始まり
プロローグ
2011年7月24日日曜日
「や、迎えに来たよ」
目の前に立つかつて共に”戦争”を企てた戦友。
「フフ。久しぶりね」
その横に立つ、幼馴染にして戦友。
あぁ、久しぶりだ。
久々のシャバの空気。・・・うん、悪くない。
自然と笑みが浮かんでくる。
「久しぶりだな、誠司。彩香」
こうして2人を見ていると高校生のあのときの事が蘇って来る。
2007年6月28日土曜日
楠見第2中の体育館裏。
俺はいじめを受けていた。
「なぁ、ほかに何か獲物もってねーか?」
腹を思いっきり蹴り飛された。
正直・・・、痛ェ・・・。
「おら・・・よっ!」
何かの棒で背中を殴られた。
もう痛みをあまり感じない・・・。
「なぁ、こいつ反応無くなっんだけど」
「そっか、じゃぁ、帰るか」
そのまま、奴らは去っていった。
正直・・・、動けね・・・。
「大丈夫!?」
誠司か・・・。
「まぁ・・・、なんとか」
「ちょっと待って応急処置するから」
別にいらね・・・。
あぁ・・・。殴られていただけだが、これではっきりまとまった。
「翔?」
俺が立ち上がるのに合わせて誠司も立ち上がった。
「復讐するか」
俺は常々思っていた事を口に出した。
「え、復讐?本当にするの?」
何を疑問に思っているのだろう。前にも話したことがあるだろうに。
「うん・・・。僕も協力するよ」
「あぁ・・・。これからは俺たちの時代だ・・・」
いつの間にか傷口の痛みを忘れ、ただ、興奮するばかりだった。
初めての作品ですので、何かおかしいところがあるかもしれませんが・・・・、そのときは指摘していただいて結構です。その方がうれしいので