表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/7

プロローグ

パソコンのデータ。

中学生時代に書いた小説に曲。

友人がくれた大きめのアコギ。

高一で出来た初めての彼女とお揃いの靴。

何となく買ってしまったあまり知らない若い女優の写真集。

違法だと知りながら未成年の頃から自作した酒とその記録。

大学に入ってからハマった釣り用品。

数々のお気に入りの調理道具と俺の書いたレシピ帳。

ぜんぶ、全部処分した。


あぁ、あとスマホも処分しなきゃ。

手頃な石で叩いて粉々にしてから川に捨てよう。


壊す前に写真のフォルダを開く。

特に何を見るでもなく、こんなこともあったかとスクロールしていく。

ふと1枚の写真で指が止まった。

そこに映るはやや小柄なイタリア人の女の子と自分のツーショット。

大学の留学生だ。

イタリア語が多少出来たから話しかけてみたら直ぐに意気投合した。

俺と同じ飯バカだ。

夏休みに行ったあいつの故郷を思い出す。

ヴェネツィアの街並みも美しかったがあの村ののどかさと風通しの良さは尊く思えた。

あと飯が美味い。


もし生まれ変われるなら…あんな所が…


意味の無いIF(イフ)だ。

最後の最後の現実逃避かもしれない。

さぁ、スマホももう処理し終わった。

さぁ!

死のうか!


せめてもの嫌がらせだ、あの糞共の事務所の前で死んでやる。

人の焼ける匂いって結構きついぜ。

あとこれに乗じてガサ入れが入るのも期待していたりする。


まぁそんなつまならいことを考えても仕方がない。

採集用のサバイバルナイフを首に突き立て力任せに掻き切る。

あぁ、痛いなぁ。

あと熱い。

声も、もう出せないや。


ふふふっ、ふはははっ!

次に特注品の金属オイルライターでそこらじゅうに撒かれたガソリンに火をつける。

もちろんオリーブ油に塗れたこの厨房着にも。

ホントはもっと違う油がいいんだろうけどやっぱオリーブのこの香りに包まれて死にたいんだよね。


おやおや気付いたのか出てきた莫迦(ばか)がいるねぇ。

あれは見たことがあるようなないような…

駄目だねもう頭がまわんないや。


ははっいよいよかねぇ。

あんなにも暑かったのに何だかもう寒いよ。

日々触れてきた炎の熱も感じられない。

正直に言うとあいつら全員を皆殺しにしたいけどさ、さすがにねぇ。

友人や知人に迷惑がかかるだろうからねぇ。

いや、このやり方でも迷惑はかけるんだよ。

でも大量殺人者の友人よりはね。

まぁ一応、友人の弁護士に色々任せてるけどね。

気にしなーい、気にしない。


おやおやもう目も見えないねぇ。


これで俺も終わりかぁ。

なかなかに波乱万丈な人生だったんじゃないかなぁ。

残念ながら走馬灯とやらが見えないのでなんともぱっとしないけれどね。


あぁ、楽しかったなぁ


最後くっそだったけどな。


ふふふふふっ、あはははははははっ!


俺の名前は 梶原 柳。

どっちも名字みたいだとよく言われるよ。

趣味は料理、ハーブ栽培、食い歩き。

嫌いな食べ物は皮蛋と納豆。いや、ほんとマジで無理。

夢は叶ったが潰されたので、只今絶賛仕返し中。

享年は26歳になるのかな。


Ciao(じゃあね)

いや、

Notte(おやすみ) 梶原 柳よ…

手持ち無沙汰で書き始めたので色々おかしな所があると思います

優しく指摘してくださいな


まぁテスト前なんですけどね笑

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ