げるなんて!』

『まぁ、配信サイトや税金とかで結構取られるけど、それでかなり凄い儲けだぞ!』


 そしてコメントが早くしてくれと言ってくるので星夜がすぐに対応する。


『すぐに始まるよ。えーと次は俺が──』

「きゃーー!!」


 と次の用意を始めようとした瞬間、地上から女性の悲鳴が響いた。


『おっ?何だ何だ?』

『うわっ、下の方で喧嘩?いや、カツアゲか?』


 星夜はスマホを取り、下の地面を写す。

 そこには明らかにヤンキーというか柄の悪そうな20代ほどの男ら二人が、中学生くらいの女の子を取り囲んでいた。

 何か怒鳴っているのが、聞こえるがカメラには何言ってるかまでは分からなかった。とにかく、危ない事だけは分かる。

 星夜はメンバーにヒソヒソと話し始めた。東児は反対の反応だが、秋が手を挙げる。1分ほど話し、結論が出た。


『みんな、女の子がピンチだ!今から鬼さんとマカオが救出するぞ!』

『俺が?』

『視聴者だって見たい言ってるんだからさ』

『人間相手なんて大丈夫なのか?』

『大丈夫だって……多分』

『……とにかく助ける事には賛成だ』


 東児と蓮は女の子を助ける為に下へと降りて行った。


『本当はもっと近くで撮影したいが女の子のプライバシーの為にここから撮るけど、勘弁してくれよ』

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