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刻印戦記-Crimsonuniverse  作者: ワサオ
1-①紅と黒
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16.歪んだ不義の葛藤


 電波塔の上に立つ俺は周りの光景をずっと眺めていた。光り輝く街はとても綺麗であり、いつ見ても見惚れてしまう。


「やはり、この街は綺麗だ。壊すには勿体ない……」

『始めますか。劉生様』

「あぁ始めようか」


 心の中に話しかけてきたのは惠美子。信者達何百人かは山を囲んでおり、空に手を上げて俺に力を捧げている。徐々にパワーが高まってくる。さぁ、行動を始めよう。


「終わりの始まりだ」


 山の麓で信者達を捕まえようとする警察達のポケットに入っている拳銃に向けて念じた。


「初めは恐怖心を植え付ける。はぁ!」


 そこにいる警察全員のポケットから銃を引っこ抜き、宙へと浮かせて警察や野次馬らに銃を向けた。


「何が起きた!?」

「銃が勝手に!!」


 驚きを隠せない警察と野次馬ら。銃口を向けると全員悲鳴をあげて逃げ始めて、警察らも咄嗟にパトカーの後ろへと隠れ、無線で応援を呼び始めた。

 俺は更に力を念じて、銃弾を一斉に放った。弾は様々な方向へと放たれ、パトカーの窓に当たり、逃げてる野次馬に当たり、悲鳴は更に大きくなっていく。

 次に山のすぐそばにある俺の高校へ手を向けて、力強く念じ込めた。学校のプロパンガス全てに亀裂を入れ、ガスの流れを操って学校中にガスを充満させた。そして家庭科室の全てのコンロを火をつけた。


「……はぁ!」


 その瞬間、家庭科室が大爆発を起こし、連鎖するように学校全体が爆発して激しい揺れが街全体を襲った。人の悲鳴と慌ただく混乱する人混みに身体がゾクゾクと興奮して震え上がった。


「光り輝く街も良いが、燃え上がる街も悪くないなぁ。力が上がっている感覚がよく伝わってくる」


 目を瞑り、両手を広げて山の周りにある複数の家へと標的とし、プロパンガスに亀裂を起こして、窓を開けてガスを操って充満させた。そして家の中のライターやコンロの火をつけた。

 一斉に複数の場所から爆発を起こし、更に人の悲鳴が大きくなった。

 やろうと思えば、まだまだ破壊出来る。奴が来るまでの挑発だ。

 そして信者を引き連れている惠美子は警察らの前に出て、言い放つ。


「皆の者見たか!劉生様こそが新人類の救世主!!今こそ魂を浄化し、新たなる時代と世界を作り上げるのです!さぁ、崇めよ!!」


 惠美子の言葉に信者らは膝を突き、涙を流しながら俺へと更にパワーを送っていく。

 人は逃げ、叫び、泣き、そして脆い。

 俺は空から燃えていく町を見て、更に悦に浸っていく。ヘリがカメラを向けているが、そのヘリへと顔を向けて言う。


「早く来い刻印を持つ戦士よ!どんどんこの世界がおかしくなってくぞ!はっはっは!!」

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