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02 覚悟

どうやらアザミちゃんとは良好な関係を築けている模様。

言葉遣いも若干柔軟に。

護衛に塩対応されたら悲しいからね。


「奇人の護衛がここまで大変だとは、わたくしもまだまだ未熟にございました」


そこは貴人と言うべき。

毒を含んだ愚痴を聞かせてくれるようになった。

これは割と信頼関係が構築されたと言っていいのでは?


彼女の上司、服部さんも正式に家臣へ組み込んだ。

一部は微妙な反応だったが、服部さんの上役、仁木義政は顔が綻んでたので良しとする。


「半三は中々に有能ですぞ。我が与力としても十分見込みがあり…」


仁木義政は伊賀国の守護職(仮)

さらに相伴衆っていう幕府の名誉職に就いてるのに何か色が薄い。

だからかついつい構いたくなる不思議。


さらに初老を過ぎ、老境に差し掛かろうという齢なのに跡継ぎがいない。

養子でもいいから早く作ってくれ。


かくいう自分も未婚のままだが。

何せつい先日まで僧侶であったのだし。

帯同する女房衆なぞいない。


アザミちゃんは護衛で、当然ながら甘い空気になったことはない。

もっと昵懇にならないと始まらない。

二人きりの時は砕けた態度を取ってもらえるよう、今後も鋭意努力する所存である。


そのアザミちゃんだが、服部アザミではないらしい。

家名は宇野氏だとか。

しつこく聞いたら教えてくれたけど、普通に知らなかった。


ニンジャの名字って服部や風魔くらいしかパッと思いつかないしなー。


ともあれ将軍になる準備は着々と進行している。

だから自分も動かなければならない。


将軍になるとなれば、大事なのはやはり上洛。

室町幕府って言うくらいだからやっぱ京都にいないと。


しかし今は乱世。

各地で戦だなんだと荒れに荒れている。


世直しのためとかも色々言ってるけど、足利将軍たるもの京都に居座るべし。

そのために各地の大名たちに手紙を出してお願いしたり命令したり。

手紙は得意中の得意だ。

なんせ寺に居たから。

読みやすいタッチから流暢で達筆な様まで需要に合わせて自由自在。

将来、お手紙将軍とか呼ばれちゃったりして?

頑張って書くよ!


弓の修練だってちゃんとやってるし、アザミちゃんからの手解きも順調そのもの。

小細工超楽しい。

稽古中、いい感じで技が決まったりすると嬉しいよね。


「おお、我ながら才能あるのではないか?」


「左馬頭様、笑止千万にございます」


ちょっといい気分になった瞬間パコーンと痛い目みた。

凄い、厳しい、だがそれがいい!

慢心したら終わりだもんね。


「すまんな。ついいい気になってしまった」


「いえ。門跡様であられたことを鑑みれば十分な成果と言えましょう」


でも容赦はしない。

悪くないんだが、少しは加減して欲しい気も…。


「おや、わたしくが本気になれば朝日は拝めませんよ?」


顔に出てしまったようで厳しいお言葉。

同時にピリッとした気配に身体が反応、身構える。

おお…これが殺気、あるいは闘気というものだろうか。


「軽く殺気を飛ばしてみましたが、お分かり頂けたようで何よりです」


「軽く?」


「ええ、軽く」


軽く突き付けられた彼我の差に戦慄する。

まあ、得難い経験をさせてもらったと感謝しておこう。


ちなみにアザミちゃんは目の前にいる。

腰に木刀を差した姿はどう見ても若武者。

手解きを行うにあたっての変装らしい。

確かに変装はニンジャの基本。

素晴らしい!


将軍(予定)の指南役はちゃんと別にいて、私的な練習相手ということになってる。

前は侍医の(傍流の)弟子とかもやってたしオールマイティだな。


「場合によっては色小姓としてお傍に上がることもありましょう」


「女より男としての方が都合がいいか」


「はい。何かと」


夜の護衛という意味ではそっちの方がいい可能性もある。

裏に潜んでってのも大いにアリだけど。


「ま、その辺は任せる」


上司の服部さんと決めてくれたらいい。

伊賀忍者が味方に付いたなら怖いものなしだ。

おっと早速慢心が。

怒られてしまう。

気を付けねば。



* * *



我々は頑張ったし、それなりの結果も見えていた。

それでも破綻した。


当初、戦力の核となる六角家は上洛に積極的だったんだよ。

畿内に根を張る周辺の豪族たちも同様。


河内の国から紀伊辺りに影響力を持つ畠山高政なぞ、協力の証として弟を寄越すとか相当好意的だし。


他にも関東管領の上杉輝虎とか能登守護の畠山義綱(何故か滋賀にいた)、彼らとも緊密に連携できていたはず。

尾張の織田信長と美濃の斎藤龍興の和解も上手くいきそうだった。

これで問題ない、いよいよ上洛と意気込んだのだが…。


蓋を開ければ吃驚仰天。


織田は斎藤の奇襲に撤退し、六角からの支援が打ち切られる気配が濃厚に漂ってる。

さらに三好勢がこちらに攻めてきた。


いやいや、近江は六角の勢力圏だろ。

何勝手に侵入してきてんの?

むしろ何で容易に侵入を許してんの!?


「どうやら六角殿は三好らに通じたようです」


な、なんだってー!?



…てな訳よ。

攻められた敵は皆で頑張って撃退してやったけど、こりゃあかんわ。


「左馬頭様の弓術も、なかなかサマになっていましたよ」


アザミちゃんがやや上から目線で褒めてくれる。

弓、覚えて良かった。

さり気なく初陣だったんだよね。

私は頑張った。


「初陣でのお働き誠に見事、流石は足利の嫡流と皆さま感心しておられました」


嫡流関係ないと思ったけど口には出さない。

アザミちゃんも同意見なのは口調から明らかだ。


しかしまあ、一連の出来事は不幸だったが収穫もあった。

将軍候補の足利嫡流が堂々と攻められた不幸。

そんな中、初陣で武功を上げた私に周囲からの評価は上々。


人心掌握は上位者にとって必修科目。

ただの神輿から思い掛けない拾い物へとランクアップしたわけだ。

自己評価とも一致する分、余計落ち込む。


そ・ん・な・こ・と・よ・り。


尾張の織田信長ってあの信長じゃん?

うつけと評判の。


「ぬう、何か胸がざわざわする…」


「は?…、まさか病が!?」


「えっ、いや違うから」


意外としっかり心配してくれるアザミちゃん。

ただモノローグがダダ洩れってのは危険だ。

アザミちゃんだけならいいんだけどさ。


その後もしつこく心配してくるアザミちゃんを必死に宥め、何とか詳細情報を収集。

しかし可愛いクノイチ(超強い)にガッツリ心配されるってこう…グッとくるね!

悟。


織田信長か。

確か、幼少期からうつけと評判だったのが今や尾張の出来人として世間から注目されまくり。

先見性と柔軟性、行動力に満ち溢れて新しいものとか割と好きっぽい。

身内には寛大で懐に入ってしまえば何とかなるタイプ。

ただちょっと取っ付き辛くて苛烈なところもある、と。

あと怒りっぽい。

甘党。


しかし閃き力が高くて行動力ある天才とか。

そこに織田家の当主という権力、軍事力もあわされば正しく鬼に金棒。

ひょっとすると信長も鬼才タイプなのかも…。

今後とも注視したい。


さて、今は目先の事。


「近江は危うい。なら向かうべきは若狭か越前、あるいは尾張…」


「皆様方は若狭の武田様を頼る方針のようですが」


尾張はないんじゃね?と言いたげ。

アザミちゃんも織田を頼ることには否定的。

確かにね、間に伊勢と美濃国があるしまだ遠い。


一方で若狭の武田義統は妹婿であるらしく、親戚を頼ろうと考えるのはおかしい事じゃない。


「しかし武田には不安がある」


若狭武田家ではお家騒動が絶えない様子。

豪族たちの力が強くて守護家がまとめきれてないという不安要素がある。

それについてはアザミちゃんも否定しなかった。


但し、ここで全く頼らない選択肢はない。


実際に頼りになるかどうかは別として、将軍(候補)に頼られない身内というのは如何にも風聞が悪い。

色々と波風立ち易い頃合いでもある。

何が切っ掛けで敵が増えるか分からない。


そして何より、未だ私には幕臣連中の方針に影響を及ぼすほどの力がない。

説得するための材料も。

それに家臣たちの方がまだ政治的嗅覚は利くだろう。

仁木義政こと仁木爺さんと若手の有望株、三淵と細川の兄弟あたりが特に。


だからあまり期待しないで頼りに行こう。

そもそもの期待値が低ければ多少の事では響かないだろうし。



* * *



若狭武田は予想通り頼りにはならなかった。


などと言っては流石に可哀想だろう。

少し語弊もある。


とても歓迎されたし、全力で力になろうとはしてくれたんだ。

身内としても幕府の守護大名としても。

ただ明らかに厳しそうな情勢だったからね、むしろこちらが宥めることに。


始めて会う妹は大切にされてるらしく、嫡男も授かっていた。

それだけでも来た甲斐はあったと言えよう。

甥っ子は中々利発そうで将来に期待…贔屓目が多分に入ってるかも。


しかし改めて戦乱の世という現実を思い知らされた。

そこそこ政治力と武力があっても、それでも纏まらない状況が恐ろしい。

まるでこの国の縮図に思えるからだ。


将軍になるのは既定路線だけど、果たして大丈夫なのか…。

家臣たちは皆、将軍になる私だからこそ守り奉ってくれる。

とてもじゃないが弱音は吐けない。


「発破をかけて欲しいのか、もしくは慰めて欲しいのか。悩みます」


アザミちゃんは普段は影から、時には小姓として護衛してくれている。

その色小姓(仮)は案外普通の反応。


「慰めてって言ったらどうなる?」


「慰めて差し上げますよ?」


どうやら色々看破されているらしい。

なんてこったい。


「慰めて差し上げますよ?」


にじッと寄り迫る色小姓(偽)

いやいやいや待て待て待て!

…はっ、遊ばれとる。


「そっとしておいて下さいな」


「残念です」


スッと下がる色小姓モドキ。

こっちも残念だって少し思っ…思ってないとも。


背後に感じる微笑の気配に、幾分か気が楽になったことを自覚した。

ああ、慰めて貰ったんだなーって。


今はまだ全く無理だけど、いつか彼女も含めて家臣たちに本心から認められたい。

そして、彼らを守ってやれるほど強靭な存在になりたいと強く思う。

鋭意努力しよう。



そんな訳で若狭のお隣、越前国に移動した。

越前は朝倉氏の国。

名産がどうの、実情がどうのと若狭から着いてきた武田信景が教えてくれる。


武田信景

義統の弟で通称は五郎。

つまりゴローちゃん。

上洛の力にはなれないけど、せめて一族から人をってことでつけてくれた。

義弟の弟だけど実は少し年上。


人脈は大事だからね。

表向きの理由以外にも色々あるのは知ってるが、敢えて言わないのが大人というもの。

社会性ってやつだ。


諸事情はともかくゴローちゃんとは年が近いから有難い。

故実にもある程度通じているし、家の事で苦労してるから話も合う。

今後側近として頼りにしたい。


越前に入ったら敦賀を経て朝倉氏の首都である一乗谷へ向かう。

方々に歓待されつつ情勢を窺いながら国をまわった。


どうやら此処では長い逗留となりそうだ…。



* * *



私の周りにいるのは仁木爺をはじめとして、脱出に協力してくれた一色藤長、三淵藤英、細川藤孝、米田求政。

それに和田惟政も城を空けてまで付き従ってくれた。

彼は甲賀者との繋がりも深く、伊賀の服部さんと共に情報部として重宝している。


あと道中加わった畠山昭高。

こいつは河内国の畠山高政の弟で、連絡係として派遣されてきた。

わざわざすまんね。

そして武田信景ことゴローちゃん。


そこに、ここ越前で新たな仲間が登場。

私と同じく朝倉さんのもとに身を寄せる、明智光秀である。

心の中で密かにみっちゃんと呼んでみたり。


ほっほっほ、我が家臣団も錚々たる顔ぶれになったんじゃないだろうか。

よってここは一つ、主要家臣どもを整理しておこう!



仁木義政

我らが幕臣筆頭にして長老格。

心中親しみを込めて仁木爺とか呼んでいる。

年齢の割には腰が軽い。

彼の嫡男は亡兄に従って戦死しているので大切にしなきゃならない。

実は六角の血筋で通称は五郎次郎。


米田求政

幕府の侍医で、アザミちゃんは傍流の曾孫弟子くらい。

命の恩人と言っても差し支えない。

地味ながら真面目で、普段は外交官としての役割も担っているので居ないことも多い。

通称壱岐守。


一色藤長

丹後一色氏の分家当主で、亡兄とは主従以上の仲良しだった模様。

かなり親身に接してくれる。

意外と年が近い。

通称は式部。


三淵藤英と細川藤孝

二人は兄弟。

兄の方が堅物で大和守、弟の方が柔軟性がある通称兵部。

どっちも優秀。

心の中では式部と併せて三藤と称して頼りにしている。


和田惟政

近江国甲賀郡和田城主。

幕臣だけどいわゆる国人で通称弾正。

甲賀出身ということで忍びの心得があるが、いわゆるニンジャではない。

服部さんと協力して防衛・諜報にと大活躍。

本人は割と地味で出しゃばらない。

好感が持てる。


畠山昭高

通称次郎四郎。

地味に昭の字偏諱第一号でもある。

河内守護の兄・高政が、何故か彼とその地位を交換したがっているらしい。

変わり者の身内を持つと大変ですね。



そしてゴローちゃんとアザミちゃん。

服部さんは常に付き従ってる訳じゃなく、仁木爺の指揮下にあって色々動いてる。

アザミちゃん経由でお願いをすることもあったりなかったり。

大変助かってます。

そういえばアザミちゃんの雇用形態ってどうなってるんだろ。

後で確認しとかないと…。


さて、新たな仲間のみっちゃん。

これが中々光る才能をお持ちのようだ。

光秀だけに。

是非とも仲良くなっておきたい。


美濃土岐氏の流れを汲む名族らしいが、苦労性な感じが何とも言えない。

仁木爺と近い感じもする。

ただ仁木爺と違って美人の奥さんがいるみたいだ。

まあ、爺は爺で側室たくさんいるけどね。

羨ましい。



「左馬頭様」


ボンヤリ考えながらお手紙作成マシーンと化していると、今やすっかり慣れ親しんだ声が降ってきた。

言わずもがなのアザミちゃんだが姿が見えない。

つまりニンジャモード。

さて、何か緊急の案件かね。


「足利義栄が、将軍宣下の準備を進めている模様です」


ほう。

義栄とは私の従兄弟で対抗馬とされる存在で、三好一党に担がれる神輿でもある。

会ったことはないけど、何となく影の薄さが半端ない印象。


「そのこと、皆は?」


「服部様を通じて仁木様へお伝えしております」


軽く頷く。

人によっては緊急性が高いとも言えるけど…。


「特に急ぎですることはないな」


「宜しいのですか?」


若干驚いたような声色。

冷静沈着を常とするアザミちゃんとしては珍しい…こともないか。

闇に生き闇を狩るとか、そんなイメージのニンジャとは違うし。


「問題ない。知ってることは大事だがな」


どちらにせよ、今こちらに出来ることは特にないとも言える。

得意のお手紙工作で妨害くらいは出来るかもだけど、それも別にいいかな。

いや、手紙は書き続けるけど。


「どうせ長くは続かないさ」


「そうなのですか?」


私にとっては陪臣未満の存在であるアザミちゃん。

身分上超えられない壁が存在し、本来あまり深く話をする関係性にない。

だから逆に考えた。


武家の頂点に立つ将軍(予定)の私にとって、服部さんの部下でしかないアザミちゃんは路傍の石ころにも等しい存在。

通常、石ころと会話する人間などいない。

でも世の中には自然と会話する変人だっている。

だったら問題ないね!


一応、踏み込んじゃいけない一線とかは理解してるつもりだが。


そんな訳で理論武装したので、最近はこうやってよく会話している。

暴論でも論は論。

問題ない。


それに、色々分かってる相手と会話した方が自分の理解もより深まるという利点がある。

たまに勘違いしてることもあるし。


ついでに言うと裏の護衛は何もアザミちゃんだけではない。

それぞれに上司があり、報告も回る。

話して問題ないことならむしろ周知徹底が早くて助かることもあるのだよ。


と、言う訳で。


「向こうには大した人材がないようだからな」


幕府の中枢・政所を担う伊勢氏が復権したらしいが、それくらいかな。

一部を除いて色んな伝手を保ってる。

情報は幾らでも流れてくるのさ。

こっちの情報も同じように流れて行くけど、そこは仁木爺や服部さんたちが上手く取捨選別をね。


向こうの細川とこっちの細川。

明らかにこっちの方が能力的に上だと思う。

兵部ってば若い割にガタイもいいし、此処は敢えて閣下と呼ぶべきだろうか。

…話が逸れた。


確かに伊勢氏のことはとても気になるけど、まあ大丈夫だろう。

いくら優秀でも単独ではねー。


「大樹もやがて枯れようよ」


ニヤリ。

いかにも深謀遠慮をめぐらしているかのような笑みを浮かべる。


すると、深い溜息が降ってきた。

感心したというよりも気持ち呆れられた気がするのは何故だろうか。


ともかくこれで一つ、動きが出るだろうね。

いい感じに行って欲しいところだが…。


隅っこで埃を被っていたような類似の新説が突如として躍り出たり、通説が切り替わりつつある様を見ると微妙な気持ちになります。


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