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序章
久々の投稿です。いつもと少しジャンルが違いますが、楽しんでいただけると幸いです。
世界は薄汚れている。決して優しくなんか出来ていないし、そこで輝き続けることは困難だ。
輝き続けようとする者達は、何かに光を遮られ輝き続けることを忘れてしまう。
そして、人々は光を求めて手を伸ばすのだ。夜空に――光り輝く星達に――
☆★ ★☆
月光を受けて、白く光る金色の髪。ふわりと裾が広がり、可憐な足が覗く――
それはまるで、テラスに舞い降りた天使のようだった。
彼女はいつの間にか隣で笑っていて、いつの間にかそれが日常になっていた。