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同日

旅荘ホテル月桃館げっとうかん五〇三号室


 宴が終わり通いの従業員達は三々五々帰宅。俺はユイレンさんを誘って飲み直しと目論んだが明日も早いとかで、すっとお部屋に戻られた。残念!

 相棒は軍属の制服を丁寧に衣紋掛ハンガーに吊るすとどこか嬉しそうに自分の部屋に持って帰った。

 さて、おいらは一人寂しく飲み直しといきますか。

 五〇三号室に戻り、玉蜀黍火酒バーボンを酒杯に注ぎチビチビあおりながら少将閣下の手紙を眺める。

 本来ならシスル宛の手紙なんで彼女が持ってなきゃならないんだろうが、ふと思い立って懐に収めた。

 机の引き出しから茶色い小瓶を出して、中身をチリ紙に沁み込ませ、そいつで手紙をさっと撫でる。

 しばらくすると、書かれた文字の他に別の文章が浮かび上がって来た。不可視 墨汁インクを使った秘匿文章だ。内容は・・・・・・。


「皇紀八百三十六年肥月四日ヲ持ツテ新領総軍特務機関員オタケベ・ノ・ライドウ少佐、並ビニ同雇員シスルノ二名ヨツテ編成サレタル班ノ通称号ヲ『ゲツトウカン五〇三』トスル。マタ、任務ヲ与フルニ付、肥月五日〇九○○時ニ総軍司令部ニ出頭サレタシ、以上」


 ・・・・・・年明け早々、忙しくなりそうだぜ。

月桃館五〇三号室の男 番外編 労働は尊き哉、

最後までお読みいただきありがとうございました。

この小さなお話は1『黒衣の刺客』から2『密林に消えた貴公子』の間に起きた出来事を書いてみた、いわゆる『日常モノ』って奴です。

本編は切った張ったの殺伐とした話お話なんで、番外編にはちょっとほっとできるほのぼの系の話を差し込んでみようと考えました。

出来のほどは、如何でしたでしょうか?

本作にはライドウとシスルの大切な根拠地である旅荘ホテル月桃館のメンバーが全員登場します。

美しき未亡人の女主人マダムユイレン。天才料理人バン料理長、元エリートのイケメンバーテンダーイノゾミ君、料理人を目指す少年リブン、肝っ玉母さんのツゥルモゥさん、セクシーなお姉さんチャッルナ、そばかす女子大生エルマ、不思議ちゃんなフラーマ、そして今は亡きユイレンさんの夫の元部下、ボイラーマンのドルジン爺さん。

中々に個性あふれるキャラと思いますので、何時かは機会を設けて登場させたいと考えております。


さて、現在第三弾を構想中です。

今度の舞台は標高七千メートルを超える未踏峰!

敵は過酷な高山の自然環境と最精鋭山岳兵!

本邦初(?)山岳アクションファンタジー小説になる予定でですので乞うご期待でアリマス!


令和二年十月 河内野にて 山極由磨 

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