浮かれ気分は皆無の文学フリマ大阪
『え?! こないだ札幌でリベンジとか言って、散々騒いだのにもう次の大阪の決意表明?! いい加減に文学フリマを戦場と位置づけるのやめたら? みんな飽き飽きしてると思うけど?』
という、ご意見もあるかと思います。
ですが、まず初めに聞いて下さい。
来月9月に行われる文学フリマ大阪。この戦いは過去に類を見ない程、私にとっては重要な戦いなのです。
『あのさ……なんなの? 毎回毎回そんな事ばかり言ってない?』
と、感じる方がほとんどでしょう。
しかし、そうではない事を以下に記載致します。
●大阪の重要性①
初回25冊、2回目16冊で連勝という一見相性が良い土地ですが、数字は右肩下がりである。ですので、今回も下がったら、自身の作品の質が向上していない事を間接的に証明する事になってしまい『3年間なにやってたの?』 と、帰りの新幹線で俯きながら自問自答する可能性が高いため。
●大阪の重要性②
来年3月に大阪で自分が主催の即売会イベントを開催する予定であり、主催者として、負けちゃいました! アハ! とか言って絶対に惨敗するわけにはいかないため及び、そうなると全然売れない作家が主催するイベントなんて……と参加者が少なくなってしまうと予想されるため。主催者と言えども、勝利という最低限の役目を果たさなくてはいけないと考えています。
●大阪の重要性③
未確認情報ですが、とある雑誌orネット記事において文学フリマ代表の方のインタビュー記事が掲載。文学フリマは結果を追い求めるものではないとの内容で、自身を批判された気持ちに勝手に陥り、反骨精神全開になった為。
私の本名と同じ苗字なんだからそんな事言わなくていいじゃん! と大変失礼な心の叫びをしてしまった。
●大阪の重要性④
2連勝で調子に乗り、大阪を第二故郷と位置づけており、負けたら引退も視野に入れるほど立ち直れない可能性が極めて高い為。
●大阪の重要性⑤
先日、異様に素早い小さな蜘蛛を自室で発見。捕獲しようと手にティッシュを持ち、襖にいたのを叩いたところ、強く叩き過ぎて襖に穴が空いてしまった挙句、取り逃がしてしまった為。
ここで勝敗ラインと公約を発表します。
●販売数20〜25冊
泣く子も黙る大勝利
●販売数16〜19冊
泣いても笑っても勝利
●販売数11〜15冊
泣いて馬謖を斬る敗退
●販売数6〜10冊
顔で笑って心で泣く惨敗
●販売数3〜5冊
泣きっ面に蜂の大惨敗
→約500文字の謝罪文をポストします。
●販売数0〜2冊
雀の涙
→日時完全告知でYouTube号泣言い訳10分動画を投稿。
『初回は超えず、二回目付近が勝敗ラインと考えた珍しく妥当な数値だね。学んだんだね!』
と思う方がほとんどでしょう。
しかし、今回の販売数は以下の算出方法になります。
●委託作品は除外、完全自作品のみの販売数。
『は? え?! ちょっと待って? 最近の体たらくっぷりからしたら、目標高すぎない? 過去2回大阪で好調だからって、調子に乗り過ぎてない?』
と、間違いなく言われそうな直近5回の文学フリマ出店結果をおさらいします。戦いと位置づけていなかった為、公開してなかった東京の結果も記載します。
●文学フリマ福岡
販売数5冊→問答無用の惨敗
●文学フリマ東京
販売数5冊→驚天動地の大惨敗
●文学フリマ広島
販売数2冊→臥薪嘗胆の大惨敗
●文学フリマ岩手
販売数0冊→艱難辛苦の大惨敗
●文学フリマ札幌
販売数12冊(自作品のみ)→四苦八苦の辛勝
つまり、この一年一度たりとも15冊は超えていません。上記を合わせても、初回の大阪販売数にも満たないのです。ですから、ぶっちゃけ2桁に届くのかも危うい……という見方もあるのです。
そして今回は当日の早朝出発で、当日泊をして翌日に帰るので、大阪名物を口にするのは勝った時のみとします。負けた場合はコンビニにて全国流通のカップラーメンを購入、ホテルですすります。
『え、なんで?! せっかく大阪行くんだからせめて美味しい物食べなよ!』
という意見が9割を占めるでしょう。しかし、今までの遠征文学フリマを思い返すと……
広島3回出店→3回とも前日に広島焼きを食べて敗退。
岩手→前日に行列必至超高級国産肉使用焼肉店にて、盛岡冷麺を食べてゼロ惨敗。
つまり戦いの前に、その土地の名物を食すと負けるというジンクスがあるのです。
要は、戦いと称して参加するにも関わらず、自身へのご祝儀代わりと浮かれ気分で調子に乗り、名物に舌鼓を鳴らしまくると天罰が降り注ぐのです。
とにかく、大阪という私にとっての最後の蜘蛛の糸は、私自身のメンツ、プライド、自尊心を維持していくために最低でも勝利、最高でも大勝利が必要不可欠なのです。
ですので当日は、pusugaとかいう小汚い懲りない中年の輩がブースに陣取り、ポーカーフェイスで戦っているんだな……と3秒くらいで構いませんので思い出し、応援の念を送って頂けると幸いです。
そして、配置は列のど真ん中という不利な場所ではありますが、紳士淑女の皆様のご来訪を一生待ってます……。