表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/57

05 胸襟

お年賀

「あけまして、おめでとうございまする」


「「「おめでとうござりまする!」」」


無事に正月を都で、将軍として迎えることが出来た。

方々へ感謝の気持ちは大切にしたい。


「皆の者、大儀である」


上から下への労いの言葉、大儀である。

万能だが言葉少なで終わってしまうのは良いのか悪いのか。


今は正月、祝いの席。

出席者は幕臣ながら身内と言っても差し支えない者ばかり。

もうちょっと喋ってみようか。


「昨年は皆に大いに助けられた。本年も宜しく頼むぞ」


「く、公方様!?」


「ぎ、御意にござりまするっ」


「勿体なきお言葉ァ!」


軽く頭を下げながら言うと場が騒然。

いや、下げたといってもほんと軽くだよ。

少しだけ、ほんの少しだけ目を伏せたくらいの動き。

なのにどんだけー。


「(まだ自覚が足りないようですね)」


ひぃ!

背後に控える小姓様からヒヤッとお叱り忍声。

上位者としての振る舞いに相応しくなかったか。


「(だが一年の計は元旦にありと言う。皆の奮闘に期待するのは…)」


「(問題なのは言葉ではなく態度でございます)」


ピシャリ。

正に封殺。


上位者は常に見られている。

周囲は少しの動きも見逃さない。

家臣に対して頭を下げるのはご法度って、確かに前も言われたけれど。


将軍ってそんなに偉いのか。


「(偉いのです)」


うぐぅ。

モノローグを読むのは止めて下さい。


アザミちゃんとコソコソやり取りしてると、気を取り直したらしい仁木爺からお言葉が。


「コホン。公方様のお言葉、誠に感じ入りました。さりながら…」


無暗に頭を下げちゃダメだぞ☆


後半小声で仁木爺からも注意されてしまった。

ああ、上位者って大変なんだな。


「んんっ。さて皆様、公方様よりの下さりものがございます」


キタ!

ちょっと荒れた場を仕切り直すのは若手のホープ、涼やか式部である。


「(一体誰のせいで場が荒れたと?)」


「(すまぬ…)」


式部の横には藤英と兵部の兄弟が並ぶ。

彼らは混乱した会場に安寧をもたらす為、笑顔を保ち声を張る。

三藤、済まぬ。

今後は細心の注意を払うよう前向きに善処する所存である。


米田さんも手伝いに入って皆の前に小箱を置いて回る。

侍女を使わず、敢えて我が子飼いが手頭から配ることに参加者の期待は否が応にも高まるばかり。

中身を知るのは仁木爺と三藤のみ。


ふふふ、いざ刮目せよ!


「皆に行き渡ったか?では式部」


「は!では皆様ご覧ください。干しシイタケにございます」


一旦収まったざわめきが再びのビッグウェーブ。

むしろ前よりも大きい。


そう、干しシイタケって高価なんだ。

野生のシイタケを採るのは量が稼げない。

だから栽培できればいいなと思って、伊賀衆の里にお願いしていた。

これがどうにか成功して今回初披露となった次第。


まだ数が少ないので朝廷と周囲に年賀の品として配れば終了となる。

先に渡した朝廷、公家衆にも大変好評だったらしい。


「こ、これは…これを、本当に下さりますので?」


「うむ。年賀と皆の働きに対する余からの礼よ」


「あ、ありがたき幸せにござりまするっ」


見事に刮目した此奴、見たことあるけど誰だっけ?

まあ少しは心を掴めたかな。


御恩と奉公は基本であるが、その中身は何も領地に限ったことじゃない。

金品で対応するのも吝かではないのだ。

家族で食すなり銭に変えるなり、好きに使うといいよ。


「皆、今後とも余に力を貸して欲しい」


「「「ははーっ」」」


干しシイタケに平伏する家臣一堂。

いや、ちゃんと私に向かってやってるけどね。

高級品の威力恐るべし、だ。


ちなみに服部党と仁木爺は別枠で。

彼らの協力なしでは成り立たないからね。

今後も量産に向けて取り組んで頂きたい。



* * *



内輪のハートをガッチリ掴んだところで、次はパトロン問題について。

最大勢力の織田家との仲、これを上手くやらなきゃならない。


そして考えたのは先のこと。

将軍になれたは良いが、これがゴールと言う訳では当然ない。

で、あるならば確かめなければならない。


「さて弾正忠よ。聞いてもいいかな」


「はっ、何なりと」


そこで、信長を将軍たる私の執務室に呼び寄せた。

最大の功労者で且つ庇護者でもある彼とは腹を割って話しておきたい。

人払いを済ませたうえで、周囲にはアザミちゃんと源兵衛が張っている。

源兵衛、初の要人警護。


「論功行賞の折、お主は副将軍などを辞退した」


「はい」


「栄誉を欲さぬ姿勢は無欲と称賛すべきであるが、その真意や如何に?」


尾張と美濃、南近江に伊勢北部といった版図を持つ織田家。

都に常在しないとはいえ、すぐに駆け付けられる地の利を持つ。


管領代や副将軍といった名誉職、さらに実効支配する尾張への権威の後付けたる斯波家の家督相続も不要と。

得たのは弾正忠の官職のみ。

足利幕府を奉じておきながら、その内には入らないという矛盾。

分不相応であり、ただ支援するだけの存在でありたいと言うならそれもありだが…?


「我ら尾張の田舎者にて、不用意に立ち入らば要らぬやっかみを受けましょう」


「外から支えるのみで、内には入らぬと?」


「未だ敵は多ござる」


「時期尚早ということか」


「いかにも」


確かに周囲の掃討が完全には終わってない。

一応畿内の敵を平らげて将軍位に座ったが、敵勢力を一掃出来たとは流石に楽観が過ぎる。

特に淡路を領す三好三人衆なんて、即座に侵入出来るレベルだもの。

摂津に上陸されたら都まですぐだよね。


でも本当にそれだけが真意と言えるかな?


ジッと信長を見詰める。

力強く見返される。

眼力強ぇー!


「分かった。堺と和泉の調整は任せよ。他に、家臣らに望む官位の奏上も遠慮なく言うがよい」


「有難き幸せにございます」


平伏し、退出する信長を見ながら思った。

どう見ても腹を割って話せてないよね。


普通に現状を追認しただけだし、固い表情を一度も崩せなかった。

ひょっとして警戒されてる?

もしくは、もうちょっと評価されないと難しいのか。

やはり好感度が…。


何か良い切欠があればなあ。



* * *



なんて思ってたら敵対勢力の三好一党が襲来。


将軍就任から少しして、信長たち主要メンバーが帰路についた。

そこを突かれたのだ。

淡路島を橋頭保に摂津を経由して…予想通りだね。


だが点数稼ぎのチャンス到来である!


将軍家仮御所としていた京の本國寺。

幕府の私兵は少なかったが、みっちゃんや藤英らが大奮闘。


彼らに負けじと私も出陣。

大将なのでなるべく後方から、弓を引き絞って幾度も放ったものだ。


こんなこともあろうかと鉄砲も習っていたのだが、火縄の扱いが難しくて結局一発しか撃てなかった。

しかも当たったかどうかすら分からない始末。

下手な鉄砲数撃てば…とはいかないのが残念無念。


「公方様。あまり前に出られては障りが…」


味方が困るよと言外に仰るアザミちゃん。

そこで私の心配もしてくれると嬉しい…あ、その上での発言ね。

スマヌ。


源兵衛には援軍要請に走ってもらった。

もちろん普通に使者も出してるけど、そっちより早いし確実性は確保すべきが故。


その甲斐あってか翌日には摂津衆が後詰に到着。

セカンド義弟の義継君も駆け付けてくれたよ!


お陰で三好三人衆一党を撤退に追い込めた。


「反逆者どもめ、公方様の御威光に尻尾を巻いて逃げ出しおったわ!」


ゴローちゃんの言動は見事に阿諛追従の輩だな。

おかしい、普段は全く問題ないのに。

三好と名指ししなかったのは義継君に配慮した結果だと信じたい。


合流した三藤が微妙な目で見ている。

止めて!

私はそこまで増長してない…はず。


「御無事で何よりに御座います」


「おお式部。大和守と兵部、それに左馬頭。そちらも無事で何よりだ」


三藤はまだ若いからいい。

でも仁木爺はもう結構良い年なのよ。

猫の手も借りたいほど忙しかったけど、流石に前線に出すのは憚られる。


なんて思ったけど、伊達に長年伊賀衆を束ねてはいない。

情報集約と各種手配が抜群に上手かった。

甲賀衆をまとめる和田さんも感心する手配り上手。

名門の力量をフルに生かした行動力というのを目の当たりにしてしまった。

勉強になります。


「(お主らも大儀であったな。助かったぞ)」


「(もったいないお言葉にございます)」


側近らを労うついでにアザミちゃんと戻ってきた源兵衛にも忍声を飛ばす。


源兵衛は服部さんの息子だからセーフだが、アザミちゃんは例によってアウト。

そのせいか彼らとのニンジャ的コミュニケーション能力向上が著しい。

シノビケーション。


「申し上げます!織田殿が都へ向かって進発、明日には着かれるとのこと」


「おお十兵衛、そちも良くやってくれた。…それより弾正忠が?」


別口で奮闘してくれてたみっちゃんが合流し、信長が来るって知らせてくれた。

でも京都から岐阜ってそんなに近くないよね。

早くね?



* * *



側近や幕臣らの奮戦。

そして信長が素早く駆け付けてくれたお陰で敵対的三好一党は畿内より撤退。

良かった良かった。


では終われない。


なんせ将軍が襲われたのだ。

兄弟揃って三好に殺されるのは御免蒙りたい。

幕府の沽券に関わる。


そこで、信長が音頭をとって都に立派で防衛能力の優れた城を造ることになった。


「公方様には御心安らかに政務を執られるよう、我らがお守り致す所存」


「弾正忠の芳心、感じ入ったぞ」


信長の親切に感謝してるよっていう会話。

完全な嘘と言う訳ではないけれど、何となく上滑りしてる感じが心許ない。

やはり、一度ちゃんと腹を割って話し合わなければ…ッ



* * *



「と言う訳で、代理人を駐留させて欲しい。出来ればお主の親族が良い」


「なれば我が庶兄・三郎五郎を置きましょう」


「おお、それは心強い。なれば何ぞか任官させよう。良いかな?」


「ええ。兄も喜びましょう」


再びの秘密会談。

実際に襲われたとあって、話はスムーズに進む。

信長の兄・信広が都に常駐してくれることになったのだ。

大隅守に任官させて、織田家の都における橋頭保としての役割を担ってもらう。


幕府の人間は織田家の力を頼みにはするものの、最重要とはまでは認識していない。

だが私の考えは違う。

織田家、というより織田信長という人物こそ私にとって最も重要な存在であると確信している。

上手く取り込むか、あるいは取り込まれてこそ、我が人生はより良きものとなるであろう。

そんな予感がある。

だからこそ、利用するならともかく利用されるに留まることだけは避けねばならないのだ。


「さて弾正忠。お主は幕府を如何思う?」


「はて、質問の意味が分かりませぬが」


「深入りせぬとはいえ、しばらくは幕府を利用して力を伸ばすであろう」


「……」


無言で先を促す眼力凄い。


「ではその先はどうか。幕府の存在が其方の枷になる日が来ないと言い切れるか?」


ちょっとどころかかなり切り込んでみた。

腹を割ってとなると、このくらいは必要だよね!


信長は至って平静に受け止めた。

と思いきや、若干動揺するかのような感情が見て取れる。

瞳に揺らぎ?


「公方様。それは…」


あれ、どちらかと言えば呆れ…アザミちゃんがよくする目。

腹を割り過ぎただろうか。

切腹もん?


「余は幕府の力を過信してはおらぬ。足利は常に強者と共にあった故な」


だが負けん。

大体、足利の幕府というか将軍に力がなさすぎるんだよ。

強権を持っていながら、やり過ぎると暗殺されたり追放されたり。


年月が経って権威はついてるんだけどね。

それも京にあって、朝廷との繋がりがあってこそとも言える。

南北朝とかやってた時点でどうしようもない。


こんな歴史があるにも関わらず、歴代将軍が流浪したり殺されたりしたという事実。

歴史に学ばないでいるようでは間違いなく二の舞になる。

それは御免だ。

多少おかしく思われても、切り込み過ぎて不安視されても突き進む方がマシだと思うのよ。


「…ふふっ」


「む?」


「いや失礼。公方様はかなり変わったお方のようで」


「…尾張の風雲児と呼ばれる其方に言われるとはな」


これまで割と能面のような表情を崩さなかった信長の顔に笑みが広がる。

おお、レアショット。


「敢えて申しましょう。幕府が不要になるとは思いませぬ」


「ほう…。誠か?」


「ええ」


これは予想外。

信長なら幕府を使って力を蓄え、やがては食い破ることも視野に入れてると思ったのだが。


「未だまとまってはおりませぬが、現時点で某の考えを述べさせて頂きます」


そうして信長が話してくれたのは、意外なことに幕府の中の世界。


既得権益に対する警鐘。

破壊と創造。

権威の必要性。

権力の在り方。


危惧を覚える事柄もあったが、言われてみれば概ね一理ある。


なるほど、いかに風雲児と呼ばれようとこの時代の人間であることに変わりはない。

鬼才の片鱗は見え隠れするものの、時代の破壊者という感想は持たなかった。


「但し、あくまでも現時点のこと。さらに申せば、足利である必要は…」


ないよね。

分かるよ。

ただ無用な混乱を防ぐために、未だ権威ある足利幕府の存続に力を注ぐべきだと考えてるんだね。


攻めてきた三好三人衆は先代(義栄)を担いでた。

全てじゃないけど、足利の身内抗争という側面もある。

足利幕府を攻め滅ぼそうとした勢力はほとんどいない。

この事実は結構重いな。


信長の話は続く。



* * *



「実に興味深い話であった。礼を申すぞ」


「もったないお言葉、恐悦至極に存じます」


結構な時間をかけて聞き出した信長の考え。

恐らく今まで誰にも話したことがなかったであろうそれは、やはり中々に斬新だった。

最初の方は意外と保守的なのかとも感じたが…。


「では、某はこれにて…」


「うむ、大儀」


一礼して去っていく信長の顔は、何やらスッキリして見えた。

まあ内容を考えると話せる相手は限られるよな。

言わせたのは自分だが、時と場合によってはヤバいことになる可能性もある。

心に留めておくのが無難だろう。


アザミちゃんや源兵衛など、忍びの者らは居ない者として考える。

これもちょっとまだ慣れない。

逆に信用できる存在ということにして代替思考。


「公方様、宜しいでしょうか」


あれこれ考えてると、部屋にみっちゃん登場。

信長が去ってから多少時間をおいてから現れる有能、流石は明智光秀。

主人の頭が切り替えられるタイミングを見計らってるんだよ、すごいよね。


「うむ、何か」


「は。伊勢殿のこと、お聞き届けくださり誠にありがとうございました」


そう言って頭を下げるみっちゃん。


「当人も、時機をみて御礼申し上げに参りたいと申しておりました」


ああ、伊勢さん。

義栄(先代)に出仕したことを忌避されて、蟄居処分となってた一族。

私が良くても周りがねー。


伊勢氏は代々幕府に忠節を尽くしてて、そこまで悪いことをしてる訳じゃないと聞いてる。

最近は勢力が減退しているとも。


十四代将軍が十五代の敵だったってことで勘気を被った人たち。

彼らは幕府政所という中枢で働いていた実動組。

円滑な幕府運営には必要不可欠と、みっちゃんらが中心となって赦免を願い出ていたのだ。


それが許されたので、お礼言上ってことか。


一部の家臣に伊勢氏は許されないって空気があったのは確か。

でもそれは、私が足利義栄に対して敵対心を持ってるってのが根拠。

だから実は的外れなんだよね。

そこまで狭量ではないつもりだ。

興味がないとも言えるが。


ともかく伊勢さんの登用が決まった。

当主はまだ若いが、一族が培ってきた経験値は半端ない。

是非とも活用して欲しい。


「十兵衛よ。頼りにしておるぞ」


「ははーっ」


信長とはある程度分かり合えたと思うが、だからと言って有能なみっちゃんを手放すのは嫌だ。

兵部とかも同様。

引き抜かれないよう、出向みたいに協力させる形にできないものか。

堺代官の件で上手く調整とか…。


あー、考えることがたくさんで大変だー。



* * *



夜の帳が下りた頃。


仕事が一通り終了し、居室にいるのは私とアザミちゃんにゴローちゃん。

アザミちゃんは宇野浅次郎として。


いやー、今日も疲れたわ。


一日の終わりにこうして数名で集まるようにしてる。

浅次郎と源兵衛は入れ替わりで、他に一人二人ヒマそうな奴。

何かしら議論を行ったり雑談したり。

つまりはコミュニケーションタイム。

ノミニケーション?


「そういえば公方様。側女などは置かれないので?」


唐突にゴローちゃんの空気読まない発言。


「如何した五郎。藪から棒に」


「いえ、幕府も落ち着いてきましたので。そろそろ必要かと思いまして」


おおっと、アザミちゃんの目力アップ!

色小姓として認知されてる浅次郎の前で敢えて話をするのは、まあわざとなんだろうな。

牽制とか何とか。


「なんでしたら我が武田家の縁者より、誰ぞ見繕いますぞ!」


「側室か…」


女性関係も考えないではない。


なんせ今の私には親戚はいても実の叔父や兄弟がいない。

一番近いのが再従兄弟にあたる先代(義栄)の弟たち。

めっちゃ敵対しとるがな。


何かあったときのための保険があるのとないのとでは、打てる手段も何もかもが違う。


しかし将軍となった今、正室は政治的にも家格的にも慎重に選定する必要がある。

慣例に従えば日野家か近衛家になるのか。

どっちも公家だな。


一方、側室であれば深く考えなくていい。

湯殿でちょっとお手付きしちゃったぜ、なんて軽いノリでもイケる。

なんだったらスパイでも痛くなければ問題ないわ。


側室がクノイチって燃えるよね。


チラッとアザミちゃんを盗み見る。

めっちゃ目が合った。

むしろガン見されとる。


「ご承知の通り、公方様に必要なのは御子にござれば」


ゴローちゃんの演説は尚も続く。

彼が私のことを考えて話しているのは紛れもない事実。

ただ、アザミちゃん(色小姓)に対する嫉妬心が大きいのも事実でして。

そのため素直に頷けない。


ここまで熱が入ってしまった以上、側室について議題に上げざるを得ない。

話は決まらないけど一つの切っ掛けとして。


そういや先日侍女となった者らの中で、確か宇野下野守?の娘とか。

顔とか雰囲気が少しアザミちゃんに似てた。

いや名前も覚えてないし、それだけなんだけど。


しかし側室ねえ…。


室町幕府の正月は当然旧暦ですが、中旬から下旬にかけて催し物が続くようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ